闘いは進む 青年の職場から 合同労組 青年の団結した行動で動労総連合を東京につくる 東京 風 実

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週刊『前進』08頁(2689号02面05)(2015/07/13)


闘いは進む 青年の職場から
 合同労組 青年の団結した行動で動労総連合を東京につくる
 東京 風 実


■駅外注化反対を訴えてJRの駅を回る
 2015年の階級決戦は、新自由主義の崩壊の中で、ギリシャ、韓国、沖縄を始め、労働者がゼネストを引き寄せ、国境を越えた団結が世界を動かしています。1人の労働者の決起が次の労働者の決起を生み出します。
 この激動の中、安倍の戦争法案の国会審議強行と一体で、JR東日本は7月1日に転籍=解雇を始める駅全面外注化を強行しました。これを前後して動労東京をつくって闘おうと、「外注化阻止ニュース」や労組交流センターのビラを持って都内の駅を回りました。
 駅業務が関東圏全域でJESS(JR東日本ステーションサービス)に委託され、退職金も払われず、ただただ労働条件が悪くなるということを知っている労働者はあまりいませんでした。転籍とか管区制に変わることを知らされている人もいましたが、国労や東労組でも「組合から何も変わらないと説明されている、大丈夫」という状態でした。しかし、それはエルダー(JRからの60歳出向)だけの話で、プロパー(直雇い)やパートにはとんでもない転籍が強制されます。
 7・1後も、都内の千葉支社管内では、CTS(千葉鉄道サービス)からJESSに転籍になった改札の駅員の制服はまだCTSのままです。「間に合ってない、1カ月位かかる」と言っていました。本当に破綻的な転籍です。また、エルダーのJESSの労働者が「構内や改札でビラをまくな」と怒ってきましたが、なんで管理職でもない人が問題にするのか。しかし、この場面を見ていた清掃の青年はビラを受け取ってくれました。
■委託も直営もひとつになって闘える組合を
 JR直営の改札といっても、試験に受からないと5年で解雇というグリーンスタッフの青年も多数います。「JESSに行くのか、わからない」と言っていましたが、ビラには注目していました。また、3・14ダイ改でJESSに移行した改札も1カ所ありました。
 駅中コンビニでは、年輩の正社員が「名前はわからないが、昔から会社にある組合に入っている」と言っていたので、「JRは持ち株会社をめざして利益だけ吸い上げる会社になる。事故になったら下請け会社のやったことだと言って責任をとらない。だから委託も直営も、労働者がひとつになって闘える労働組合=動労東京の結成を呼びかけている」と話すと、ビラと『前進』を「読んでみたい」と受け取ってくれました。
 安倍政権は、労働組合を産業報国会にするためにUAゼンセンで組織化を始めています。その切り札が第2の分割・民営化=駅全面外注化です。しかし、労働組合が動労千葉や動労水戸のようにストライキで闘えば、地域の労働者もともに立ち上がります。JRにゼネスト指導部をつくる、東京に動労総連合ができるということは「いつか誰かが」ではなく、今、私たち青年の団結した行動でつくろうということだと思います。

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