9月決戦で国鉄闘争勝利と戦争法粉砕・安倍政権打倒をかちとろう 「自衛戦争」賛成の日本共産党許さず

週刊『前進』08頁(2693号01面01)(2015/08/17)


9月決戦で国鉄闘争勝利と戦争法粉砕・安倍政権打倒をかちとろう
 「自衛戦争」賛成の日本共産党許さず


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 7月安保国会決戦をもって革命に向かう1千万人のうねり、日本労働者階級人民の根底的な決起が堰(せき)を切ったように始まり、階級情勢は激変した。被爆70年の8・6広島―8・9長崎の闘いの歴史的な高揚は、そのことを鮮明に示した。「戦争法案阻止・安倍倒せ!」の声がとどろき、ゼネスト情勢・革命情勢が急速に成熟してきている。戦争か革命かを真っ向から問う時代が到来している。安倍と権力中枢による障害者就労支援事業所「オープンスペース街(まち)」への弾圧を粉砕し(8月14日に2人の仲間を奪還)、動労総連合建設と戦争法案粉砕の8月攻防と9月決戦へ、猛然と決起しよう。

1千万人と結合へ

 8・6広島―8・9長崎の闘いの歴史的前進と高揚が示したことは、1千万人と結びつく胸おどる階級情勢の到来だ。階級的労働運動派が明白に闘いの主流派へと公然と登場してきている。多くのマスコミも、今やそれをまったく無視できなくなっている。
 だがこの対極で、安倍の底知れぬ危機が進行している。弾劾の嵐を受けて広島・長崎から逃げ帰った安倍は、8月7日、「戦後70年談話」を8月14日に閣議決定すると表明した。安倍の正体をむき出しにした「個人的談話」では、労働者人民の怒りのさらなる爆発と、政府・支配階級の危機と分裂、国際争闘戦がいよいよ激化するのは不可避だからだ。
 さらにこの「70年談話」を受け、安倍と極右路線で一体の自民党政調会長・稲田朋美が、東京裁判やGHQ(連合国軍総司令部)による占領政策を検証するための党内機関を発足させる。安倍らは米帝との矛盾・対立も辞さず、むしろ対米対抗的に日帝自身の戦争政策・戦争国家化を推進しようとしている。8月5日の参院特別委では、防衛相・中谷元が、戦闘中の他国軍に対する支援として行う弾薬の輸送について、「核兵器の運搬も法文上は排除していない」と公言している。
 3・11福島第一原発事故の「月命日」である8月11日には、川内原発再稼働をも強行した。JRでは大事故が続発し、福島第一原発でも労働者の死亡事故が起こっている。すべてが安倍政権のもとで引き起こされており、安倍はどんどん墓穴を掘っている。
 1千万人の怒りと決起で安倍を打倒し、戦争法案を阻止する時だ。「戦争絶対反対!許すな改憲!1000万署名」を全国の労働組合と地域・街頭で猛然と推進し、戦争・改憲の破滅の道にのめり込む安倍を国会会期末を待たず9月決戦の爆発で打倒しよう。

安倍の矛盾と破綻

 安倍は安保法制をめぐる論理矛盾と破綻に追い詰められ、今や「朝鮮半島有事」に加え、対中国・北朝鮮の「脅威論」の扇動で野党を路線的に総屈服させ、法案成立へ強行突破しようとあがいている。だがすべての帝国主義の戦争は侵略戦争であり強盗戦争だ。
 しかしスターリン主義の日本共産党は、愛国主義と「自衛戦争」賛成を振りかざし極悪の役割を果たしている。「自衛隊活用」論を露骨に展開した志位和夫委員長の記者会見は、共産党が政権に入ったら自衛隊も警察も監獄も使い、労働者人民の闘いを血の海に沈めるという宣言だ。彼らは日帝の最後の救済者だ。ナチスとも手を組み、ファシストと戦う勢力を背後から襲撃し革命を圧殺した、1930年代型の武装反革命として、再び登場しようとするスターリン主義を断じて許すな。
 スターリン主義との大党派闘争にうちかち、「朝鮮半島有事」を振りかざす米帝・米軍と日帝・自衛隊の朝鮮侵略戦争を、日韓米の労働者国際連帯で絶対に阻止しよう。
 9月決戦は最大の国会決戦である。それと同時に最大の国鉄決戦でもある。国鉄決戦を基軸に階級的労働運動を白熱的に推進し、労働組合の拠点建設でゼネスト、そしてプロレタリア世界革命に向かって突き進もう。

新潟で動労総連合

 7月30日、動労総連合・新潟がついに結成された。この革命的快挙に福島が続こうとしている。動労総連合建設は、国鉄労働運動内にストライキを、ゼネストを断固打ち抜ける労働組合をつくり出す闘いだ。さらに東京と全国に動労総連合の旗をうち立て、巨万の労働者と結合しよう。
 労働組合で団結しストライキを闘うことが戦争を阻止する最大の道だ。動労千葉を先頭とする階級的労働運動派が、国鉄分割・民営化絶対反対を貫き、連合の完成を破綻させ、日帝の戦争・改憲攻撃を阻んできた。労働運動を解体できなければ戦争も改憲もできない。そういう階級的力関係を日帝・新自由主義に強制してきた。動労千葉鉄建公団訴訟の6・30最高裁上告棄却決定の大反動は、逆に日帝の戦争・改憲攻撃が革命情勢を生み出している中で、1047名解雇撤回を闘い抜くことの巨大な意義を明らかにしている。
 ここには国鉄闘争30年の勝利の総括がある。2010年の4・9「政治和解」の反革命との決着はついた。「解雇撤回を貫く動労千葉は玉砕主義だ」という悪罵を吐いて逃亡した体制内勢力は、惨めに破産した。1047名解雇撤回闘争はいよいよJRを追いつめる。この闘いを先端に、解雇撤回闘争への全産別での総決起を切り開こう。
 JR体制は崩壊している。この間、首都圏で大事故が続発している。8月4日には京浜東北・根岸線で電力供給の架線が切れ、大混乱を引き起こした。さらに8日、9日と新幹線での事故が続いた。新幹線での事故は想像を絶する大惨事を引き起こす。それでも安倍・葛西とJRは外注化・非正規職化で労働者を痛めつけ、団結を破壊して、安全崩壊に拍車をかけようとしている。
 労働組合で団結しストを闘うことこそ、殺人企業を打ち倒し戦争を阻止する道だ。
 世界大恐慌は「恐慌の中の恐慌」の局面に突入し、大恐慌が戦争に転化する情勢が日帝・安倍とブルジョアジーを第2の国鉄分割・民営化攻撃に駆り立てている。これは全産別への全面攻撃となり、さらに非正規職労働者の闘いを圧殺する激烈な階級戦争となる。

第2分・民と闘う

 第2の分割・民営化攻撃によるJRの大再編は、鉄道の全業務を別会社に移し、ローカル線を切り捨て、JR本体は形式的に鉄道施設や株式を保有するだけの会社にしてしまう。千葉ではこの7月、CTS(千葉鉄道サービス)がJESS(JR東日本ステーションサービス)に再編・分割された。次は構内・検修部門のJETS(JR東日本運輸サービス)への再編が狙われ、JETSへの転籍が通告される。駅業務をJR本体から切り離すことは車掌・運転士の外注化へと行き着く攻撃だ。
 日帝・安倍―葛西は、国家戦略の成否をかけて動労千葉・動労水戸―動労総連合の解体に全力をあげてくる。右翼が動労千葉攻撃を強めている。JR東日本は、外注化・強制出向から3年が経過する10月1日に、新たな外注化と組織破壊攻撃を策動し、11月1日には千葉運転区廃止を強行しようとしている。
 動労水戸には、福島原発事故の避難住民の9・5楢葉町への帰還強制と一体で、常磐線全線開通攻撃による被曝労働を強制しようとしている。動労千葉・動労水戸―動労総連合とともに9月決戦に総決起しよう。
 大恐慌は、中国経済のすさまじい減速をはじめこの夏から秋へさらに激化する。世界的な株価バブルと債券(国債)バブルの崩壊も不可避だ。日帝経済の破滅も起こる。この危機こそが日帝・安倍を戦争・改憲に駆り立てている。ロシア革命100年の2010年代中期階級決戦は、大恐慌・戦争をゼネストとプロレタリア世界革命の勝利に転化する闘いだ。革命情勢の急速な接近は、階級的労働運動派が少数派から多数派へと飛躍することを切実に求めている。
 全学連を先頭に、8・20―9・3安保国会闘争に立とう。全学連大会の歴史的成功から全国大学ストに突き進もう。最高裁棄却決定弾劾8・23報告・決起集会と、9・5楢葉町帰還攻撃と被曝労働強制に反撃する8・29いわき闘争に結集しよう。獄中41年の星野文昭同志奪還へ、9・6徳島刑務所包囲闘争に全国から総決起しよう。

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