第15期党学校で

週刊『前進』06頁(2679号06面05)(2015/04/27)


第15期党学校で

革命は労働者自身の事業という核心つかみ直す
 霧山明彦

 大恐慌論、1930年代の階級闘争と2010年代中期階級決戦、「50年史」の刊行における問題意識、『資本論』を題材にしたマルクス経済学の骨格的な学習、農業問題、そして世界の階級闘争、かなり広範な内容をこの1年でやってきたんだと再確認しました。
 ①世界は大恐慌に入っており、帝国主義(資本主義)体制の崩壊過程であること。新自由主義も崩壊を始めている。同時に、世界中で労働者人民が決起を拡大し、各国政府を「噴火山上」にいるかのようにしている。また各帝国主義(+中国、ロシア)は、国内と世界の両方における支配が崩壊することと自国の権益の確保のためへの危機感から、一気に軍事的衝突にまで踏み込んでいる。
 ②30年代の階級闘争の激しさ、戦後革命期の闘い。それが戦後の力関係を規定し、今も安倍政権・日帝支配階級をギリギリと追いつめている。
 ③世界の革命運動史において、スターリン主義が果たしてきた反革命的役割。だからこその「反帝国主義・反スターリン主義」という思想の重大性。労働者階級の解放は労働者自身の事業であるということが、マルクス主義の核心であるとつかみ直したことは重大だ。
 世界革命の圧倒的なチャンスである大恐慌を迎えての「50年史」の刊行は、世界に向けて「反帝・反スタ」の党による闘いの歴史・経験をひとつの重要な闘いとして開示したと思います。革共同が党員一人ひとりの飛躍と、それと一体で(労働組合の獲得へ)全体として飛躍していくことで、2010年代中期階級決戦から日本革命・世界革命へ前進できると確信し、決意を固めました。

受講者の質問・討論をとおして問題意識を共有
 垣内隆

 今期党学校のカリキュラムから、「50年史」に続く「現代革命ライブラリー」(全8巻)の発刊の事業と一体のものとして、プロレタリア世界革命達成に向けた世界単一の革命党建設へと、革共同の時代認識と現代革命の課題を提示する目的意識性を感じていました。
 講義は、どのテーマの時も密度の濃い、そして現在的核心問題に肉薄する内容で、受講できて本当に良かった。普段の勉強不足もあり、提起された内容の何分の一も理解できていないなという反省もあるのですが、受講者の質問・討論などをとおして問題意識を共有できたことなど本当に有意義でした。今後の日常活動における理論武装を党活動の3原則とあわせてやりぬいていかねばと決意しています。
 安倍が「戦後以来の大改革」と、戦後体制の反革命的転覆=労働者階級人民に対する階級戦争を呼号しようとも、労働者階級の戦争反対の強固な意志は依然として日帝権力を追いつめている。問題は体制内ダラ幹を打倒して労働組合をよみがえらせることだ。
 「戦争か革命か」の歴史選択をかけた一大階級決戦を中期階級決戦として戦取しよう。その道は「動労総連合を全国に」を基軸に4大産別・全産別で党と労働組合の一体的建設をやりぬく路線として鮮明だ。

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