闘いは進む 青年の職場から 合同労組 全島ゼネストへの反動と闘い抜く 沖縄 日本IBM・ビジネスサービス労組書記長 仲宗根 光洋

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週刊『前進』06頁(2686号03面05)(2015/06/22)


闘いは進む 青年の職場から
 合同労組 全島ゼネストへの反動と闘い抜く
 沖縄 日本IBM・ビジネスサービス労組書記長 仲宗根 光洋

(写真 社前で解雇撤回を訴え【5月18日】)


 5・15沖縄闘争2日目の16日、日本IBM・ビジネスサービス(IJBS)労組支援共闘会議第2回総会には180人が結集し、私への雇い止め=解雇撤回闘争も2年目へ突入しました。この1年を闘えたのは、沖縄県内・全国からの物心両面での支援のおかげです。
 17日の県民大会では、IJBS労組支援共闘会議のリーフなどが5万枚以上も入りました。県民大会後、デモ出発に際してIJBS労組委員長が「戦争をやるのも労働者なら、戦争を止めるのも労働者です。闘う労働組合をつくってゼネストやろう!」と訴え、県民大会に参加した3万5千人の沖縄の労働者が拍手や声援で賛同してくれました。県庁前までのデモでも多数の労働者が飛び入りで参加し、私はあらためて「ゼネスト情勢なのだ」と実感しました。
■申立人不在で労働委員会調査を強行
 一方で、日帝・国家権力やオール沖縄の指導部たちはゼネスト情勢に追いつめられ、その反動がIJBS労組への攻撃として始まっています。
 IJBS労組は2年目から裁判闘争と並行して労働委員会闘争を開始しています。5月27日の第1回労働委員会調査は、補佐人申請却下と申立人である私が出席しないまま終了するという前代未聞の事態となりました。
 私たちは調査開始の30分前に補佐人許可申請を出したのに、公益委員の照屋弁護士を筆頭とする3人の委員は「申立人と補佐人との関係性が不明瞭」と、補佐人出席を却下しました。これまでは当日に名前と役職を申請用紙に書いて提出すれば許可が下りていたのです。IJBS労組の闘いをつぶす目的でやっているとしか思えません。
 労働委員会は使用者側の代理人と結託して申立人不在のまま調査を始めようとしました。それに対し、申立人である私と委員長で調査室のドアを閉めさせないように警備員ともみ合いながら、再度の説明を求め、説明ができないのなら調査を延期せよと迫りました。2時間にわたる攻防の末、調査は申立人不在のままで開始され、わずか5分で終了したのです。
 こうした激しい攻撃のたびに、私は自分たちの時代認識と路線が正しいことを実感し、絶対に負けられないと決意を固くします。今回の労働委員会での出来事や、辺野古の行政訴訟が起こることを見越して那覇地裁に送り込まれた人物がIJBS労組裁判の裁判長となったことは、星野闘争のビデオ国賠控訴審や三里塚の市東さんの農地裁判控訴審の不当判決と一体のものとして、日帝権力がIJBS労組の解雇撤回闘争をつぶしにきているのだと思います。
 しかし、私は動労千葉の闘いから、労働者、労働組合が弾圧に屈せず闘い抜けば勝てることを学んでいます。国鉄解雇撤回署名10万筆を達成したように、IJBS労組も解雇撤回署名1万筆を絶対に達成し、2年目を不屈に闘い抜き、解雇撤回をかちとります。

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