第6回全国機関紙担当者会議・基調報告 機関紙の圧倒的拡大で中期階級決戦に勝利し革命ひき寄せよう 革命的共産主義者同盟書記長 天田 三紀夫

週刊『前進』10頁(2680号04面01)(2015/05/04)


第6回全国機関紙担当者会議・基調報告
 機関紙の圧倒的拡大で中期階級決戦に勝利し革命ひき寄せよう
 革命的共産主義者同盟書記長 天田 三紀夫


 3月末、第6回全国機関紙担当者会議が開かれた。革共同の天田三紀夫書記長による基調報告と討論のまとめを以下に掲載する。2010年代中期階級決戦でプロレタリア革命を引き寄せるため、機関紙拡大闘争に総決起しよう。(編集局)

14年階級決戦で革命への大前進をかちとった

 この機関紙をもって2010年代中期階級決戦の爆発をかちとっていく。中期階級決戦でロシア革命100年を闘いとる。この半年間で機関紙が拡大した。これからうなりを生じて拡大する。

革共同50年史と第7回大会

 14年階級決戦でプロレタリア日本革命への圧倒的な前進をかちとった。一番大きいのは、『現代革命への挑戦』という形で革共同の50年史を出したことだ。60年安保闘争、70年安保・沖縄闘争の世代、労働者階級全体が「これが自分たちの闘いだ」と納得する内容を提起した。労働者階級全体の経験をふまえプロレタリア日本革命の実現がまったく可能であることを示した。
 上・下巻を通して、革命的共産主義運動が労働運動を基軸に、労働者階級の闘いを中心に展開されてきたことが非常によく分かる。国鉄決戦が動労千葉労働運動として、階級的労働運動として、JR体制打倒の闘いとして発展している。国鉄決戦が革共同の真骨頂であり、革命的共産主義運動の基礎であることを提起した。これから長期に読まれる革命の書である。
 続いて今年冒頭、革共同第7回大会が労働者指導部を先頭に闘いとられた。年表「第7回大会への闘いの歩み」(『共産主義者』183号)は、『現代革命への挑戦』の年表からもう一つ前に進め、動労千葉・動労水戸を中心に書いている。

14〜15年闘争の画期的前進

 14年の階級闘争は、動労水戸の常磐線竜田延伸阻止の乗務員ストライキ闘争、「許すな改憲!大行動」の戦争阻止の「日比谷宣言」、法大暴処法弾圧無罪判決、鈴木コンクリート工業分会の解雇撤回・職場復帰の大勝利、動労千葉の外注化粉砕ストライキ闘争、「外注化阻止」JR郡山総合車両センター包囲デモを闘い、その頂点で鈴木達夫弁護士が衆議院選挙に挑戦し、1万6981票を獲得した。他方、韓国の民主労総では、直接選挙で左派執行部が選出された。時代が変わったとはっきり言い切れる。
 今年最大の闘いは、「中東・欧州・全世界人民に訴える」1・26革共同声明(本紙2666号)であった。1・20人質事件に対する革共同の見解を真正面から明らかにして1〜3月決戦が闘われた。今起こっている事態は帝国主義の強さの現れではなく、弱さの現れだということを明らかにし、英語版で世界に発信した。全世界の闘う労働組合から断固支持という声が上がっている。新しいインターナショナルの闘いが始まった。
 日帝中枢の階級的労働運動と革共同への分断・破壊攻撃の激化に対して「現代の治安維持法と闘う会」を1月22日に結成した。救援連絡センターの完全黙秘・非転向の解体を許さず、闘う陣形を構築し前進を開始した。

動労総連合の全国的建設へ

 3月決戦は福島の怒りを基礎にして激しく闘われた。生きる闘いが開始された。2・15国鉄集会、3・8国際婦人デー、3・11反原発福島行動、3・14ダイヤ改定阻止ストライキを闘い、動労水戸支援共闘結成から動労神奈川結成まで行き着いた。3・15動労水戸支援共闘結成集会は感動的だ。国鉄労働者の総決起がかちとられた。
 「動労総連合を全国に」の闘いは死活的だ。動労千葉の田中康宏委員長が仁王立ちし、戦後労働運動の総括をして80年代の国鉄分割・民営化以来の大決戦にうって出ている。今年のダイヤ改定は全国鉄労働者、青年労働者の怒りをかき立てている。動労千葉の反合理化・運転保安闘争が外注化阻止・非正規職撤廃、あるいは外注化阻止・被曝労働拒否の闘いとして発展した。
 動労千葉の組織拡大闘争が前進している。国鉄労働者が全国で決起しはじめた。階級的労働運動の前進に圧倒的な自信を持つことができる。さらには韓国鉄道労組との国際連帯が目もくらむような勢いで前進している。
 動労水戸の被曝労働拒否闘争論を深化していく。人間労働は社会的富の源泉である。労働者は誇りをもって労働している。しかしこの人間労働は労働の二重性のもとにある。この賃労働と資本の現実を見据え、労働を社会の真の主人公である労働者のもとに奪還するために闘う。被曝労働拒否は、この鋭い現実的攻防である。
 拠点建設のために全産別で資本と闘い、プロレタリア革命を主体的に引き寄せよう。
 きょう提起したいことは、国鉄決戦での「動労総連合を全国に」の闘いと、合同労組の全国的な運動体への発展、これでもって日本の階級闘争を変えていくということである。国鉄決戦と合同労組運動が一つの運動体として革共同の運動になったら情勢は変わる。
 東京西部ユニオンのアメリカン・アパレル分会が労働委員会闘争で勝った。団交に応じないのは不当労働行為だ、解雇は無効、職場復帰させよ、2年分の賃金を払えとの労働委員会命令が出た。
 4年目の3・11闘争を闘って現代世界の破壊的問題点がはっきりした。内部被曝を絶対に許さない。このことは福島の怒り、広島・長崎の怒りをわがものとすることであり、原発再稼働を絶対に許さない、帝国主義の核戦争を絶対許さないということである。日本共産党は内部被曝を容認している。
 さらに星野文昭同志の怒りだ。星野同志は40年間獄中で闘ってきた。絶対に負けない。不屈・非妥協に闘いぬく。階級的な魂をもって闘いぬいている星野同志の怒り、沖縄の労働者階級の怒りをわが怒りとする。

帝国主義間の大争闘戦の激化と核戦争の危機

「恐慌の中の恐慌」と戦争

 世界は今、帝国主義間・大国間争闘戦が激化し、「恐慌の中の恐慌」に突入し、世界戦争・核戦争の時代に入っている。米帝は危機の中で国防予算の増大へかじを切り、フランス帝国主義は戦術核を搭載している核空母シャルル・ドゴールをペルシャ湾に投入し、ドイツ帝国主義も戦車部隊を復活させた。日帝は「戦後7年間の米軍の占領体制下でつくられた基本的な枠組み」をなんとしても打破しようとして戦後体制の全面的な見直しへと動いている。
 そうした中でロシア・プーチンの核準備発言があった。世界は核を中心に動き出している。
 中国スターリン主義は、3月の全国人民代表大会(全人代)で、今の中国バブルの崩壊と体制的危機にものすごい危機感を持って国防予算を最高にした。治安維持費が国防予算を上回る。アジア・インフラ投資銀行(AIIB)を設立し、世界銀行、国際通貨基金(IMF)、アジア開発銀行(ADB)という戦後の米帝主導の国際金融秩序に挑戦しようとしている。アジアをめぐり争闘戦が激化している。「とにかく反対」とか「注意深く見ている」と言っているのは米帝と日帝だけ。インフラの中心は鉄道だ。

国際階級闘争はゼネストへ

 国際的な階級闘争はどうか。全世界でストライキ、ゼネストが闘われている。米帝はアメリカ革命が成熟する情勢に突入している。ヨーロッパはなおそうだ。中東もなおそうだ。韓国の民主労総はゼネストに向かっている。全世界が完全に新しい情勢に入っている。

経済的な破滅に向かう日帝

 日本帝国主義の動向はどうか。日帝は去年の7・1閣議決定をもって完全に戦争・改憲にかじを切った。日帝が「恐慌の中の恐慌」へ突入する中で、経済的な破滅的な危機の問題、中東参戦と安保法制、労働運動解体、労働者階級の団結を破壊する外注化・非正規職化、労働者階級の生きる権利の剥奪(はくだつ)、消費大増税、年金制度解体、社会保障制度解体などの攻撃が激化している。
 われわれは「たいへんだ、たいへんだ」と言っているわけではない。階級的労働運動の路線で闘う。体制内左派的なあり方を突破して絶対反対・階級的団結で突き進むというあり方への転換が求められている。
 一つは、労働者階級に対する信頼だ。「プロレタリアートは革命の主体である」という確信をもつ。そういう自己解放的な決起が求められている。われわれがもっと階級移行する。外注化阻止・非正規職撤廃という問題を実践的に担うためにも、自分をその立場に置き、階級的団結論を展開する。現実に合わせた創造的な展開をしていくという課題がここにある。
 あと一つは、全国の闘いを学び、吸収することだ。自分の一つの産別だけでは不十分だ。全国の同志がぶつかっている問題は自分の課題である。全国性・細胞性をもって闘いぬく。これはわれわれにとって新しい課題だ。国鉄決戦と合同労組運動をもっと位置づけて「生きる闘い」をする。戦後の全日自労みたいな闘いを、これはもう「革共同の闘いだ」と位置づけるくらいのものを社会的に登場させていく。

治安弾圧・労組解体との対決

 安倍が3月13日に閣議決定した新たな治安弾圧攻撃、すなわち盗聴の拡大、司法取引、刑事免責、証人隠し、取り調べの「可視化」=録画・録音制度の導入などの新捜査手法の導入との闘いは「現代の治安維持法との闘い」である。大恐慌と戦争の時代、戦争遂行と民衆の反対運動の抑圧のために戦時司法制度をつくり、労働者階級の団結形態である労働組合を解体しようとしている。日本共産党は完全屈服し、日弁連も賛成、総翼賛運動となっている。権力が盗聴を自由にやり、司法取引で「誰が何をした」としゃべらせ、仲間を裏切り、売り渡す。労働者階級を分断し、労働組合を解体する攻撃である。

革命的選挙闘争論の学習

 救援連絡センターは4月4日に総会が行われる。完全黙秘・非転向の闘いは「もう古いんじゃないか」という、治安弾圧攻撃と一体的な解体策動が進んでいる。それに対して断固闘っていく。
 『国際労働運動』4月号「革命勝利へ宣伝と組織化、ボルシェビキの選挙闘争」と『共産主義者』184号「安倍打倒! 4月杉並区議選の絶対勝利を――レーニン・ボルシェビキの革命的選挙闘争と議会闘争」でレーニン主義の大学習運動を新たに組織する。レーニン主義を学び、杉並選挙闘争を杉並だけのことではなく全国の闘いとして闘う。

中期階級決戦をロシア革命100年として闘おう

 2017年で1917年ロシア革命から100年になる。2010年代中期階級決戦を「ロシア革命100年」として闘い、なんとしても新しい地平を獲得したい。

ロシア革命の総括こそ必要

 ロシア革命の総括をやる必要がある。レーニンは『左翼空論主義』(1920年)において、ロシアのボルシェビキは、マルクス主義を、革命的な英雄精神の発揮、信じられないほどの根気とひたむきな探求、ヨーロッパにおける経験との比較の半世紀を通して闘いとった、と言っている。その上で、ボルシェビキの歴史の主な段階を、①革命の準備の時代(1903〜05年)、②革命の時代(05〜07年)、③反動の時代(07〜10年)、④高揚の時代(10〜14年)、⑤第1次帝国主義世界戦争(14〜19年)、⑥ロシアの第2次革命(17年)と区分し、15年にわたる豊かな実践と経験を通してボルシェビキが建設されたと総括している。このロシア革命を現代革命に適用することはまったく可能だ。
 ロシア革命には労働者階級・農民の怒りを基礎に闘いぬくという考え方が貫かれている。
 国家権力・警察と闘う。弾圧と徹底的に闘う。労働運動を全面的に担う。例えば裁判なしのシベリア流刑、スパイ潜入――それと日常的に闘って党をつくっていく。
 農民のエスエル左派との党派闘争は革命後まで続くが、農民の獲得と労農同盟の維持のために必死に闘った。
 反軍闘争についてボルシェビキはパリ・コミューンの経験を徹底的に学び、兵士を獲得した。
 選挙闘争を活用して議会を革命の演壇とした。
 今われわれが挑戦しているソビエト建設。新しい型の労働者政府の萌芽(ほうが)を闘いとる。
 機関紙闘争とイデオロギー闘争、党派闘争、路線論争の重視。革命党にとって路線論争は決定的だ。

パリ・コミューンから学ぶ

 ロシア革命はなぜ、こういうことができるようになったのか。一言で表現すると、ロシア革命はパリ・コミューンを徹底的に研究し、戦略的に闘ったからだ。
 われわれにはパリ・コミューンの挑戦、ロシア革命の勝利の経験の上にスターリン主義反革命との対決、現代のナチス=カクマル反革命との内戦という、ものすごい歴史的な経験がある。革命的共産主義運動の全経験を生かして戦略的に闘う。
 戦略的に闘うとは、労働者同志の実践と経験を重んじるということだ。労働者同志が今切り開いている経験を重んじ、この新しい事実に基づいてマルクス主義で革命的理論を構築していく。
 革命とは理論の単なる実現ではない。生きた理論の実践的な直接の推進だ。現代にもっと徹底的にこだわって、非正規労働者の現実から学ぶ。動労神奈川の決起を見ても、実際問題『前進』を読むのも大変だ。関西の総会では、「早くルビを打て」と言われる。だからルビを打ってちゃんと読めるようにする。われわれの運動がものすごく広がり始めている。

『前進』軸に地区党建設と労働者細胞の建設を

 機関紙闘争は、100万人の労働者階級を獲得し、1万人読者網を建設し、プロレタリア革命を主体的にたぐり寄せる闘いである。

5回の機関紙担当者会議

 3年前、12年の9月に第1回の機関紙担当者会議を開いた。この3年間の機関紙活動は苦闘の連続だったが、着実に前進している。『前進』で第1回から第5回まで全部報道している。
 第1回で強調したことは、配布網の確立だ。「『前進』がいつ来るか分からない」というのではどうしようもない。『前進』を週の前半に配布する訓練をする。支部会議とか細胞会議に持ってきて渡すのでは読めない。事前に渡して、読んで、支部会議を開く。
 第2回は、党と労働組合の一体的建設をかちとる最大の武器として『前進』を位置づけた。『前進』は集団的組織者だ。
 第3回は、機関紙活動の基礎として報告活動の重要性を提起した。報告活動で総括する。職場闘争でぶつかっている問題、機関紙拡大闘争でぶつかっている問題を全国の同志に知らせる。その立場で全国を獲得する。
 第4回は、『前進』読了運動を機関紙活動の出発点としてはっきりさせた。機関紙活動は『前進』の完読から始まる。
 第5回は、機関紙担当者は党の指導部であり、党を背負って立つんだということをはっきりさせた。機関紙担当者が『前進』を支える。投稿とか企画とか、産別委員会で次は誰が書くかとか、それを全部決める。
 第1回から第5回までで強調的に提起したことは、「もうこれはいい」とか「もう分かった」という単純なことではない。同じことを繰り返し繰り返し確認しながら全部を実践していく。
 機関紙活動の現実について、地区党でアンケートを行って知ることができた。機関紙担当者が機関紙財政に責任をとる。そのためには、全面的に機関紙活動を掌握し、どこで壁にぶつかっているのかをつかむ必要がある。団結がないところでは拡大がない。拡大闘争の鍵は細胞の団結にあることが明らかになった。
 『前進』速報版の全面的活用。権力闘争にうって出て、全分会への配布から全組合員への配布へと三浦半島教組でやっている。全組合員が『前進』読者の候補になった。定期購読を勧める対象者のリストが爆発的に増えている。
 拠点職場建設への全面的な挑戦が開始されている。機関紙をもって拠点を建設する。そのために地区党の機関紙担当者会議が開かれるようになった。機関紙財政が改善され、機関紙活動ができる地区党に変革された。ある地方は、ついに『前進』財政の収支バランスがとれる段階に入った。
 『前進』が青年労働者の怒りと結びつき、希望を組織するものにならなければいけない。青年・学生をめぐる大党派闘争に勝利しよう。
 非常に重要な機関紙活動が展開されている。しかし今は機関紙担当者と地区キャップが必死にやっているだけだ。機関紙活動が地区党の正面課題、全メンバーの課題になった時に機関紙活動は爆発的に前進する。全メンバーが機関紙拡大闘争を自らの正面課題としよう。機関紙活動は細胞建設であり指導部建設だ。

さらに「労働者階級の新聞」に

 100万人の労働者と結合するために、「活動家の新聞」から「労働者階級の新聞」に変革する。「団結ひろば」も、原稿が多すぎてどれを載せるか困るくらいにする。編集局はその先頭で奮闘する。
 毎月1回の『前進』速報版の発行は大きい。それは文字通り宣伝紙で、全工場・全職場にまいていく。今までは職場で『前進』を広げていると当局が弾圧してきたが、外からガンガン入れて、みんな『前進』を読むようになったら、当局も弾圧できなくなった。
 財政闘争はまだ始めたばかりだ。1万人読者網ができるようになったら、党の財政とか考え方とかは変わってくる。労働者細胞建設こそ財政闘争の基礎だ。機関紙拡大闘争で財政闘争を担えば財政闘争はもっと前進する。郵送費を個人負担ではなく組織負担にできるようになれば、機関紙拡大の意欲がどんどんわいてくる。

『前進』の変革へ五つの課題

 「五つの課題」を提起したい。第一は、100万人の労働者階級と結合する機関紙への『前進』のさらなる全面的な変革だ。4月から『前進』ホームページのトップ論文に全部ルビをつける。「『前進』は難しくて読めない」という人を絶対になくす。月1回の『前進』速報版を全面的に活用する。
 第二は、本格的な印刷工場の建設だ。これは15年決戦の大テーマだ。
 第三は、『革共同の機関紙活動』(第2集)の発行だ。この間の機関紙活動の総集編にする。
 第四は、『前進』の書店政策を必死で構築する。全国で展開すれば大きな力になる。
 第五は、機関紙拡大闘争=党建設=財政闘争の前進を切り開くことだ。『前進』を軸に地区党を建設し、『前進』を軸に細胞を建設しよう。

討論のまとめ

 一つ目は、世の中をどういう目で見ているかがものすごく重要だということだ。絶望的に見るのか、あるいは勝利的に見るのか。時代が画然と変わっていることが伝わるようにする。『前進』と一体化し、「路線人間」になり、路線の体現者になることだ。ネガなことも含めて自分が責任をとる立場に立つ。自分を外在化しない。それが相手に心と信頼感を与え、獲得の第一歩となる。
 二つ目は自分の分身をつくることだ。現場とちゃんと呼吸することが必要だ。そのためには機関紙だけに特化した討論が必要だ。現場が超忙しいから、そう簡単ではないが、粘り強くやっていく。そうしたら必ず応えてくれる。それが結局は機関紙闘争を前進させる道だ。その始まりはアンケートだ。どれだけ読んでいるか、いつ配布しているのかが分かる。
 三つ目は『前進』フラクションの運営だ。情勢が激しく動いているから読者会を重視する。「『前進』フラクが1回しかできなかった」とか、「どうやっても空気が入らない」というレポートがある。ひとつは、提起者が『前進』を読了してテンション高く、路線人間として登場すること。もうひとつは、相手を徹底的に知ろうと努力すること。職場で生起しているすべてのことを知ることだ。われわれの真剣さが伝われば、フラクのメンバーが変わる。自分の飛躍を抜きにやったら長続きはしない。
 四つ目は財政問題だ。「いつまで分担金があるんですか」という質問がある。1万人読者網ができれば分担金はいらなくなる。中期階級決戦の過程が大決戦だ。自己解放的な決起として機関紙拡大闘争を発展させ、丁寧に、超原則的にやれば、必ず『前進』は拡大できる。
 最後に、4〜7月は文字通り決戦になり、ダイナミックに情勢が動く。その階級の動きと呼吸しながら機関紙活動の課題を全部やりぬこう。
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