6・7大結集でゼネストへ 動労総連合の全国建設進め安倍の戦争法案うち砕こう 6・15国会デモ‒6・28国際連帯へ

週刊『前進』06頁(2683号01面01)(2015/06/01)


6・7大結集でゼネストへ
 動労総連合の全国建設進め安倍の戦争法案うち砕こう
 6・15国会デモ‒6・28国際連帯へ


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(写真 裁判に先立ち、動労総連合と支援は東京地裁に怒りのこぶしを突き上げた【5月27日】)


 国鉄闘争全国運動6・7全国集会への、韓国鉄道労組ソウル地方本部の首席副本部長・パクソンス氏ら3人の代表団の参加が決定した。国鉄闘争に心を寄せ、1047名解雇撤回闘争の勝利へともに闘いぬいてきた全国の労働組合、労働運動活動家、労働者たちが続々と参加表明し、動労総連合の全国的建設を進め、新たな労働運動を大登場させることを決意している。日本労働運動、階級闘争の一大転換の時が来た。5・15〜17沖縄闘争と5・17橋下打倒の巨大な地平を引き継ぎ、今こそ安倍=葛西打倒へ、大恐慌と戦争をゼネスト―プロレタリア革命に転化する中期階級決戦の爆発へ、断固進撃しよう。

鮮明な国鉄決戦の基軸性

 6・7国鉄大集会の歴史的意義はいよいよ決定的となってきている。
 6・7集会の意義は第一に、日比谷公会堂を埋める大結集をもって国鉄決戦の勝利をかちとり、動労総連合建設の推進を土台に日本におけるゼネストとプロレタリア革命の扉をこじ開けることである。今やそれがまったく可能な情勢が到来している。
 2010年4・9政治和解から5年、2011年3・11東日本大震災―福島原発事故から4年。戦後日本労働運動の基軸であった国鉄闘争をめぐるすさまじい攻防は、動労千葉鉄建公団訴訟の最高裁をめぐる一大激突として懸命に闘いぬかれている。動労千葉の「解雇撤回・JR復帰」を求める10万筆署名運動の巨大な前進は、ついに9万6千筆を超え、さらに前進しようとしている。
 日本における新自由主義攻撃の本格的な出発点だった国鉄分割・民営化攻撃の全面破産がいよいよ明らかになる中で、日本階級闘争は国鉄1047名解雇撤回闘争の不屈の前進をもって新自由主義をその土台から突き崩していく闘いについに突入したのである。
 日本の新自由主義攻撃は1980年代の国鉄分割・民営化をもって本格的に開始されたが、そこで強行された〈いったん全員解雇―新会社への選別再雇用〉という方式による大量解雇は、その後、全産別に拡大し、今日の「解雇の自由化」攻撃の決定的な出発点となった。同時に、すでに全労働者の約4割にも達する「非正規職化」の攻撃も、国鉄分割・民営化とセットで強行された労働者派遣法がその突破口であった。
 だが、動労千葉を先頭とする国鉄労働者の不屈の闘いは、この国鉄分割・民営化の反労働者性と犯罪性を全社会的に暴き、それを大破産にたたき込みつつある。それは4月杉並区議選でもはっきりと示された。
 「民営化は良いこと」であるどころか、全労働者と地域住民の職場と生活を破壊する不倶戴天(ふぐたいてん)の敵対物であり、これと闘わなければ、自分たちが獲得してきた権利も生活も命も守ることができないことが、闘いの中ではっきりしたのだ。区議選における労働者・住民の生きた闘いと経験としての3600筆の児童館廃止反対署名、廃止絶対反対の北島邦彦候補に寄せられた2千の支持は、そのことを熱烈に示している。
 民営化絶対反対は、5・15〜17沖縄闘争の大爆発、労組破壊と改憲の橋下徹を打倒した5・17大阪の闘いをも貫くものである。新自由主義=民営化・外注化・非正規職化と闘う労働組合を職場からよみがえらせ、動労総連合建設を進め、大恐慌と戦争をゼネスト―プロレタリア革命に転化する階級的労働運動の大隊列をつくりだそう。

戦争法と改憲阻止しよう

 6・7集会の意義は第二に、戦争・改憲、生活破壊に突き進み、血を流す戦争に本気で突入しようとしている安倍政権と安倍=葛西打倒へ、国鉄闘争を先頭にこの6〜8月、安保国会決戦の戦後史上かつてない巨大な決起を闘いとる突破口とすることだ。そしてゼネスト―プロレタリア革命を切り開く中期階級決戦を大爆発させよう。
 安保・戦争法案の強行を狙い、「非常事態条項」導入から9条改憲を策動する極右・安倍への怒りは日ごとに高まっている。生きかつ闘うという機運が社会に満ちあふれている。安倍は戦争・改憲へとのめり込めば込むほど、労働者の団結破壊と労働組合の破壊に突進するしかない。しかもそれは、株バブル崩壊・国債暴落の経済破滅への突進を含めて、安倍と日帝の危機と破綻をいよいよ促進する。だがそれはゼネスト情勢、革命情勢を急速に成熟させる。岸・水谷・岩本ら史上最大のスパイ分子の醜悪(しゅうあく)な思惑、前代未聞の大犯罪など一撃で吹き飛ばす。
 このことは古今東西の革命運動、階級闘争の絶対的な真実でもある。1905年と17年のロシア革命、1947年の日帝敗戦直後の2・1ゼネストへの闘い、1971年沖縄全島ゼネスト、何よりも現下のパククネ打倒の4・24ゼネストから6月第2次ゼネストへと突き進む韓国・民主労総の巨大な決戦。どんな戦争・反動政治もゼネスト情勢、革命情勢を成熟させるだけだ。
 ここで大事なことは、国鉄決戦の前進、6・7集会のかつてない大高揚こそが、安保国会決戦と完全に一体化して、闘う労働組合の団結と拠点をどこまでも拡大し、階級の指導部の陸続たる決起で職場生産点におけるストライキ、街頭デモの激発をつくり出し、ゼネスト実現への突破口となるということだ。
 その上で、具体的に以下の点を確認しよう。
 ①6・7集会はまず、新自由主義と徹底的に対決し、民営化・外注化阻止、非正規職撤廃、被曝労働拒否を掲げて闘う集会であり、外注化・非正規職化で安全を崩壊させるJR資本と、新自由主義の日帝ブルジョアジー、安倍=葛西の打倒をかけた大集会である。
 ②さらに6・7集会は、動労千葉、動労水戸、動労総連合の闘いを先頭に、4・9反革命を決定的にうち破って前進する国鉄闘争全国運動が日本労働運動の巨大な再編を進める勢力として登場する大集会だ。1980年代以来の国鉄分割・民営化、総評解散・連合結成、労組破壊の大攻撃に対する歴史的反転攻勢に出よう。
 ③そして6・7集会は、以上のような歴史的な大事業の一切の勝利の鍵(かぎ)が動労千葉、動労水戸の組織拡大と動労総連合の全国的建設にあることを、国鉄労働者を最先頭に断固として確認し、猛然と実践していく突破口である。

中期階級決戦の勝利開け

 大恐慌―「恐慌の中の恐慌」への突入とその戦争への転化の情勢のもとで日帝経済破滅の危機が進行している。革共同と労働者階級は今、それを迎え撃つ主体的な条件を形成しつつある。革共同第7回全国大会と『前進』春季特別号の路線・方針を断固として物質化していこう。
 この間の勝利の核心は、2010年代中期階級決戦を闘いぬく新たな階級の指導部が国鉄を最先頭に続々と生まれていることだ。
 JR東社長・冨田哲郎の「(山手線電化柱倒壊事故に関し)死傷者が出なかったことは安全の神様のおかげ」なる発言に対し、5月沖縄闘争の過程で動労千葉青年部長の北嶋琢磨さんは、「運転士を完全に愚弄(ぐろう)する発言であり絶対に許せない」と徹底断罪した。『序局』第9号では、動労水戸の照沼靖功さん、動労西日本書記長の山田和広さんが、「被曝労働絶対反対、検修・構内業務の外注化絶対反対で闘う」「第2の分割・民営化攻撃は絶対粉砕できる」「民主労総ゼネストに連帯し、ゼネストを切り開こう」と、鮮明な決意と方針を表明している。
 それは、新たな階級の指導部の形成、分厚い階級の指導部の集団的形成で敵の攻撃を正確に分析し、的を射た反撃で新自由主義を打ち破ることのできる時代、大恐慌・戦争をゼネスト―プロレタリア革命に転化して勝利できる時代の到来を告げている。
 動労総連合を全国に建設する最大の鍵(かぎ)は、首都東京での断固たる決断と決起だ。その歴史的転換への新たな挑戦が開始された。安倍=葛西と、日帝の基軸資本=JR東のひざ元であり、4・9反革命の最大の担い手たる国労本部をはじめとする体制内勢力の牙城の東京での勝利へ、地区党の団結を土台にして敵のすべてを覆(くつがえ)す闘いが始まった。
 地区党は労働者同志の自己解放の発露の場だ。それは、階級的団結論と絶対反対論での闘いの不断の推進を基礎としている。地区党は、青年の怒り、非正規職労働者の憤怒と一体化し、第2の分割・民営化を絶対に許さない闘いを基軸に全産別・職場での闘いを推進する。1〜4月の勝利、5月沖縄―大阪での偉大な闘いの前進もここを基礎として闘われた。
 今こそ6・7集会の大成功でゼネストと日本革命の扉を開こう。6・7から6〜8月決戦の大爆発へと中期階級決戦の勝利へ断固進撃しよう。

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