11・1全国労働者集会 労働者国際連帯の発展でゼネスト闘える労組つくろう  動労総連合建設し外注化粉砕へ

週刊『前進』08頁(2705号02面01)(2015/11/09)


11・1全国労働者集会
 労働者国際連帯の発展でゼネスト闘える労組つくろう
 動労総連合建設し外注化粉砕へ

(写真 関西生コン支部、港合同、動労千葉の呼びかけ3労組を先頭に長蛇のデモ【11月1日 東京駅前】)

(写真 総勢29人の韓国からの訪日団が並び、民主労総ソウル地域本部のソンホジュン事務処長があいさつ )

 11月1日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれた全国労働者総決起集会には5700人が結集し大高揚した。集会は戦闘的なストライキ報告から始まり、大恐慌と戦争・大失業、そして革命の時代に真っ向から切り結び、ゼネストを闘う労働者階級の国際的・階級的団結を打ち立てた。安倍政権の戦争攻撃とJRの外注化・非正規職化と闘う動労総連合の全国建設を基軸とした階級的労働運動の力を示し、2016年決戦勝利への出発点を築いた。集会後には銀座への大デモに繰り出し、都心を席巻した。本紙速報版での呼びかけ3労組の発言に続き、集会での発言の要旨を紹介します。(編集局)

ストライキ報告

仕事と出向者をJRに戻せ
 動労千葉幕張支部長 山田護さん

 動労千葉は10月1日から2日の朝9時まで、検修構内運転業務外注化の撤回とすべての出向者、CTS(千葉鉄道サービス)プロパーの仲間を仕事と一緒にJRに取り戻すことを要求してストライキを貫徹しました。
 JRは3年前に検修業務の外注化を強行し、多数の組合員がCTSへ強制出向させられました。会社は出向期限の3年を過ぎたにもかかわらず出向延長を命じました。CTSで独立して業務をやる体制ができていません。外注化の失敗を労働者に押し付けるな。仕事と出向者全員を直ちにJRに戻せ。
 そんな中、JR千葉支社は支部青年部員に対して出向解除の通知を強行しました。JRに戻っても構内運転の仕事はありません。さらに泊まり勤務から日勤に変えて賃金を下げ、生活まで破壊する攻撃です。絶対に許すことができません。3年前はいやだというのに強制出向に出し、今度は仕事を奪ってJRに戻す。若い人の人生をもてあそぶな。
 われわれは約15年、外注化に反対し遅らせてきました。その闘いの中から約30名が動労千葉に加入してくれました。今後も外注化を止め、JRに関係する業務と労働者を直営直接雇用に戻すために全力で闘います。

CTSの仲間が続々と加入
 動労千葉木更津支部長 山中茂男さん

 この5月に8名の仲間がCTSより動労千葉に加入してくれました。
 3年前、木更津支部でも派出検査の外注化が実施され4名の組合員が強制出向されました。JR、CTSを貫く外注化阻止の闘いをとおして、CTSで働く条件が本当に過酷であることが分かりました。
 13年3月から始まった久留里線のワンマン運転反対の闘い、本年3月の内房線の特急列車の廃止・削減反対闘争では地域を巻き込んだ闘いを展開しました。多くの共感を得ています。
 11月1日付でさらに1人の仲間が動労千葉に加入してくれました。心強いことだと思います。

運転区廃止に反対してスト
 動労千葉千葉運転区支部長 高澤成夫さん

 昨日、43年の歴史のある自分の職場が廃止され、千葉運輸区になることに反対してストライキに立ち上がりました。この間、会社が行ってきた運輸区化は、動労千葉の拠点職場を廃止して強制配転で組合員をばらばらにする露骨な組織破壊攻撃だからです。
 現在、駅の委託、外注化がすさまじい規模で行われています。特急列車の削減・廃止、ローカル線切り捨ても露骨に行われています。乗務員の勤務も効率化が叫ばれ、きつくなることが予想されます。これに闘わなければさらにひどくなると思います。これからも闘います。

ライフサイクルは絶対阻止
 動労水戸委員長 石井真一さん

 強制出向から3年、そして10月1日付でまた3年出向延長するという発令に対し、動労水戸は9月28日、断固として21名がストライキに立ちました。MTS(水戸鉄道サービス)は独自で仕事をすることがまったくできません。勝田では仕業検査をやっている人たちは6カ月の交番検査の見習いしかやっていない。これでは電車の修理はできません。運転士になった人は防護無線が鳴っただけであたふたしている。外注化は鉄道の安全を投げ捨てるものです。
 JR東日本は駅の外注化を加速度的に進めています。それとリンクして運転士を駅に行かせるライフサイクルの攻撃が行われています。動労水戸の會澤君を今年暮れから来年にかけてライフサイクルで駅に出そうという攻撃を絶対粉砕します。
 JRの組合破壊と新自由主義を推し進める政策を、動労総連合を全国につくって粉砕します。

解雇撤回・JR復帰へ

決戦場は労働運動の現場に
 動労千葉顧問弁護団長 国鉄闘争全国運動呼びかけ人 葉山岳夫さん

 国鉄闘争全国運動は、4・9政治解決という反革命策動を粉砕して闘いぬいてきました。6月30日、最高裁は動労千葉1047名裁判について上告棄却の反動決定を下しました。この決定により、国鉄当局の葛西や井手が作成した不採用基準が不当労働行為意思のもとに作られたことを明確に認定した13年9月25日の東京高裁の難波判決が確定しました。
 これは10万1235筆の署名を最高裁に突き付けた労働者人民の団結の成果です。
 しかし、不当労働行為を認めながら解雇撤回・JR復帰を認めない点でまさに反動判決です。
 今や闘争の場は法廷から労働運動の現場に移行しました。動労千葉は今年9月、JR東日本に組合員の採用を求める申し入れを行いました。闘いはまさにこれからです。
 1047名解雇撤回闘争は外注化・非正規職反対の闘いと密接不可分です。東京地裁で強制出向取り消し訴訟が闘われています。絶対に勝利しましょう。弁護団はみなさんと連帯して闘います。

物販を武器にともに闘いを
 動労千葉争議団 中村仁さん

 私たちは解雇撤回まで闘います。
 私たちは物販で全国を回っていますが、先日、いわきに行きました。仮設住宅に避難している人たちから物販の注文がありました。大変な時にあるにもかかわらず、初めて彼らにつながることができました。動労水戸が被曝労働拒否で闘い、福島の人たちが原発事故をなかったことにしない闘いをしているからです。
 動労千葉も、解雇を撤回させるためにこれからも闘います。みなさんも物販を武器にともに闘ってください。

新たな団結を求め飛躍決断
 国労小倉闘争団 羽廣憲さん

 長きにわたり物心両面のご支援いただいたことにお礼申し上げます。この冬から物資販売の幕を下ろす決断をしました。闘いをやめるということではなく、1047名解雇撤回闘争を闘い続け、国鉄労働者としての誇りをかけて新たな領域へ飛躍するための決断です。
 安倍政権の戦争攻撃がまますます強まる中で、全世界の労働者が階級的に団結し連帯し、労働者が生きられる社会をつくり、社会を運営する、そのために闘う労働組合の建設が不可欠である。その観点から私たちは動労総連合を全国に建設する闘いに着手します。原告団はさらなる団結、新たな団結を求めて先頭に立って闘いぬきます。

どっこい生きてる国鉄闘争
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人 金元重さん

 国鉄分割・民営化攻撃の核心は、会社の看板だけを変えて新会社JRが新規採用するという名目で不採用、つまり解雇を自由に行うことでした。
 10年4月9日、国労本部は闘いの旗を下ろしました。解雇撤回もなく国鉄分割・民営化を認めたのです。私たちは政治和解路線に反対して同年6月、「国鉄闘争の火を消すな」の呼びかけのもとに国鉄闘争全国運動をスタートさせました。
 今年6月30日の上告棄却決定は国鉄闘争を終結させる狙いをもった超反動判決でした。しかし、国鉄分割・民営化において国家的不当労働行為による採用差別があったことを最終的に認定したことは日本の労働運動史上、特筆すべきことであり、全国運動の切り開いた大きな地平です。
 「国鉄闘争? 終わったんじゃないの?」という人には確信をもって答えましょう。国鉄闘争、どっこい生きている。闘いはこれからだ!

動労総連合を全国に

(写真 動労総連合が登壇し、次々と闘いを報告。全国で始まった動労総連合建設の勢いが示された)

賃上げ、要員増掲げスト貫徹
 動労連帯高崎副委員長 漆原芳郎さん

 9月12日にTTS(高崎鉄道サービス)籠原事業所と熊谷事業所でストに立ちました。職場と仕事と出向者全員をJRに戻せ、TTS労働者の賃金を上げ、人を増やせと訴えて決起しました。
 17日の団交でTTSは、パート労働者の賃上げ要求に対して「870円で納得して応募してきているからいい」と言い、要員増の要求には「定時で仕事が終わっているから足りている」と言いました。ふざけんじゃねえってことです。TTSとJR本体の闘いを結びつけて闘います。

雇い止め攻撃にストで勝利 動労神奈川委員長
 中村幸夫さん

 今年2月、外注化されたJRの職場、環境アクセスで非正規の青年労働者が雇い止め攻撃に対して立ち上がりました。私はJR資本の手先と化した国労と決別し、動労神奈川を結成しました。
 上野東京ラインの開通による作業量の増大と人員削減で仕事中に倒れる仲間が続出しました。私たちは「これは資本の責任だ。ただちに増員せよ」と闘っています。
 動労神奈川は桑原組合員の雇い止めに対しストで闘い、勝利し、職場の仲間の圧倒的な信頼をかちとりました。

桑原豪巨組合員
 環境アクセスは私を2度雇い止めにしようとしてきたけど、2度とも私は勝ちました!

時廣慎一組合員
 1年3カ月ほど働いていますが、いまだにパートです。早く契約社員になりたい。

新組合結成でパワハラ粉砕
 動労総連合・新潟委員長 星野文男さん

 私たちは2010年の政治和解を打ち破って闘ってきました。
 7月30日、私たちはJRと関連会社、正規と非正規を束ねる労働組合として動労総連合・新潟を結成しました。結成通知に驚いた関連会社がパワハラ支配を引っ込め、パワハラと闘ってきた労働者は動労総連合・新潟に加盟しました。
 新自由主義攻撃が労働者の尊厳、誇りを奪っています。労働者の団結でゼネストを打ちぬき、戦争を阻止しよう。

スト闘うためつくった組合
 動労福島委員長 橋本光一さん

 動労福島は安倍の戦争政治と、JRの外注化・総非正規化、福島における被曝労働拒否をストライキで闘うためにつくった労働組合です。JR東日本による動労福島への不当な攻撃を職場の仲間、組合の仲間、動労千葉・動労総連合の仲間、すべての労働者とともにぶっとばし、動労福島を強化・拡大します。

印刷所廃止に絶対反対貫く
 動労西日本執行委員 岡崎昭夫さん

 私の職場の広島印刷事業所を16年7月31日に廃止する攻撃がかけられています。JRは全面外注化と総非正規職化を進め、公共交通機関としての社会的な責任を投げ捨て、再開発や駅ナカビジネスを追求する企業に変わろうとしています。印刷事業所の廃止計画はJR西の第2の分割・民営化攻撃の突破口です。動労西日本への組織破壊です。絶対反対以外に攻撃を粉砕できません。条件闘争ではありません。印刷事業所の仲間の決起をつくり出します。

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