全国大学ストライキを 9月全学連大会に結集しよう

週刊『前進』08頁(2689号05面03)(2015/07/13)


全国大学ストライキを
 9月全学連大会に結集しよう


 9月に行われる全学連大会の招請状が発せられた。全国から結集し、安倍戦争政治と対決する学生の団結をつくり出そう。(編集局)

招請状

戦争法案の制定を阻止し、安倍政権を倒そう!
学生自治会の下、全国大学ストライキに立ち上がろう!

 全国の学生のみなさんに9月2日〜3日に開催する第76回全学連定期全国大会への結集をよびかけます。全国からの学生の結集、2日間にわたる白熱した議論、この中で生み出される何ものにも代えがたい団結がこの世界を変える。大会終了後には直ちに国会前にかけつけ、戦争法案阻止の大行動に立ち上がる。
 昨年の全学連大会はまぎれもなく時代を一つ動かした。真剣な論議の中で、一人ひとりがこれまでの殻を打ち破り、新たなる闘いへの決意を固めた。10・21国際反戦デーは「戦争の記憶」「闘いの記憶」とむすびつき、キャンパス・国会・渋谷を席巻した。そしてこの闘いの中から京都大での公安警察摘発=大学キャンパスでの戦争絶対反対の闘いを生み出した。
 全学連は15年前半、1・26国会開会日闘争から4・28沖縄デー闘争、6・15国会包囲闘争へとのぼりつめてきた。この地平の上に立ち、戦争国会、そして15年から16年にかけての安倍政権による改憲策動の真っただ中で開催される全学連大会は間違いなく新たな激動の時代を準備するものとなるだろう。
 今次全学連大会の課題は何か。
 第一に、巨万の学生の国会包囲、退路を断った渾身(こんしん)の決起で、再びの戦争への道を止めよう! 全学連大会を出発点にクラス・サークル・ゼミ等大学丸ごとの決起をつくりだそう!
 全学連は国家の名によるあらゆる戦争に反対する。
 かつての戦争は教える。「軍隊は住民を守らない」「国家は国民を守らない」「戦争は自衛の名で正当化される」と。個別的・集団的自衛権のいずれも、戦争を行うための口実にすぎない。
 私たちはけっして忘れない。アジア太平洋戦争でのアジアにおける2000万人、日本における310万人の死者たちを。ヒロシマ―ナガサキ―オキナワの現実を。そして学徒出陣として戦地に送られた学生の無念を。戦争とは幾百千万の人びとの命と引き換えに一握りの大資本家が大もうけするものにほかならない。国家とは大資本の支配を維持するための暴力装置にほかならない。
 戦争法案に対する怒りの声によって安倍政権は崩壊寸前に追い込まれている。「平和」「安全」「国際貢献」―戦争への道を欺くための嘘(うそ)はすべてはがれ落ち、法的整合性をも無視した露骨な開き直りを始めている。百田尚樹の暴言は安倍政権の本音そのものだ。しかし野党は戦争法案の審議に協力し議会内での取引に終始している。野党が掲げる「安倍政権の暴走ストップ」にいったいなんの意味があるのか。「自衛戦争」や日米安保を容認するあらゆる既成野党をのりこえなければならない。
 全学連大会を出発点に、二度の世界大戦を経てもなお、戦争を必然とするこの社会総体の変革に立ち上がろう。
 第二に、全国大学ストライキに今こそ立ち上がろう! 全国大学に学生自治会をつくり学生は一つに団結しよう!
 戦争を止める道は軍事物資を生産する労働者が生産現場で、軍事研究を担う学生が大学でストライキに立ち上がることだ。連日国会前を包囲する数千数万の人びとをはじめ、安倍政権に怒りをもつあらゆる人びとが学生の大学キャンパスでのストライキを待ち望んでいる。
 真理探究、万人の幸福追求を謳(うた)った学問は、軍事研究として人間の命を奪うものに変質している。核・原発推進の御用学者の存在は福島で子どもたちの命と未来を奪っている。「グローバル人材の育成」なるものの実態は従順な労働力、9割の非正規職と一握りの支配の手先をつくりだすものでしかない。そもそも防衛費が過去最大の5兆円となる裏側で、膨大な学生が大学に通うことすらできない現実がある。そしてこの学生の貧困をもつかって、経済的徴兵制による学生の戦争動員が狙われている。
 国旗・国歌の強制、文系学部の廃止ないし目的の転換、国立大・学費の私立大並みへの引き上げ......。学生に一体となって押し寄せる戦争と貧困の現実。私たちが日々通う大学とは、私たちが日々受けている授業とはいったいなんなのか! 「当たり前の日常」「平穏なキャンパス」を拒否しよう。大学丸ごとのストライキの中で、腐敗した大学・学問のあり方を一からつくり変えよう!
 全学連は3・11原発事故をもって明らかとなった御用学者の存在、大学と政府・独占資本との癒着に対し、大学総体を変革すべく京都大・東北大・広島大・沖縄大・富山大などで学生自治会建設・強化の闘いを推し進めてきた。この土台となったのがビラまき・立て看板規制、学生の処分・逮捕と一歩も引かず、団結の拡大で闘いぬいてきた法政大学・文化連盟の闘いだ。そしてこのキャンパスにおける闘いと一体で辺野古新基地建設と闘う沖縄、被曝と帰還強制と闘う福島、軍事空港建設と農地取り上げと闘う三里塚の現地にかけつけ闘い続けてきた。
 1948年、戦犯教授追放と生活防衛を掲げた116校30万人のゼネラルストライキの闘いのなかから生まれ出た全学連は、いつの時代もキャンパスにおけるストライキと街頭における命がけの実力闘争で労働者民衆の先駆けとなってきた。
 時代は三度目の世界大恐慌に突入し、ウクライナ・中東・東アジアを焦点に、市場・資源・領土をめぐる各国の対立、武力衝突が開始されている。しかし他方では韓国・ギリシャでゼネストが巻き起こり、社会の根本的変革が開始されている。とりわけ韓国民主労総とJRの労働組合である動労千葉は、かつての植民地支配の歴史をのりこえ、国境を越えた労働者の連帯をつくりあげている。学生は国境を越えた労働者の闘いを学び尽くし、その闘いの先頭に立とう。
 再び訴えます。全学連大会に結集し、新しい歴史の扉を押し開こう!
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第76回全学連定期全国大会
●日時/9月2日(水)〜3日(木)
●場所/東京都内
●参加費/1000円
 (資料代・会場費など。宿泊費は除く)

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7・14法大包囲デモ
 7月14日(火)午後0時40分 集合
        午後1時 デモ出発
 法政大学市ヶ谷キャンパス

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