動労千葉冬季物販の訴え 外注化阻止・非正規職撤廃へ

週刊『前進』06頁(2701号03面03)(2015/10/12)


動労千葉冬季物販の訴え
 外注化阻止・非正規職撤廃へ

「JR復帰」の新たな闘いに

 最高裁は6月30日、国鉄分割・民営化による解雇をめぐる動労千葉の裁判で、上告棄却の決定を出しました。これにより国鉄分割・民営化における選別再雇用が国家的不当労働行為であったことが確定しました。不当労働行為による解雇なら原職復帰は当然です。動労千葉は9月9日、JR東日本本社に対し「組合員を直ちに採用しろ」と申し入れ、新たな解雇撤回闘争を開始しました。
 アベノミクスが大破産し株が大暴落する中で、労働者の賃金はますます切り下げられ、サービス残業は横行し、労災・過労死も増える一方です。非正規雇用労働者は2千万人に達しています。労働者の職場環境がここまでひどくなった始まりは、30年前の国鉄分割・民営化でした。
 その当時、首相であった中曽根は、「国労をつぶせば総評がつぶれ、社会党もつぶれる」「お座敷をきれいにして立派な憲法を床の間に安置する」と公言しました。
 国鉄内の労組の中で、動労千葉だけが分割・民営化に反対して2波のストライキに立ちました。40人の解雇者を出しながら闘った動労千葉を、日本の労働者は物販闘争という形で30年にわたり支え続けてきました。1047名解雇撤回闘争には連合傘下の労働組合を含む多くの労働組合・労働者が結集しました。その闘いが総評解散の中で危機に瀕(ひん)した労働組合の団結を維持し、連合の完成を阻んできたのです。
 1047名解雇撤回闘争は労働者の団結権、不当労働行為をめぐる攻防です。だからいかなる譲歩もありえません。団結権は革命の主体である労働組合の生命線です。不当労働行為が認定された以上、解雇撤回・原職復帰は当然です。不当労働行為を認定しながら解雇撤回を認めなかった最高裁決定をのりこえて解雇を撤回させることは、労働組合自身が実力でもぎ取るべき課題です。その新たな闘いに踏み出した動労千葉を支え、JR復帰を全労働者の団結の力でかちとりましょう。

ストライキで戦争とめよう

 国鉄労働運動を根絶して憲法を変えるという敵の路線は、完全に破綻しています。国鉄闘争も動労千葉も健在であり、戦争・改憲と外注化・非正規職化の攻撃に多くの労働者が反対の声を上げて立ち上がっています。
 9月19日、安倍政権は戦争法の採決を強行しました。安倍は「中国の脅威」や「中東危機」などをあおって労働者を戦争に駆り立てようとしています。しかし、戦争はほんの一握りの資本家の利益のために行われるものです。労働者同士が殺し合う理由など何ひとつありません。
 韓国・民主労総80万人は、パククネ政権打倒のゼネストに立ち上がっています。アメリカのILWU(国際港湾倉庫労組)はオバマ政権の新自由主義と闘い続けています。11・1労働者集会には、民主労総を始めドイツやトルコなど、世界各国の労働組合の代表が参加します。労働者の国際連帯こそが戦争を阻止する唯一の道です。
 労働者の協力なしに戦争はできません。戦争法が強行される中で、自衛隊とNTTの共同軍事訓練が実施されました。有事の際には、海運・港湾、鉄道・陸運、情報・通信、医療など、「指定公共機関」とされたあらゆる業種の労働者が強制的に戦時動員されます。
 戦争を止める力は労働者の団結にあります。動労千葉は「ストライキで戦争を止めよう」と戦争協力拒否宣言を発し、戦争法反対の先頭で闘っています。

正規・非正規の壁を越えて

 国鉄分割・民営化とJR体制は完全に破綻しています。JR北海道での事故の頻発、JR四国やJR貨物の経営危機、そしてJR東日本でも重大事故が続発しています。
 民営化後の全面的外注化と人員削減により、安全や技術継承はズタズタに破壊され、第2の尼崎事故が起きるのは時間の問題です。にもかかわらずJRは、第2の分割・民営化と言うべき攻撃をさらに激化させ、駅や検修業務の全面的外注化・総非正規職化を強行しようとしています。さらに、ローカル線の全面的な切り捨てがたくらまれています。すでに委託先会社の大再編が始まり、7月には駅業務の委託先がJESS(東日本ステーションサービス)に変更され、労働者には転籍が強要されました。
 動労千葉は外注化に反対し、12年にわたり車両の検査・修繕業務の外注化を阻んできました。JRは3年前に検修業務の外注化を強行し、動労千葉組合員を始めとする検修部門の労働者に委託先のCTS(千葉鉄道サービス)への出向を強いました。そして3年後の今年9月、「出向の1年間延長」を通知してきました。外注化から3年たってもCTSが独立して業務を遂行する体制は確立できていません。JRは、破産した外注化の矛盾を出向延長=事実上の転籍という形で労働者に押し付けているのです。断じて許せません。
 動労千葉は10月1日、「仕事と労働者を直ちにJRに戻せ。CTSが採用した労働者を全員JRに採用しろ」を掲げて、外注化と強制出向延長を弾劾するストライキに立ちました。
 外注化粉砕の闘いの中で、CTSの非正規労働者が動労千葉に結集しています。また全国のJR職場で、正規・非正規の壁を越えて動労総連合が次々と結成されています。今こそ1047名解雇撤回・JR復帰の大義の旗のもとに団結し、闘いに立つ時です。物販を水路に国鉄闘争全国運動を全面的に発展させ、11・1労働者集会の1万人結集をかちとろう。

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◇'15年冬季物販品目表◇
(円)
1 天津甘栗    450
2 焼カシューナッツ 650
3 干しいも 450
4 まろやか干し梅 1000
5 篠山産丹波黒豆 800
6 にしん昆布巻 700
7 松前漬 850
8 野菜ジュース 1200
9 豚もつ煮込み 750
10 チーズいか 600
11 丸大煌彩ハム 3000

12 落花生 1300
13 贈答用落花生 2600
14 アソート
チョコレート 1500
15 ロシアンケーキ
    &クッキー 1050
16 とろろ昆布 550
17 ししゃもの燻製 1000
18 われせんべい 950
19 あさりの佃煮 1500
20 やわらかい手羽煮 500
21 炭焼さんま 550
22 どんこ 1000
23 即席みそ汁 1200
24 モロヘイヤと
  トマトのスープ 1200
25 もずくスープ 550
26 ナッツ&フルーツ 500
27 三陸わかめ 450
28 ブレンドコーヒー 950
29 小魚の佃煮 1200
30 讃岐うどん 1200
31 長浜ラーメン 1200
32 北信濃手折りそば 1900
33 長崎ちゃんぽん 1300
34 スティックチーズ 900
35 静岡茶 650
36 梅にんにく 1300
37 日高昆布 1000
38 ひじき 650
39 根昆布しょうゆ 600
40 天然だしパック 1400
41 ナガイの焼きのり 1700
42 紀州南高梅 1500
43 ビーフカレー 3000

申込先 動労千葉協販部
TEL 043(227)7833
FAX 043(227)8125

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