自治労金沢大会に向け訴える 戦争法・民営化を実力阻止し 全国ストライキで安倍倒せ

週刊『前進』06頁(2694号02面02)(2015/08/24)


自治労金沢大会に向け訴える
 戦争法・民営化を実力阻止し
 全国ストライキで安倍倒せ

(写真 7月24日、山口市での自治労全国保育集会で戦争法反対・安倍打倒を訴え160超の署名を集めた)

 自治労第88回定期大会(8月24〜26日、金沢)参加のみなさん! 83万自治労組合員とすべての自治体・自治体関連労働者のみなさん! 戦争法阻止・安倍打倒の9月決戦に全国の職場から立ち上がりましょう。もはや安倍はグラグラです。金沢大会で全国スト方針を打ち立て、戦争と民営化=首切り・総非正規職化に突き進む安倍をストとデモで倒しましょう。

階級協調拒否し絶対反対貫こう

 安倍政権は、世界的な株バブル崩壊とアベノミクスの最後的破綻、そして燃え上がる労働者民衆の怒りでボロボロです。
 安倍の盟友で極右ジャーナリストの桜井よしこは、14年11月3日付産経新聞で〝自治労や日教組が旗を振って各地で反基地・改憲反対運動を展開している〟と憎しみをあらわにしました。80年代、当時の中曽根首相は「国鉄分割・民営化で労働組合をつぶし自主憲法を制定する」と公言しこれに対し30年にわたる1047名解雇撤回闘争と自治労・日教組など100万支援陣形が改憲と戦争を阻んできたのです。
 戦争反対と職場での闘いはひとつです。安倍政権は一握りの支配階級の権益を守るために、戦争と原発再稼働、民営化に突進しています。資本主義が生み出した膨大な国家債務を逆手に「国を守れ」と襲いかかってくる民営化・労組破壊と闘わずして戦争反対を貫くことなどできません。既成政党や連合・体制内労組幹部がふりまく「階級協調」「労使協調」のペテンは通用しないのです。
 パククネ打倒のゼネストを闘う韓国・民主労総ソウル地域本部のキムジンスク女性委員長は、東京で開かれた8・15労働者市民のつどいで「戦争は資本と政権の利益のためのものであり」「全世界労働者民衆の団結だけがこの地の戦争の野望を終息させ、労働者民衆が明るく笑うことができる平和な世の中を闘いとることができる」と国際連帯を熱烈に訴えました。
 社会を動かしている労働者のストが安倍を倒します。安倍政権による公務員賃金7・8%削減の暴挙に対する13年4・26自治労全国一斉ストは、安倍のもくろみを大破綻に追い込み闘う団結をよみがえらせる第一歩となりました。今こそ労働組合の力を爆発させ、絶対反対の闘いで新自由主義を根底からひっくり返す時です。社会の要の位置を担う自治体労働者こそ先頭で闘いましょう。

現業・保育先頭にストで闘おう

 現業と保育職場を先頭に、全国で闘いが巻き起こっています。橋下徹大阪市長による「大阪都構想」=丸ごと民営化・労組破壊攻撃は現場の絶対反対の怒りが打ち破りました。労働組合が総力を挙げてストライキで闘うことが勝利の道です。
 安倍政権は6月、「公共部門の産業化」を打ち出しました。清掃や交通、上下水道、税務と医療・介護、教育、子育て、福祉など全自治体業務が対象です。狙われているのは社会丸ごとの民営化と社会保障解体であり、労働者全員の首切りと外注化・総非正規職化、労組破壊です。
 政府と自治体当局は、改悪地方公務員法を振りかざして評価制度導入による賃下げ・首切りと団結破壊を狙い、医療・介護総合法や改悪国家戦略特区法を使って新自由主義攻撃をごり押ししています。民営化・外注化、人員削減で職場を奪い、「任用替え」で退職を強要する攻撃には絶対反対以外なし。ストライキで実力反撃する時です。
 本来、利潤の対象にならない公共部門を資本に投げ与えることは、人びとの生活と社会の根幹を破壊するものです。資本家の利益のために戦場に駆り立て殺し合いをさせる戦争と同じです。自治労本部が言う「持続可能な社会の構築」ではなく、社会を資本家から労働者の手に取り戻す闘いこそが必要です。

分断をのりこえ非正規職撤廃を

 自治体職場で進む非正規職導入は、労働者全体にかけられた新自由主義の最大の攻撃です。労働組合が正規・非正規の分断をのりこえ、総力で非正規職撤廃まで闘い抜くことが問われています。
 非正規職労働者は労働者自己解放の闘いの先頭で労働組合をつくり労働を奪い返す力を持っています。反撃の火の手が上がれば、新自由主義はもろくも崩れ去るのです。
 かつて60年代に、自治体労働者は行政職・専門職・現業職を分断してきた吏雇傭員(りこよういん)制度の廃止と正規職化を組織を挙げた激しい闘いで実現しました。
 動労千葉は下請けの非正規職労働者の加盟をかちとり解雇撤回と外注化阻止・非正規職撤廃を闘い、民主労総は民営化阻止・非正規職撤廃を柱にゼネストを闘っています。そして自治体でも、非正規職を前提化した自治労本部の「雇用継続・処遇改善・格差是正」方針のペテンをのりこえる闘いが始まっています。非正規職撤廃を自治労の全国方針として打ち立てて闘う時です。

被曝労働拒否し再稼働止めよう

 川内原発再稼働反対の8・10正面ゲート前大行動で、被曝労働拒否を闘う動労水戸の西納岳史さんは「川内原発で働く労働者のみなさん! 鉄道の労働者なら危険な運転はやらない。電力労働者なら危険な原発は断固拒否するということが果たすべき責任ではないでしょうか。明日にでもストライキで川内原発を止めて私たちと合流しともに闘いましょう」と訴え、共感を呼びました。
 高浜、伊方を始め政府と電力会社による原発再稼働が策動されています。自治労・自治体労働者が原発労働者と団結して被曝労働拒否のストで闘うなら、再稼働を阻止し全原発の廃炉をかちとることができます。
 動労総連合を全国につくり、階級的労組拠点建設を進めて、ゼネストで安倍を倒しましょう。
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