郵政非正規ユニオン 〝全国に闘う拠点を〟 第5回大会が画期的成功

週刊『前進』06頁(2699号03面02)(2015/09/28)


郵政非正規ユニオン
 〝全国に闘う拠点を〟
 第5回大会が画期的成功


 9月1日、郵政非正規ユニオン第5回大会が35人の結集で画期的な成功を実現しました。
 2011年6月10日に東京多摩局で結成された郵政非正規ユニオンは、今年で5年目に入りました。結成当初から「非正規労働者が人間らしく生きるために団結し、労働組合をつくって闘おう」を掲げ、今の社会を変えることを目標に闘いを進めてきました。
 結成から4年間の闘いの中でつかんだものは、日本郵政の6割が非正規労働者であり、この非正規労働者が郵政事業の屋台骨を担い、「人間らしく生きるために」日々郵政資本と格闘しているということです。非正規労働者は新自由主義との闘いの主体であり、新自由主義を打倒し社会を変革していく存在です。
 非正規労働者の組合を組織化する上で最も重要な闘いが雇い止め解雇との闘いです。〝非正規労働者は雇い止め解雇されたら終わりだ〟という敗北主義を打ち破り、東京多摩局では齋藤裕介委員長を先頭に全員が原職復帰をめざして団結し、アルバイトをしながら、東京多摩局の職場に郵政非正規ユニオンの旗を掲げるために闘っています。
 晴海局、八王子西局をはじめ全国で職場拠点建設のために原職復帰を求めて闘っています。
 また郵政非正規ユニオン杉並分会の非正規職撤廃、スキルダウン撤回闘争の勝利は闘いの展望を大きく切り開きました。不安定雇用と使い捨て低賃金による新自由主義の分断支配・団結破壊攻撃の中で、非正規労働者の「習熟度」などを当局が意図的に判断し、時給を下げるスキル評価制度賃金こそ非正規労働者への攻撃の根幹をなします。非正規職化の攻撃は正規職労働者への攻撃でもあります。杉並分会は職場の団結でスキルダウンを撤回させ、分断支配攻撃を打ち破りました。
 郵政非正規ユニオンの真価が問われるのは今大会からです。安倍政権による戦争と民営化、外注化、総非正規職化攻撃。そのもとでの日本郵政の3社同時株式上場=第2の郵政民営化攻撃との闘い。株式上場は赤字部門日本郵便の徹底的な人員削減・総非正規職化の大合理化攻撃です。
 郵政非正規ユニオンはこの攻撃を正規・非正規労働者の団結ではね返し、全国の職場に拠点をつくるために闘います。合同・一般労働組合全国協議会の仲間と連携し、全国で非正規労働者の組織化が進んでいます。
 ドイツ・ポストは1995年に民営化され、2000年に株式上場を果たしましたが、ドイツ・ポストの14万人の労働者は今年6月無期限のストライキに突入し、52日間のストライキを貫徹しました。日本でも、郵政労働者の無期限ストライキで日本郵政を追い込むのは時間の問題です。
 動労千葉の外注化・非正規職化阻止の闘いと、動労水戸の被曝労働拒否の階級的労働運動、動労総連合を全国に建設する闘いと一体で、郵政非正規ユニオンの拠点を全国につくる決意です。
 国会前・全国の戦争法阻止の闘いをさらに発展させるため、郵政非正規ユニオンは11月労働者集会の1万人結集に向け全力で決起します。
(郵政非正規ユニオン・O)
このエントリーをはてなブックマークに追加