7月JR駅外注化阻止を 戦争絶対反対の1000万人の怒り組織し戦争・改憲の安倍を倒せ ゼネスト闘う動労総連合建設へ

週刊『前進』08頁(2685号01面01)(2015/06/15)


7月JR駅外注化阻止を
 戦争絶対反対の1000万人の怒り組織し戦争・改憲の安倍を倒せ
 ゼネスト闘う動労総連合建設へ


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(写真 6・7国鉄大集会、1650人の熱気【日比谷公会堂=関連記事2面】)


 6月7日、東京・日比谷公会堂は労働者自己解放のエネルギーであふれた。結集した1650人の闘う仲間たちは、固く団結し、ゼネスト指導部となり、ゼネストで安倍政権を打倒し、プロレタリア革命を切り開くのだという決意と闘志をみなぎらせた。この国鉄闘争全国運動大集会の感動的成功は、2010年代中期階級決戦を新たな段階に押し上げた。いよいよ全国に動労総連合を猛然と建設し、階級的労働運動が闘う責任勢力として登場する時だ。国鉄決戦は7月JR駅全面外注化との大激突に突入する。これはJRの労働者の転籍・首切り・賃下げの大攻撃だ。動労千葉を先頭に全力で反撃し阻止しよう。同時に安保・戦争法案阻止へ、全学連を先頭に6・15国会包囲闘争に立とう。6〜8月の安保国会闘争、6・28民主労総ゼネスト連帯大集会、7・5戦争・改憲阻止集会へ闘おう。

駅全面外注化は「転籍」と首切り・賃下げ攻撃

 6・7集会の歴史的成功の地平を引き継ぎ、直ちにJRの7月(〜10月)駅全面外注化阻止に総決起し、同時に動労総連合建設とりわけ動労東京の建設に取り組もう。
 JR外注化攻撃との攻防はこれからだ。その最大の激突は7月に迫っている。JR東日本の駅全面外注化は、千葉ではCTS(千葉鉄道サービス)での激突として火蓋が切られている。1年間で千葉支社管内で15駅がCTSに丸投げ外注化され、63駅に拡大されている。7月1日にはCTSの駅業務が「JR東日本ステーションサービス」(JESS)なる別会社に集約、再編・分割される。この次には構内・検修部門が「JR東日本運輸サービス」(JETS)に再編されるのだ。
 JR東日本の外注化と出向の拡大がついに「転籍」に行き着いた。グループ事業再編のもとで、現在、鉄道サービス社員として駅業務を行っている労働者が転籍にさらされている。すでにCTSプロパー社員のJESSへの転籍が通告されている。全面外注化とは分社化であり、転籍か首切り、さらには非正規職化、賃下げの大攻撃である。何よりも労働組合を全面的に解体するとんでもない攻撃である。
 JESSは、5月に「管理体制の変更について」なる文書で、高崎、水戸、千葉の「各鉄道サービスの駅業務が移管されるにあたり」として、首都圏エリアの駅業務委託をJESSに集約する、すなわち駅の全面外注化を分社化・転籍として強行すると言明した。それを7月1日に開始しようとしているのだ。
 この首都圏エリアと東京での駅外注化・分社化・転籍攻撃は、JRの「大量退職時代」の危機ゆえに仕掛けてきている第2の分割・民営化攻撃の本格的発動であり、すさまじい安全破壊もこれから全面化していく。
 こうしたJR全面外注化は、動労千葉・動労水戸―動労総連合の解体を先端とする国鉄労働運動解体、団結破壊の攻撃だ。同時にこれは、日帝・安倍=葛西=桜井よしこらによる連合解体・反動的大再編の攻撃であり、労働組合を戦争・改憲と徴兵制を推進する産業報国会に変質させ動員する攻撃でもある。
 7・1外注化阻止の闘いは、まさにJR=国鉄に闘う労働組合をつくる闘い、動労総連合建設の闘いそのものだ。動労総連合建設を進め、JR7月駅全面外注化阻止に決起し、ゼネスト情勢を切り開こう。日帝・安倍の戦争・改憲攻撃を根底から打ち破ろう。

6・7大集会の成功を全労働者人民のものに

 以上の確認の上に6・7集会の歴史的意義を打ち固め、6〜8月へ進撃しよう。
 第一に、6・7集会は、大恐慌の激化・深化と新自由主義の破滅的危機の中で、国鉄決戦を基軸とする階級的労働運動の本格的爆発とゼネスト実現へ、重要な突破口を開いた。韓国・民主労総ゼネストと沖縄全島ゼネスト情勢を、国鉄決戦の爆発を通して全世界的に拡大していく展望が鮮明に示された。
 2010年代中期階級決戦は、ゼネストでプロレタリア革命の扉を押し開く壮大な闘いだ。それは国鉄決戦に体現される「絶対反対」「階級的団結」の闘いによって必ず切り開かれる。
 第二に、現下のゼネスト情勢は、国鉄分割・民営化絶対反対で闘い抜いた動労千葉労働運動が10年「4・9政治和解」と根底的に対決し、国鉄闘争全国運動を生み出し、5年間の決起で日帝・安倍=葛西と全面的に激突して切り開いた地平だ。同時に、3・11に対する動労水戸の被曝労働拒否の決起は、今や「常磐線全線開通」策動という大反動との階級決戦を引き寄せ、原発労働者の怒り、帰還強制=福島圧殺への根底的怒りと固く結合している。10万筆署名達成の地平から、国鉄闘争全国運動を労働者階級の闘う責任勢力として全面的に発展させよう。
 第三に、6・7集会をもって動労総連合建設のうなりをあげた前進が始まった。動労総連合建設はゼネストとゼネスト指導部をつくり、生存権すら否定され続けてきた青年労働者を結集する闘いだ。それは合同・一般労組全国協の建設や4大産別決戦の飛躍的前進を切り開き、何よりも地区党建設と一体で前進するきわめて価値創造的な意義を持つ闘いである。
 さらに6・7集会は、群馬弾圧、「街(まち)」弾圧、権力の極悪スパイと化し階級的労働運動への憎悪と敵対をあらわにする反革命脱党分子らの策動という、この間の「5月反動」に階級的断を下し、粉砕した。
 第四に、6・7集会は、民主労総ゼネストとの国際連帯集会として大成功した。「民営化と闘う日韓鉄道労働者共同声明」が全世界に発せられ、「新自由主義という怪物を打ち倒す国境や産別をこえた労働者の固い団結をつくりあげたいと願い......この呼びかけを発することを決断した」「全世界の労働者の力を一つにつなげよう」とうたい上げられたことは、ゼネスト綱領として画期的である。
 とりわけ23日間のストへの空前の処分・弾圧を打ち破り、第2次ゼネストに向かう韓国鉄道労組の闘いは、国鉄分割・民営化と闘い粉砕してきた動労千葉・動労水戸の闘いと一つであり、まさにこの熱い連帯からプロレタリア革命が切り開かれるのだ。
 第五に、6・7集会は、6〜8月の安保国会決戦、戦争法案粉砕の戦後史上最大の階級決戦の決定的一環をなす大集会だった。
 ゼネストを闘う階級的労働組合、動労総連合を建設することこそ、安倍の戦争・改憲攻撃を打ち破る闘いだ。連合会長・古賀の辞任表明、改憲・徴兵制推進のUAゼンセンを押し出した連合の解体・再編=産業報国会化の策動――。解雇撤回10万筆署名の達成を水路にこれと激突し、動労総連合建設を進めることこそが、安倍=葛西=桜井らを痛撃し粉砕して、労働者が勝利する道である。
 国鉄決戦の爆発とゼネストで安倍を打倒し、戦争法案を絶対に葬ろう。

追い込まれてグラグラの安倍は絶対に倒せる

 安保=戦争法案の強行を焦る安倍は、逆にボロを出し窮地に追い込まれている。衆院憲法審査会で参考人の3人の憲法学者全員が(自公推薦も含め)安保関連法案を「違憲」と批判し、これに大打撃を受けた安倍政権は9日、あわてて「反論」の政府見解を出した。だがこれは昨年の7・1閣議決定の論拠として「72年政府見解」を繰り返すものでしかなく、事態は再び「7・1」の原点に回帰した。最高裁の「砂川判決」を持ち出してもそれは「集団的自衛権は合憲」と認めたものではなく、ピント外れだ。
 7・1閣議決定=安保関連法案の狙いは、大恐慌が戦争に転化する情勢下で、日帝が「自衛」「平和支援」「存立危機事態」を叫び絶望的に侵略戦争・帝国主義戦争をやるということだ。労働者階級にとっては「戦争絶対反対」以外にない。
 「合憲という憲法学者もたくさんいる」(官房長官・菅)、「法律に憲法を合わせる」(防衛大臣・中谷)。こうしたとんでもないウソとペテンで、安倍政権はいよいよ墓穴を掘っている。だが「自衛権」を容認し、自衛隊の「派兵要件」などだけを追及してきた野党も、戦争絶対反対で闘えず、日帝・安倍と全面対決できない惨状だ。
 「7・1」は労働者階級の逆鱗(げきりん)に触れた。人民の怒りは沸き立っている。ゼネストを求めている。戦争と改憲の安倍への怒りを爆発させ、戦争法案を絶対に阻止しよう。戦争反対・改憲阻止の1000万人署名に取り組もう。安倍を打倒しよう。
 6・15国会包囲大闘争と、6・14(午後2時〜3時30分)―6・24(午後6時30分〜8時)国会包囲行動、6・28民主労総ゼネスト連帯大集会、7・5戦争・改憲阻止大集会&デモに連続的に総決起しよう。

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