6・7日比谷公会堂を満杯に 沖縄闘争爆発と橋下打倒を国鉄決戦勝利=ゼネストへ オスプレイ撤去・新基地阻止を

週刊『前進』08頁(2682号01面01)(2015/05/25)


6・7日比谷公会堂を満杯に
 沖縄闘争爆発と橋下打倒を国鉄決戦勝利=ゼネストへ
 オスプレイ撤去・新基地阻止を


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(写真 〝沖縄全島ゼネスト〟訴え国際通りデモ/沖縄労組交流センターの呼びかけで青年労働者・学生を先頭に那覇国際通りをデモ。「辺野古新基地建設阻止! 安倍打倒!」の呼びかけに応え、飛び入り参加者が続出した【5月16日】)


 6・7国鉄闘争全国集会まで2週間となった。韓国・民主労総の4・24ゼネストに続き、5・17沖縄で3万5千人の空前の怒りが爆発した。同日、ハワイでオスプレイMV22が墜落事故で大破し、大阪では橋下の大阪都構想が大破綻した。今や基地・戦争・改憲をめぐる攻防と労働者の生きる権利をめぐる闘いが一つになり、労働組合とゼネストの復権が時代を動かす鍵を握っている。あらゆる怒りを6・7日比谷公会堂へ総結集し、安倍打倒へ突き進もう。

〝戦争反対・安倍打倒〟の力を総結集させよう

 6・7国鉄全国集会は第一に、民営化・外注化・非正規職化―労組根絶攻撃をぶち破る闘う労働組合の荒々しい登場のもとに、労働者階級人民の戦争絶対反対・安倍打倒の怒りを根こそぎ総結集させる場だ。
 安倍は本気で戦争をやろうとしている。昨年7月集団的自衛権行使を閣議決定した安倍政権は、4月27日に日米ガイドラインを改定し、5月15日には安保関連法案を「平和法」の名で国会に提出した。今や安倍政権は完全に全労働者階級の怒りの標的である。
 これに対して直ちに5月17日、灼熱(しゃくねつ)の沖縄・那覇セルラースタジアムに結集した3万5千人が怒りをたたきつけた。国鉄闘争と解雇撤回・基地撤去、沖縄全島ゼネストを訴える5万数千枚のビラが配布され、沖縄の怒りと完全に一体化した。『前進』が飛ぶように売れ、「ゼネストをやろう」が闘う全沖縄県民の合言葉となった。
 安倍も官房長官・菅も防衛相・中谷も、「辺野古が唯一の解決策」「工事を粛々と進める」と言い放ち、オスプレイがハワイで訓練中に墜落しても「配備方針は変えない」としている。戦争だから人が死ぬのは当たり前と言わんばかりだ。その根底には、沖縄と全国の怒りの爆発への恐怖と安倍政権のグラグラの危機がある。アベノミクスはすでに破産し、官製相場の株価と国債の大暴落も必至という、日本経済の破滅が切迫している。この中で青年労働者と学生を先頭にした労働者階級のゼネスト決起への情勢が急速に成熟し始めている。安倍と日帝支配階級は焦りに焦っているのだ。
 沖縄闘争が爆発した5月17日、大阪では橋下が打倒された。橋下が画策した「大阪都構想」をめぐる住民投票の結果は、自治体労働者の全員解雇・選別再雇用による労働組合の解体を狙った攻撃を打ち砕いた。橋下を打倒したものは、大阪市職本部の闘争放棄と「住民投票」という形式をものりこえて進んだ、現場労働者の絶対反対の怒りと団結である。そしてその先頭で橋下打倒の闘いを職場で実際に貫いてきた国鉄闘争と階級的労働運動だ。
 東京・杉並では4月区議選の地平を引き継ぎ、児童館廃止との闘いが自治体丸ごと民営化攻撃との全面対決としてさらに発展している。
 起きていることの核心は、資本家階級と労働者階級との対立の激化・非和解化だ。安倍政権と資本、マスコミ、体制内の全党派がこれを押し隠すのに必死になっている。このことは、労働者階級が「オール沖縄」などのスローガン(その本質はオール日本=国家主義に行き着く)のインチキをぶち破って、階級として団結して闘う中に、安倍を倒す力があることを示している。

動労総連合建設を進め全産別での総力決起へ

 6・7集会は第二に、動労総連合を全国でつくり、第2の分割・民営化攻撃と徹底的に闘って、全労働者階級の生きる展望を職場から切り開く闘いだ。韓国や沖縄で起きているゼネスト情勢は、日本全国と全世界に生まれている。その中心に国鉄闘争がある。
 民営化から30年、動労千葉は全面外注化に踏み込む日帝の基軸資本JRの破綻を突き出す昨年来のストライキで、外注先の2桁の非正規労働者を組合に獲得した。また福島圧殺の被曝強制に対し動労水戸は、被曝労働拒否のストで原発労働者の誇りと団結をもつくり出し、「怒り闘う東北・福島」を組織している。動労千葉・動労水戸―動労総連合を先頭とする国鉄闘争は、JR資本を追いつめるとともに、1047名解雇撤回闘争で国家的不当労働行為の共犯である最高裁をいまだ判決が出せないところに追い込んでいる。
 JR資本の危機もますます深まっている。4・3青函トンネル火災事故、4・12山手線電化柱倒壊事故、4・29東北新幹線架線事故など続発する重大事故は、民営化・外注化の全面的破産と崩壊を暴き出した。山手線事故では、国土交通省の運輸安全委員会が2日後に事故現場に検証に行くとすでに柱は撤去されていた。とてつもない無責任体制と事故放置・安全崩壊の実態が示された。
 動労総連合の全国的建設は、5年前の4・9政治和解の大反動をぶっ飛ばし、第2の分割・民営化攻撃を切り裂いて、ゼネスト情勢を実際のゼネストに導く闘いである。全産別の正規・非正規の労働者が団結して闘う希望そのものだ。動労総連合建設を首都圏を始め全国でグイグイと推し進めよう。合同・一般労組全国協をこれと一体で建設し、大阪での橋下打倒に続いて、日教組・自治労を先頭に公務員決戦を全国で貫こう。「連合を分裂させよ、改憲を進める労組になれ」と絶叫する桜井よしこ=安倍を打倒する、奔流のような決起をつくり出そう。
 韓国民主労総は、4・24第1次ゼネストの勝利を引き継ぎ、第2次ゼネストへの基本計画を発表した。①労働市場の構造改悪阻止②公務員年金改悪阻止・公的年金強化③最低賃金1万㌆獲得④全労働者の労働基本権戦取という4大要求を掲げ、最大の山場を6月末から7月初めに設定している。民主労総ゼネストとの国際連帯の発展をかけて、6・7日比谷公会堂に総結集しよう。

弾圧・分断を打ち砕き労働組合と党の建設を

 6・7集会は第三に、安倍を打倒しゼネストへ突き進む労働組合と党をつくる闘いだ。
 日本経済のメルトダウンは今や秒読み段階に入った。株価つり上げのために郵貯や簡保、年金の基礎年金部分までを株式運用する資本家政府・安倍の行き着く先は、国家破綻と戦争だ。安保戦争法案と一体の労働者派遣法改悪・労基法改悪による8時間労働制解体の核心は、プロレタリア革命への恐怖と反革命だ。労働者の怒りを思い知らせる時が来ている。
 職場生産点や大学キャンパスに最初は少数でも絶対反対派が旗を揚げた瞬間、新自由主義の「すべてがウソ」の現実が突き出される。既成の全政治党派が民営化・外注化に屈服し、腐った利権に群がって離合集散してきたのだ。すべては階級的労働組合と革命党を解体し、労働者階級の怒りをゼネストや革命と切断して押しつぶすためだった。しかし革共同と国鉄労働者を先頭とする日本労働者階級はこれを打ち破ってきた。
 だから国家権力による革命運動圧殺攻撃はしょせん下劣で、スパイやデッチあげ弾圧に頼るものでしかない。だが階級的な団結の前にはそんな弾圧や分断は無力であり、逆に闘いの糧となる。重要なことは、時代と歴史についての生きた認識と労働者への絶対的信頼を土台にして、人間的共同性の発露としてゼネストと革命を引き寄せる強い団結だ。そこに自らの身を委ね、職場でも組織の中でも同じ言葉を語り、闘うリーダーの存在だ。
 「戦後70年」とは戦後革命期以来の労働者階級の血と汗の闘いの歴史であり、国鉄闘争30年の中にその誇りと蓄積のすべてが引き継がれている。ロシア革命から100年、資本家階級は労働者階級を民族・国境で分断し、新自由主義によって労働者の団結を職場末端まで破壊し解体することで延命してきた。だが新自由主義は自らの破産から、1929年大恐慌を上回る世界大恐慌と三度目の世界戦争の危機、すなわち世界革命情勢を引き寄せている。
 国鉄闘争、階級的労働運動と固く歴史をともにしてきた沖縄、三里塚、星野闘争を今こそともに大きく発展させ、青年労働者、学生の新たな闘いの歴史を切り開こう。資本の支配と正面から闘う労働組合と労働者の党が求められている。『前進』を職場・学園・地域の隅々にもちこみ、6・7日比谷公会堂を満杯にする大結集をかちとり、5〜8月安倍打倒の決戦に勝ちぬこう。

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