郵便バイクに監視カメラ 安全闘争で団結へ

週刊『前進』06頁(2690号03面03)(2015/07/20)


郵便バイクに監視カメラ
 安全闘争で団結へ

(写真 これがバイクにつけられたカメラだ!)

カメラで撮影 ペナルティー

 「スピード違反! 一時不停止! 何でここで止まらないのか! これからもずっと働く気があるのか!」。私の郵便局では「交通違反」をした労働者を局長室に呼び出し、映像を見せながら問い詰める言語道断なことが行われるようになりました。そして「今度やったら『職を辞する』と書け」と始末書の強要です。そのうえに業務命令を発し、一時停止違反を1回しただけで草むしり8時間のペナルティを科します。違反を20回したという青年に対しては20日間の草むしりが命じられました。労働者の誇りを奪って辞めさせるという、退職強要攻撃です。絶対に許せません!
 私の局では、今年4月から一部の配達用の赤バイクに、監視カメラであるドライブレコーダー(以下DR)が設置されました(軽4輪車には以前からです)。スピードメーターの上部に付けられたカメラは二つ。一つは労働者の顔に向けられ、もう一つはバイク前方を向いている。配達時の運転状況を映像と音声でSDカードに記録します。これは、運転状況をすべて管理者が点検・監視するとともに、「違反者」に始末書を書かせ、ペナルティーを科し労働者を支配する攻撃です。
 私のところでは昨年だけで25件もの交通事故が発生しました。会社は「DR設置は安全のため」と言いますが、逆に労働者にすさまじいプレッシャーを与え事故やミスを引き起こします。そもそも、事故の原因は要員不足の常態化です。この中で懸命に働く労働者は仕事に追いまくられ、無理をし、交通事故やミスをしてしまうのです。

「仕方がない」を打ち破った

 現場では「人が足りない。休暇が取れない。昼休憩もきちんと取れず、毎日超過勤務。だから事故やミスが起こる!」「草むしりをやっても交通事故は絶対なくならない」「これは個人の問題ではない。みんなの問題だ。明日はわが身だ!」「謝っても現実は変わらない」と怒りが沸騰しています。
 そのような中、闘う仲間に対し、草むしりの業務命令が出されました。私たちは「会社に怒りをたたきつけよう。おかしいことは『おかしい!』と声を上げよう」と話し合いました。当日の朝、私たちは「草むしりでは事故やミスはなくならない! 去年事故を起こして配達現場を外された仲間が辞めていったのは、労働者の誇りを奪った当局の責任だ!」と管理者に抗議しました。これに管理者は逆ギレし「草むしりは業務命令だ」と言い放ちました。
 「仕方がない現実だ」と思わせられてきた体制内労働運動の思想を打ち破って、絶対反対を貫く闘いが始まりました。こうした中で、青年への20日間の草むしりを6日で止め、彼は配達現場に戻りました。
 5月、私もDRバイクに1カ月間乗りました。DRは監視・支配そのものですが、会社は「安全のため」と強弁します。資本の側も「安全」は否定できません。そこで私は「徹底した安全闘争、順法闘争をしよう」と発想を転換させました。そして〝ブツがいくら残ろうが関係ない〟と、道路交通法を完璧に守って安全運転をしました。そのことで「これが郵政労働者の本来の労働のあり方だ」ということが実践の中でつかめたのです。
 労働者の命を守り、団結をつくる闘いがここから始まる予感がします。まだ始まったばかりの職場における反合理化・安全闘争の格闘ですが、管理者と対決する時の構えは、俺たちが労働組合だということです。郵政の株式上場=第2の郵政民営化と新自由主義攻撃に絶対反対で闘うぞということです。動労総連合を全国に建設しゼネストをめざして闘いましょう。
(東北・郵政労働者Y)
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