外登法・入管法と民族差別を撃つ関西交流集会 〝民主労総ゼネストに続け〟 橋下打倒の高揚感満ち 在日外国人先頭に230人

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週刊『前進』06頁(2683号06面01)(2015/06/01)


外登法・入管法と民族差別を撃つ関西交流集会
 〝民主労総ゼネストに続け〟
 橋下打倒の高揚感満ち 在日外国人先頭に230人

(写真 〝民族・国籍・国境による分断を打ち破り、ゼネストで革命に勝利しよう〟と肩を組んでインターナショナル【5月24日 大阪市・東成区民センター】)

(写真 4・24ゼネスト大会の動画。発言者はイヨンジェ事務総長)


 5月24日、大阪市・東成区民センターで「打ち破ろう分断! 取り戻そう団結! 民族差別・排外主義と入管体制を打ち破り、全世界の労働者は団結しよう/第24回外登法・入管法と民族差別を撃つ関西交流集会」が開かれ、在日・滞日外国人を始め230人が結集した。

入管体制うち破り団結して革命を!

 集会に先立って、韓国・民主労総のゼネストのビデオが上映された。4・24から6月、秋へと向かって連続的ゼネストを打ち抜き、民衆蜂起に進撃する民主労総の闘いに胸揺さぶられ、「私たちも必ず続くぞ」という思いに駆り立てられた。
 冒頭、この集会を発足当初から牽引(けんいん)してきた高秀雄(コスウン)さんと高山巌さんの逝去に対し黙祷(もくとう)が行われ、2人の遺志を引き継いで前進していくことを誓った。
 実行委員会を代表して開会あいさつに立った関西合同労組阪神支部の許用皓(ホヨンホ)支部長は冒頭「今年の集会は、東西入管集会がひとつのものとしてかちとられている」ことを宣言、5・10全国入管集会に激戦の渦中から来日した民主労総の発言(本紙2681号掲載)を紹介し、連帯して闘おうと呼びかけました。そして、「私のかねひろ解雇撤回15年の闘いは、朝鮮総連スターリン主義の日朝共同闘争分断の裏切りをのりこえた闘いだ。労働者に国境はない。労働者は一つの階級だ。ともにゼネストで闘おう」と力強く檄(げき)を飛ばした。
 全国・関西の実行委員会で練り上げた基調報告を、実行委員会の仲間が提起した。
 「安倍政権は年金まで投資に回し、もはや破綻する。怒りを団結に変え、闘えば必ず勝利できる時代が来た。これは希望です」と語り始めた。
 さらに安倍政権の一連の戦争・改憲攻撃を暴露し、この歴史的暴挙に対し階級的労働組合を拠点とした地域丸ごとの決起で応えようと訴え、原発収束作業や東京オリンピックのインフラ整備を安価・使い捨ての外国人労働者で行おうと「外国人技能実習制度」が一層改悪されている現状を暴露した。
 最後に「入管闘争は、ひとつの階級である労働者階級を分断し階級的合流・結合・団結を阻むための入管法・入管体制を打ち破る闘いです。われわれは今、選択しなければなりません。仲間を戦地に送るのか、団結して労働者が主人公の社会をつくるために闘うのか。戦争を止める力は私たち労働者の中にこそある。民族・国籍にかかわりなく、すべての労働者は生きるため戦争にノーを! 民主労総に連帯し、ゼネストで闘いましょう! 団結して革命を!」と確信にあふれて呼びかけた。堂々たる報告に満場の拍手が応えた。

田中委員長が国鉄集会の大結集訴え

 動労千葉の田中康宏委員長が特別アピールに立った。「訪韓し4・24ゼネストに参加したが、本当に素晴らしい闘いだった。パククネは違法ストだ、検挙すると弾圧したが、『やれるものならやってみろ』『そうだ、違法ストをやって打倒する!』と闘った。民主労総のチェジョンジン首席副委員長は『われわれはゼネストでパククネを打倒すると公約して選ばれた執行部だ。腹をくくったんだ』と、困難をのりこえて闘ってきた思いを語っていた。この闘いを韓国だけのことにしてはならない。戦争と労働運動は固く結びつけられてきた。産業報国会、戦後の総評、そして国鉄分割・民営化と連合結成。しかし、われわれは負けなかった。橋下は、国鉄分割・民営化でできなかった労働組合一掃を大阪都構想でやろうとしたが打倒された。橋下打倒は、安倍打倒への勝利だ。安倍は完全に崩壊過程に入った。6・7国鉄集会に集約して闘おう」と訴えた。続いて、ソヒョンソク民主労総ソウル本部長からの連帯メッセージが読み上げられた。
 関西青年労働者集会実行委員会の木下浩平さんから熱い沖縄闘争報告が続く。「今年の沖縄は4・24韓国ゼネストと一体で闘われ、IJBS(日本IBM・ビジネスサービス)労組の闘いを先頭にした『全島ゼネストやろう!』という訴えは、沖縄県民の安保法制閣議決定への激しい怒りと完全にかみ合った。体制内は妨害・分断・排除しようと必死だが、5万枚のビラが吸い込まれ、IJBS解雇撤回署名は700筆を超えた。県庁前までのデモの訴えは圧倒的に支持され、「妨害に負けたらあかん」というおばちゃん、飛び入り参加の青年も現れた。何より労働者の党が求められている。一切は労組をめぐる闘いだ。関西は6・14青年集会・御堂筋デモに打って出る」と宣言した。

職場で闘うことがゼネスト実現の道

 第2部の冒頭、関西合同労組東部支部の仲間たちが演奏・リードして「取り戻そう星野」と「ソリダリティ」を全員で合唱。星野文昭さんからの「再審・解放をかちとり、闘いの場で会おう」とのアピールが読み上げられた。
 続いて、現場の闘いの報告として、倒産・解雇攻撃と闘う関西合同労組泉州支部サンボー分会、京都のユニオン自立、大阪北部ユニオン、広島連帯ユニオン、八尾日本語学校(八尾北医療センター労組と末光道正医師)、全国水平同盟、奈良市従の労働者、動労西日本、全学連の京都大学の学生が発言した。
 最後に実行委員会が6・7国鉄集会に3千人の大結集を実現し、大阪で6・21民主労総ゼネスト連帯集会をやろうと呼びかけた。そして、団結ガンバローを行いインターナショナルを斉唱した。
 民族・国籍・国境による分断を打ち破り、ゼネストで革命に勝利する時代がきた! 「甲斐(かい)なき悲しみのない社会」建設はもはや「見果てぬ夢」ではない。ここを突き進もう!
(関西・山本美知子)

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