杉並 和泉児童館の廃止許すな 闘う労働組合の再生がカギ

週刊『前進』06頁(2695号03面02)(2015/08/31)


杉並 和泉児童館の廃止許すな
 闘う労働組合の再生がカギ

(写真 北島さんが「6・25児童館をなくすな!杉並集会」で基調報告)

 4月杉並選挙闘争において最大の焦点として取り組んだ児童館全廃阻止闘争は、街頭宣伝、児童館職場オルグ……と、ますます白熱した闘いとなっている。
 安倍政権が強行しようとしている戦争と民営化攻撃の最悪の先駆けが、杉並区長・田中良による「区立施設再編整備計画」であり、その柱が児童館全廃―児童館業務の全面的民営化・外注化攻撃だ。児童館闘争は〈民営化・外注化阻止! 労働者の非正規職撤廃!〉の核心的闘いである、動労総連合建設を軸にした国鉄決戦と一体の闘いとなっている。戦争切迫情勢のもとで、職場における労働者の団結を堅持すること、労働者住民の地域的共同性の拠点を守ることは、戦争絶対反対の闘いでもある。

議会で〝児童館廃止やむなし〟

 4月杉並区議選を経て開かれた杉並区議会2015年第2回定例会を機に、既成政党・党派、運動体の中に「再編整備計画は確定した既定方針」「児童館廃止やむなし」「よりよい学童保育のあり方を模索しよう」といった流れが一挙に表面化している。
 「区立施設再編整備計画」は、13年9月に「素案(中間のまとめ)」が公表された。計画の具体化には個々の施設再編にかかわる労働組合との協議、住民説明会、予算措置とその執行などが必要である。田中区政は山積する課題をクリアしなければならない。その突破口と位置づけられているのが和泉児童館の廃止攻撃だ。
 現在の児童館は子どもセンター(民間委託の乳幼児子育て支援施設)に転換し、学童クラブは和泉学園(区立小中一貫校)に設置した既設学童クラブ(民間委託施設)に統合し、来年4月実施とされている。6月の区議会本会議においてこの新施設の工事請負契約が圧倒的多数で可決され、既成政党・党派や運動体からあきらめの声が発せられている。
 しかし、事態の本質はそんなところにはない! 新自由主義がアベノミクスを始め全世界で破綻している。田中区政が強行している児童館全廃攻撃も、そのスタートから矛盾が噴出している。正規・非正規を問わず児童館労働者の中に団結を取り戻し、闘う労働組合を再生させることが児童館全廃攻撃を阻止する道であり、闘いはこれからだ。現に和泉児童館で働く労働者の今後の処遇については、何の方向性も固まっていない。現場労働者の意見や活動を無視して、安全が確保されたまともな児童館業務が成り立つはずがない。非正規労働者の解雇阻止の闘いを始め、「絶対反対」の現場労働者の団結と闘いが事態を決するのだ。確信をもって闘いを進めよう!
 児童館廃止攻撃のもう一つの焦点である荻窪北児童館についても、児童館が入っている複合施設である「あんさんぶる荻窪」の廃止と学童クラブの桃井第二小学校への移転に関して、7月17日に開かれた桃井第二小学校の改築のための住民説明会では、地元の町会役員を先頭にした断固反対の声が圧倒した。
 ここに至って危機に立つ田中区政の最悪の〝救済者〟として登場しているのが、都政を革新する会から脱落・逃亡したけしば誠一、新城せつこの2人の区議会議員だ。彼らは〝児童館機能は維持・拡充されるから児童館全廃というのは誤った認識であり、児童館の非正規労働者の雇用も保障される〟とデマゴギーをまき散らしている。粉砕あるのみだ!

共産党は「民間委託」で裏切り

 児童館全廃阻止闘争は第2ステージに突入している。日本共産党スターリン主義との党派闘争に勝ちぬくことなしに、この闘いの新たな展開はありえない。
 日本共産党は、再編整備計画とそれにもとづく児童館の廃止に「反対」のポーズをとっている。しかしその論拠は、「住民サービスの低下に反対」でしかない。児童館が児童館労働者と保護者(それもまた労働者だ)・子どもたち、さらに地域住民が団結する共同性の拠点であることを見ず、その解体に怒りをもって反対しない。児童館で働く労働者の職場が奪われ、団結が破壊されること、それが戦争攻撃そのものであることへの怒りはまったくない。
 日本共産党は民営化・外注化と労働者の非正規職化に対して「絶対反対」で闘わない。学童クラブの民間委託についても、共産党みずからが経営に関与する事業者が受託する場合には、何のためらいもなく賛成している。そして、非正規労働者の解雇には見向きもしない。資本家の立場に立ち民営化を推進する彼らは、容易に「自衛戦争賛成」の戦争推進勢力へ転落する。
 「一人の首切りも許さない」まっとうな労働組合運動=階級的労働運動が、いま切実に求められている。日本共産党スターリン主義の屈服を弾き飛ばし、ストライキを打ち抜ける「絶対反対」の階級的団結をつくりだそう!
 児童館の非正規労働者の間に労働組合への団結をつくっていこう。その団結の輪をともに育てともに闘っていく、杉並区で働く正規・非正規労働者の闘うフラクションを建設しよう。労働者の団結を軸に、労働者として存在する保護者や住民との連帯を形成しよう。闘いはこれからだ!
(東京西部ユニオン副委員長・北島邦彦)
このエントリーをはてなブックマークに追加