米ハワイ オスプレイが墜落・炎上 普天間から即時全機撤去せよ

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週刊『前進』08頁(2682号04面03)(2015/05/25)


米ハワイ オスプレイが墜落・炎上
 普天間から即時全機撤去せよ

(写真 5月17日、訓練中に墜落し炎上するオスプレイ)


 米海兵隊垂直離着陸機MV22オスプレイが5月17日、米・ハワイで訓練中に墜落・炎上した。海兵隊員2人が死亡し、20人が負傷している。事故は住宅地のすぐ近くで起きた。
 オスプレイは開発段階から何度も事故を起こし、07年の実戦配備後もたびたび墜落してきた。このオスプレイに対して、沖縄を先頭に激しい怒りが巻き起こってきた。12年、米軍普天間飛行場へのオスプレイ配備に反対する沖縄県民大会で10万人が絶対反対を叫んだ。米日政府はこの怒りを踏みにじって普天間飛行場に24機を配備した。今この瞬間も人びとが生活している住宅地や学校、職場の上空をすさまじい騒音をまき散らして飛び回り、安全を脅かし、生活を破壊している。絶対に許せない! オスプレイは即時全機撤去以外ない。
 事故直前の5月11日、米空軍仕様のCV22オスプレイ10機を東京の横田基地に配備すると空軍が発表した。CV22は特殊作戦部隊の輸送が主な任務で、低空飛行や夜間飛行が多い。事故率はMV22の3倍以上だ。国内に米軍特殊部隊があるのは嘉手納基地など沖縄県だけで、配備されれば沖縄への離着陸が格段に増える。横田へのオスプレイ配備は許しがたい沖縄圧殺攻撃だ。
 さらに日本政府は陸上自衛隊にもオスプレイ17機を導入し、佐賀空港に配備する計画だ。
 これらが示すように、労働者民衆の命は徹底的に踏みにじられ、兵士は戦争遂行の中で使い捨てて当然とするのが侵略戦争だ。その一方でオスプレイは1機当たり211億円で、兵器産業は巨額の利益を手にする。現代の戦争は、このような汚い、腐敗にまみれた資本家のための戦争だ。
 今回の事故は、たまたま起きたのではない。没落し世界支配力を失った米帝が「アジア太平洋リバランス(再均衡)」戦略のもと、東アジアでの戦争・世界戦争を準備している。従来の輸送ヘリに比べ航続距離が長く速度も速いオスプレイは、米帝の対中国や対北朝鮮の侵略戦争の最前線で使われる。その訓練のさなかに起きた事故である。
 今年3〜4月に朝鮮半島で行われた米韓合同軍事演習では、韓国海兵隊員が米海兵隊のオスプレイに搭乗して敵陣に降りる突撃訓練を行った。
 安倍政権は事故直後から、原因を調査もしていないのに「安全だ」とキャンペーンしている。だがそれは5・17県民大会3万5千人の大結集で示された沖縄の怒りを先頭に、戦争法案、改憲攻撃のすべてが吹き飛ばされることに顔面蒼白(そうはく)になっている姿だ。6・7国鉄集会―6・15安保国会粉砕闘争に結集しよう。

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