徳島からの訴え 獄中の星野さんとともに国鉄軸に労組拠点つくる

週刊『前進』06頁(2707号04面03)(2015/11/23)


徳島からの訴え
 獄中の星野さんとともに国鉄軸に労組拠点つくる


 9・6徳島刑務所デモがかちとった地平は、すべての仲間が「星野文昭さんが闘ってきたことは自分たちの闘いと同じだ」と実感したことです。
■国鉄闘争と星野闘争は一体だ!
 この間、「国鉄闘争と星野闘争は一体だ!」と言われてきました。1987年は国鉄分割・民営化、星野無期懲役、韓国民主化闘争の年です。その後、国鉄では2度目の解雇が行われ、1047名解雇撤回闘争を闘い団結を守ってきました。星野闘争も再審闘争を開始し、スパイ荒川の裏切りも粉砕して闘ってきました。韓国では力強い労働運動勢力が登場してきました。
 国鉄闘争と星野闘争の一体性とは、新自由主義攻撃との対決として捉えきったことです。そして、階級の利害を貫く闘いは必ず支持されるという、マルクス主義に裏打ちされた時代認識・路線・労働者観で総括している点にあります。それは、私たちの日々の職場での拠点建設の苦闘と同じことです。
 つまり、人間は一人では生きられないし、できることも限られています。その一人の人間が個としての自分という殻を破り、「あらゆる怒りの声を束ね、共同性を奪還し団結を形成していく主体」として自分を位置付けた時、一人の人間が持つ力は、100倍にも千倍にもなり、監獄や弾圧等の国家暴力は一瞬にして無力化します。それを引き継いで切り開いたのが「オープンスペース街(まち)」に対する「詐欺」デッチあげと全学連4学生への「監禁致傷」デッチあげ弾圧を粉砕した勝利だといえます。
 一人だからとか、何もできていないではなく、一人の決定的主体が共同性を奪還する主体として立ち労働者と結合した時、あらゆる困難をのりこえる団結と勝利が保証されるのだと思います。
■11・1労働者集会と11・14韓国民衆総決起闘争
 11・1集会と11月訪韓闘争は、「戦争を止めるのは国際連帯である」、そして星野奪還・沖縄奪還は民主労総のような闘いをつくり出す中で実現されることを示しました。民主労総ハンサンギュン委員長の「今日はソウルを労働者の街にするんだ」という言葉どおり、くしくも渋谷暴動と同じ11・14のソウルは労働者人民で埋め尽くされ、解放感で満ちあふれた叫びが一日中こだましていました。このような民主労総の闘いを日本で実現し、星野さんを奪還しようと団結する集会が11・29集会です。
■職場生産点での組織拡大が星野奪還への道
 2015年、星野闘争は全国各地での絵画展の開催、全証拠開示の取り組みの激しい攻防、面会・処遇をめぐる闘いを積み重ねてきました。それは動労総連合建設と一体の闘いです。私たち自身が職場で新自由主義資本に真正面から立ち向かうこと、拠点建設、労組建設でゼネストに向かって真一文字に進むことは、獄中の星野さんとの団結を大きな力にして進んでいくことです。その職場での前進が星野奪還そのものに広がっていくという関係です。
 全国から11・29に大結集し、ともに集会を成功させましょう。
(徳島労組交流センター)

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