第2の分割・民営化阻止を 1000万人の怒りと結合し安倍打倒・戦争国会粉砕しよう 民主労総ゼネスト連帯6・28集会へ

週刊『前進』06頁(2686号01面01)(2015/06/22)


第2の分割・民営化阻止を
 1000万人の怒りと結合し安倍打倒・戦争国会粉砕しよう
 民主労総ゼネスト連帯6・28集会へ


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(写真 全国学生を先頭に、安保国会へ怒りのデモ【6月15日 霞が関】)


 全学連が呼びかけた6・15国会包囲闘争は、安保=戦争法案と安倍政権に対する怒りを解き放ち、終日の闘いとして圧倒的に打ち抜かれた。7月JR駅全面外注化の攻撃と安保=戦争法案を粉砕し、全国に動労総連合を建設して、ゼネスト実現からプロレタリア革命の勝利を切り開こう。6・28民主労総ゼネスト連帯大集会と戦争・改憲阻止7・5大集会に総結集しよう。戦争絶対反対の1千万人の怒りを組織し、安倍政権を打倒しよう!

7月JR駅全面外注化=転籍・解雇絶対阻止を

 6〜8月は国鉄決戦を基軸としながら、安保国会決戦や民主労総ゼネスト連帯をはじめ大決戦の連続である。それは動と反動が激突しせめぎ合う、すさまじい死闘戦である。1千万人の怒りと固く結合し、ゼネストとプロレタリア革命へ攻め上ることこそ、労働者と革共同の進むべき道だ。
 とりわけ当面する7月JR駅全面外注化阻止の闘いこそ、プロレタリア革命の成否をかけた大決戦である。7月1日からJR東日本が千葉鉄道サービス(CTS)、水戸鉄道サービス(MTS)、高崎鉄道サービス(TTS)に外注化していた駅業務が、JR東日本ステーションサービス(JESS)という別会社に再編・分割される。CTS、MTS、TTSで駅業務を担っていた労働者にはJESSへの転籍が強制される。JRの外注化は「転籍」という新たな段階に入る。JESSの労働条件は、5年目、10年目、15年目に5千円から8千円の定期昇給が3回あるだけだ。
 労働者に「JESSへの転籍か、退職(解雇)か」を迫り、大幅賃下げを強制することは絶対に許せない。駅の全面外注化はJR全駅が対象になっていく。駅だけではない。JR東日本は、車両の検査修繕を行う職場もJR東日本運輸サービス(JETS)に再編しようとしている。JR東日本からCTSに出向になっている労働者に、今度はJETSへの転籍が問題になるということだ。
 JR東はこの駅全面外注化を突破口に、車掌や運転士も含めたすべての鉄道業務を分社化・外注化することも狙っている。まさに第2の分割・民営化攻撃の本格化だ。
 これはJRの全労働者を非正規雇用に突き落とす大攻撃である。JR全面外注化は鉄道輸送の安全を最後的に崩壊させる。労働者人民の命がかかった大問題だ。しかも全面外注化はJRだけにとどまらない。国鉄分割・民営化は社会全体に民営化・非正規職化をもたらした。「いったん全員解雇、新会社による選別再雇用」という「国鉄型解雇方式」が多くの労働者に襲いかかった。
 JR東が鉄道事業のすべてを分社化・外注化し、労働者を転籍と解雇、低賃金と非正規雇用に突き落とすことは、全労働者にそれと同じ攻撃が襲いかかることを意味する。自治体丸ごと民営化や、郵政や教育の総非正規職化も一気に激化する。国鉄分割・民営化が労働者派遣法制定と一体で行われたように、7月JR駅全面外注化と同時に「生涯派遣」「生涯非正規雇用」強制の労働者派遣法改悪が、国会で強行されようとしている。
 さらに規制改革会議は6月16日、「解雇の金銭解決金」制度導入の答申を決め、安倍政権に提出した。金を払えば労働者を解雇できる「解雇自由」の大攻撃だ。安倍はJR資本を先兵に全労働者への解雇自由・総非正規職化に踏み切った。その最大の激突点が7月JR駅全面外注化攻撃だ。

動労総連合の建設で産業報国会化うち破れ

 安倍政権・JR資本による駅全面外注化と解雇自由・総非正規職化の攻撃は、常磐線全線開通による福島圧殺・帰還強制攻撃や安保=戦争法案・改憲攻撃と一体だ。日帝・安倍の狙いは、JR全面外注化や解雇自由攻撃で労働運動を解体し、戦争・改憲・徴兵制や原発を推進する帝国主義労働運動を軸に「産業報国会」をつくることにある。
 その最大の焦点が、動労千葉や動労水戸への解体攻撃である。ブルジョアジーの雑誌『選択』5月号は、動労千葉を「JR東の鬼っ子、癌(がん)」と名指しし、「排除できない会社に問題がある」などと、動労千葉を解体すべきだと叫んでいる。これは逆に言えば、動労千葉や動労水戸の闘いこそが今や階級的主流派であり、国策を破綻に追い込み、JR資本と日帝・安倍=葛西らを恐怖のどん底にたたき込んでいるということだ。
 絶対反対と階級的団結で闘う階級的労働運動が、民営化・外注化、総非正規職化や、戦争・改憲、辺野古新基地建設、原発再稼働、そして賃下げ・生活破壊に怒る労働者人民と結合したとき、ゼネストやプロレタリア革命が現実のものとなる。このことに敵は震え上がっている。
 7月JR駅全面外注化は、JR体制の最後的な崩壊と、青年労働者を先頭にした全JR労働者の怒りの決起を必ず生み出す。この階級的な怒り・決起と結びつき、動労千葉の反合理化・運転保安闘争路線と、動労水戸の被曝労働絶対反対の闘いを、すべてのJR職場でともに闘い、動労総連合を東京―全国に建設し、絶対に勝利を開こう。
 さらに国鉄決戦と一体で、自治体・教労・郵政をはじめ全産別で、階級的労働組合を打ち立てよう。動労総連合と合同・一般労組全国協を先頭に、ストライキで闘える労働組合をつくり、ゼネストと革命へ進もう。 
 この間、青年労働者を先頭に労組権力獲得に向け組合役員選挙が全国で闘われている。階級的労働運動派が外注化・非正規職化絶対反対、戦争法案絶対反対で立候補していることに、体制内執行部は「絶対反対を叫んでいても進みません!」なるビラをまき、敵対している。だが安倍政権や資本の攻撃に対し、絶対反対で闘う以外に労働者人民の未来はない。しかも動労千葉や動労水戸が示しているように、絶対反対の闘いでこそ労働者は無限の力を爆発させ、階級的団結をつくり出すことができる。安倍政権やブルジョアジーが一番恐れているのは、労働者人民が絶対反対で立ち上がることなのだ。
 資本・当局や体制内執行部と絶対反対を貫いて闘う党派闘争こそ、職場の労働者の怒りと結びつき、階級的団結を組織する力となる。労働者は絶対反対で闘う労働組合を求めている。自分の職場で断固闘いぬこう。

日本経済破滅は不可避安倍は必ず打倒できる

 7月JR駅全面外注化阻止を先端とする職場での資本との絶対反対の激突は、韓国・民主労総ゼネストと連帯する闘いであり、戦争法案を阻止する力だ。職場で仲間を組織し6・28集会と7・5集会に大結集しよう。
 安保法制をめぐって、自分たちが推薦した憲法学者からも「違憲」を突きつけられた安倍は追い詰められ、通常国会の会期の大幅延長を画策すると同時に、打倒された橋下らと野合し、維新の党を引き込み、戦争法案の成立強行を狙っている。だがそんな策動など、労働者人民の怒りにさらに激しく火をつけるだけだ。
 今や労働者人民は、安倍が言うことなどまったく信用していない。集団的自衛権行使の安保法制は、日本が再び血を流して戦争する国になる歴史の転換点だと感じて、怒りの決起を始めている。しかも日本経済の破滅と崩壊は、今やカウントダウンに入った。国債と株価のバブル崩壊はいつ起きてもおかしくない。
 新自由主義と「アベノミクス」の破綻は、日本帝国主義の経済・社会をいたるところで崩壊させ、安倍政権を締め上げている。今や安倍を打倒し、ゼネスト実現とプロレタリア革命勝利の歴史的情勢が到来している。
 勝利の道は、動労千葉や動労水戸のような階級的労働組合を、動労総連合の全国的建設の推進を軸に、全産別でつくり出すことだ。職場に根をはった非合法・非公然の労働者党をつくり出すことだ。そのために、機関紙『前進』の購読と、革共同への圧倒的な夏期カンパを心から訴えます。
 闘う労働者と学生は革共同に結集し、6〜8月の決戦をともに闘おう。

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