国際連帯で戦争とめよう 闘う動労総連合を全国に建設しストで外注化・非正規化阻止を 12月許すな改憲!東京集会へ

週刊『前進』06頁(2706号01面01)(2015/11/16)


国際連帯で戦争とめよう
 闘う動労総連合を全国に建設しストで外注化・非正規化阻止を
 12月許すな改憲!東京集会へ


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 11月14日、韓国・民主労総を軸に闘い抜かれる民衆総決起は、パククネ打倒のゼネストへの号砲です。日本と世界の労働者階級への巨大な連帯であり、階級情勢を画期する闘いです。命脈の尽きた資本主義・帝国主義をデモ・ゼネスト・職場占拠を基礎に打ち倒し、プロレタリア革命の勝利を切り開く闘いです。労働者が社会の主人公となる革命の時代が確実にたぐり寄せられています。11・1労働者集会が打ち立てた、動労総連合建設・国鉄闘争勝利と外注化阻止・非正規職撤廃の闘う路線は、国際連帯の発展と一体です。11・1の歴史的地平から11~12月闘争と2016年決戦へ勇躍前進しましょう。

国鉄決戦の継続と発展へ

 11月労働者集会は、安保国会決戦の空前の爆発を引き継ぎ、米帝とともに「朝鮮有事」=朝鮮侵略戦争へと突き進む安倍と日帝権力の治安弾圧を打ち破り、感動的にかちとられました。同時に日米安保と自衛隊、日帝の「自衛戦争」を積極的に容認し、労働者階級の団結した力を否定し敵対する日本共産党スターリン主義や社会民主主義勢力との激しい党派闘争を闘い抜き、勝利しました。
 「本当に数多く巻き起こった怒りの声の土台に、日本の労働運動がもう一度力を取り戻すということが据わった時に、歴史は動き出す」(動労千葉・田中康宏委員長)という重大な分岐点において、11月集会は、激しい党派闘争に勝ち抜くことにより、闘う労働組合をよみがえらせ、路線選択・党派選択として1千万人の怒りと結合する突破口を開きました。
 第一に、何よりも国鉄決戦の断固とした継続・発展の方針と展望を打ち立てたことです。
 国鉄闘争は、採用候補者名簿への不記載基準の作成を「不当労働行為」とした東京高裁判決を確定した6・30最高裁決定をもって国鉄改革法の根幹を打ち破り、1047名解雇撤回闘争の展望を実力で切り開きました。
 さらに定年退職後の再雇用と外注化を抱き合わせたシニア制度導入以来の、第2の分割・民営化=外注化・非正規職化攻撃と15年間にわたり闘って勝ち抜き、正規・非正規を超えて組合に団結する闘いが始まったことは、日本労働運動の画期的な大挑戦です。
 そして動労水戸の被曝労働拒否の闘いが、労働運動の新たな発展の基軸として創造されていることが決定的です。
 これらすべてが、2月神奈川、7月新潟、9月福島と、動労総連合建設を前進させ、千葉、水戸、連帯高崎、西日本でのスト決起をもって11月集会を牽引(けんいん)し、「労働運動に命をかける」という青年労働者を生み出して、それが今や4割を超えた非正規労働者の希望となっています。誰もが「こういう闘いがやりたかった!」という闘いが国鉄決戦で切り開かれ、11月集会へと結実したのです。
 国鉄闘争100万人支援陣形の分岐・流動と再結集の動きが、国鉄闘争全国運動という新たな運動体のもとで、本格的に始まりました。今や国鉄闘争は階級的な労組拠点建設の大きな武器になりつつあります。何よりも動労千葉と動労水戸の闘いに学んで、一人また一人と、労働者が全国の職場と地域から根底的な決起を開始しています。
 中曽根が戦争・改憲と労組破壊の突破口と位置づけた国鉄分割・民営化攻撃は、逆に30年余の激闘を経て、労働者の団結と共同性に根ざした階級的労働組合をつくりだす巨大な結集軸へと転化しつつあります。大恐慌下で激化する「非正規職化と貧困」への怒りを国鉄闘争と結びつけ、労組拠点建設と多数派へ飛躍していく情勢が到来しました。

国際連帯の歴史的な前進

 第二に、国際連帯の大前進を切り開きました。
 「帝国主義戦争と労働改悪の陰謀は別のものではない。新自由主義の危機をのりきる二つの顔だ。もし韓国の労働者が労働改悪を防ぐことができなければ、また日本の労働者が安倍政権の戦争を防ぐことができなければ、帝国主義戦争に見舞われる。新自由主義を墓場に突き落とそう」
 「労働と資本が正面激突する、いわゆる階級戦争は一朝一夕に起こりうるものではないということ。英雄的で革命的な活動家たちが一所懸命に見えないところで献身的に闘いを準備する、その過程こそが大事だ」
 「もう一度日本の鉄道労働者たちが立ち上がるために一番重要なのは現場だ。現場において新たな火花が点火されることが重要であり、現場からよみがえる労働運動が成功するならば、日本の若い鉄道労働者は明るい未来に向かって過去以上にすばらしい労働運動を展開できる」
 民主労総ソウル地域本部のソンホジュン事務処長のこの檄(げき)は、日韓労働者が共通の敵と共通の思いで闘っていることの象徴です。
 さらに、文字通り「血と硝煙」の中から国際連帯を求めて結集したトルコのUID―DER(国際労働者連帯協会)の仲間が告げ知らせてくれたのはプロレタリア世界革命の巨大な現実性です。
 支配階級による労働運動への血の弾圧、民間反革命・ファシストの台頭、そして共産党スターリン主義の裏切りと対決する新たな運動と組織の形成の歴史は、どんな苦難があろうとも労働者階級は不滅で、本質的に国際的な存在であり、資本家階級の没落と労働者階級の勝利は不可避であることを示しています。
 同時に、動労千葉労働運動の不屈の決起、革共同が到達した党と労働組合の一体的建設の地平、さらにスターリン主義と決別し、ファシスト・カクマルとの死闘に勝利して、今や革命情勢の到来を迎えた日本階級闘争の全歴史が、世界の労働者階級の歴史そのものであることをあらためて鮮明にしています。

労働運動は大流動に突入

 大恐慌はすでに超金融緩和の地獄から抜け出せず、支配階級はバブル崩壊の恐怖にさいなまれ続けています。とりわけ日本は日銀の国債保有残高が帝国主義の中でずば抜けて高く、債券・国債市場は崩壊状態です。誰も経験したことがない大破綻・大崩壊へと急速に突き進んでいます。それは労働者階級の革命でしか突破できない情勢です。
 韓国は本格的なプロレタリア革命へ向かっています。11月10日、金属労組執行部と現代・起亜・韓国GM・サンヨンの4大自動車会社の労組支部長が、パククネの労働法改悪阻止へ無期限全面スト宣言を行いました。それは改悪労働法案が国会に提出されたら即刻闘いに突入するというものです。セウォル号沈没事件への怒り、「軍による教科書執筆」まで言い始めた国定教科書化への怒りなど、パククネに対して民主労総を結集軸に農民や貧民、青年、学生、あらゆる市民団体が結束して立ち上がっています。
 日本もゼネスト情勢です。TPP(環太平洋経済連携協定)大筋合意後、安倍政権への農民の支持率は、7月の36%から10月は18%に半減し、不支持率は59%です(日本農業新聞意識調査)。もはや怒りは沸点に達しています。労働組合が時代の前面に登場したら情勢は劇的に変わります。
 ところが日本共産党は「国民連合政府」構想で、ブルジョアジーの一部との連合、安保・自衛隊容認=朝鮮侵略戦争推進、労働運動解体の路線に突進しています。東京新聞や朝日新聞も「新9条論」を打ち出し、日帝・安倍の戦争・改憲攻撃にさおさしています。今こそ階級的労働運動とゼネストと国際連帯で朝鮮有事=米日韓体制による朝鮮侵略戦争を阻止するために闘う時です。
 労働運動は大流動情勢です。10月連合大会で神津里季生会長―逢見直人事務局長体制が発足しました。神津は改憲を掲げる基幹労連、逢見は改憲のみか徴兵制推進のUAゼンセンの出身です。他方で民主党は、細野豪志や前原誠司らが民主党の解党を要求する異例の総翼賛的な事態です。
 国鉄闘争が日帝支配階級と体制内の既成労組幹部を痛撃し追い詰めています。労働組合と労働者の団結の力を確信し闘うことが核心です。11月集会の地平の上に、国鉄決戦の前進と外注化阻止・非正規職撤廃で闘う労働組合をつくりましょう。何よりも動労総連合建設であり、党と労働組合の一体的建設です。そのために革共同は『前進』を労働者階級の新聞としてさらに変革します。
 訪韓闘争から、11・29星野全国集会と12月許すな改憲!東京集会(要項5面)の成功へ突き進みましょう。最後に冬期大カンパ闘争への取り組みを心から訴えます。

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