11・1日比谷野音を埋めよう 「朝鮮有事」=切迫する侵略戦争阻止する国際連帯とゼネストを

週刊『前進』08頁(2702号01面01)(2015/10/19)


11・1日比谷野音を埋めよう
 「朝鮮有事」=切迫する侵略戦争阻止する国際連帯とゼネストを


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(写真 10・11三里塚、〝軍事空港粉砕〟を宣言 全国の労農学人民930人が空港敷地内会場に集い安倍戦争政治を打ち砕く決意を共有した=記事4面)


 安倍政権と資本家階級による戦争と改憲、首切り・賃下げ、非正規職化に怒るすべての皆さん! 11月1日、東京・日比谷野音に結集しよう。ここから歴史を変えよう! 国会正門前を実力で解放して安倍を追いつめた国会闘争の地平を引き継ぎ、ゼネストで安倍を打倒しよう。韓国・民主労総のゼネスト決起と連帯し、米日帝国主義の朝鮮侵略戦争を阻止しよう。

大集会と銀座デモ

 もう我慢がならない! 安倍は実力で打倒するしかない! 怒りの声は全国に満ちている。戦争法の強行採決に、多くの労働者・学生が怒りと悔しさをかみしめ、闘いの決意を新たにしている。どうしたら安倍を倒せるか? 皆が真剣に考えている。安倍打倒の次なる闘いは「11・1日比谷野音へ! 安倍打倒の銀座デモを!」だ。
 日本共産党の「国民連合政府」やシールズの「落選」運動は、労働者の闘いを選挙やブルジョア議会に封じ込め、闘いがゼネスト―革命に発展することを圧殺するものだ。それは現体制の延命の手助けでしかない。
 現に今、安倍政権は戦争と労働者殺しの政治を絶望的に進めている。沖縄県知事が辺野古沖の埋め立て許可を取り消したにもかかわらず、安倍はあくまでも新基地建設を強行しようとしている。また防衛省・自衛隊は、米韓連合軍の「作戦計画5015」と一体化して朝鮮半島への侵略戦争の準備を進めている。さらに、川内原発の再稼働、福島への帰還と被曝の強制、賠償金打ち切り策動を問答無用で進めている。この一つひとつが、労働者人民に「死ね」という攻撃だ。
 だが、これは安倍政権の強さを示すものでは断じてない。大恐慌と争闘戦、3・11大震災と福島原発事故、国家財政の破綻、地方崩壊・人口減少などで、日帝は絶望的な危機に立っている。
 支配階級は「1%」の勢力に過ぎない。「99%」の労働者人民こそが真の力を持っている。生活に必要な物をつくり、家やビルを建て、トラックや電車を動かし、学校や役所や病院で仕事を切り回し、社会を動かしているのは労働者だ。
 もしも労働者が安倍の戦争と反動の政治、そして労働者を虫けらのように扱う資本家どもに怒って、一斉に働くことを停止すれば、社会は完全に止まってしまうのだ。戦争も不可能になる。それが労働者の力であり、ゼネストの力だ。社会の真の主人公は誰なのか、その力を安倍と資本家階級の胸元に突きつけてやろうではないか。

不当弾圧への怒り解き放ち

 安倍政権と支配階級はこの労働者の力を恐れているからこそ、連合の労組幹部をカネで買収したり、運動の内部にスパイを送り込んで、労働運動や学生運動を破壊しようとする。また警察と資本家が一体となり、労働者を弾圧して運動を体制内に抑え込もうとする。
 7〜9月の国会闘争の偉大さは、労働者人民がこの制動を大きく打ち破り、実力闘争の威力に確信と勝利の展望を持ち始めたことだ。安倍政権はこのことに心底から恐怖している。
 それゆえに安倍と警視庁は、国会闘争の最先頭に立ちスパイ化攻撃とも闘う全学連の4同志を不当逮捕した。これに対して猛烈な大衆的反撃が連日闘われ、「闘う学生への弾圧を許すな! 弾圧とスパイ化は戦争への道だ」という訴えは、ものすごい反響と共感をつくり出している。全学連の闘いは、時代認識と革命の路線で固く団結し、権力や大学当局と戦闘的に対決して明るく闘うならば、必ずスパイ分子をあぶり出し粉砕できることを鮮やかに示している。
 警視庁のデッチあげ弾圧を総力で粉砕して4同志を奪還し、この勝利をもって11・1労働者集会の大結集の力にしよう。

非正規職化阻止!

 外注化・非正規職化は新自由主義の絶望的攻撃である。資本家はこのやり方で人件費を大幅に削り、団結を破壊し、労働者を低賃金で無権利の「賃金奴隷」にたたき込もうとしている。動労千葉、動労水戸、動労総連合はJR資本による鉄道業務の全面外注化・非正規化に対してこの秋、ストライキで断固闘っている。他の労組が一切闘わない中で、動労総連合の闘いは、労働者階級の勝利の展望を指し示す闘いである。動労総連合の建設を全国で推し進め、国鉄決戦を基軸に外注化・非正規職化阻止を全国・全産別で闘おう。
 「アベノミクス」が破産した中で安倍は「新3本の矢」を打ち出した。「1億総活躍社会」だと! ふざけるな! これは、戦前の大政翼賛会の「進め一億火の玉だ」と同じく、人民を戦争と国際争闘戦に動員するスローガンだ。10割非正規職化と過労死地獄をつくり出すものだ。絶対に粉砕しよう。
 TPP(環太平洋経済連携協定)の「大筋合意」は、日米帝国主義が対中国の争闘戦貫徹の立場から、他の参加国を無理やりねじ伏せて行われた。それは大恐慌の中で戦争政策と一体のブロック化の道であり、戦争に突き進む道だ。また参加国の労働者や農民を「どん底に向かう競争」にたたき込む新自由主義攻撃、階級戦争である。だが、これから「大筋合意」のさまざまな矛盾が噴出してくることは確実だ。労働者・農民の闘いでTPPを阻止しよう。

国境越えた団結で

 新自由主義は、大恐慌と戦争を生み出すとともに、全世界に「資本主義の墓掘り人」=プロレタリアートを大量に生み出した。プロレタリアートは存在そのものからして「闘う階級」だ。労働者人民には、人民の生きるための要求を力で押しつぶし「1%」の支配階級にのみ奉仕する専制政府を革命で打倒する権利がある! 歴史の局面には、革命でしか前に進まない転換点がある。今がそのときだ!
 闘いは全世界で火を噴いている。韓国では民主労総が民営化・非正規職化、労組破壊と対決し、また日米両政府の朝鮮戦争策動と対決してゼネストで闘っている。朝鮮侵略戦争を阻止する力は、日韓労働者階級の国際連帯とゼネストだ。
 中東ではシリア内戦に米軍とロシア軍が軍事介入を強め、戦争は日増しに激化している。10日には隣国トルコの首都アンカラの反戦集会で大規模な爆発が起き、128人もの労働者が殺された。そのトルコからUID―DER(国際労働者連帯協会)の代表が11・1集会に参加する。彼らは「中東は今、火の海です」「労働者階級の国際的団結、連帯と共同の闘いが緊急に求められています」と訴えている。この必死の呼びかけに全力でこたえよう。
 朝鮮侵略戦争の危機と対決し、10・21国際反戦デー闘争(要項5面)に決起しよう。あと2週間、11・1集会の大結集のために全力で闘おう。

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