団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』06頁(2709号06面05)(2015/12/07)


団結ひろば 投稿コーナー

誤配も配達の遅れも一切は会社の責任だ
 郵政労働者 由利 徹

 わがM局でもマイナンバー通知カードの配達が11月1日から始まった。M局は毎日3時間の超勤、そして廃休(休日出勤)でやっている状況で、自分や仲間たちの健康、メンタルなどが心配でならない。
 M局では毎朝、ヘルメット、書留かばん、蛍光たすき、ルーペ持参で朝礼に参加させられる。ルーペは「マイナンバー通知の文字が小さくて読みにくいので、誤配を防ぐため」と、局が持たせているものだ。ロープレ(ロールプレイング)と称して、「○○局の△△です。マイナンバー通知カードの配達に来ました。ご住所、お名前は間違いありませんか?」と相手に聞く練習も、朝礼時に毎回やらされる。だらだらとした朝礼が延々と30分は行われているのが現状だ。
 ある先輩から聞いた話では、ロープレは支社だか本社からの指示で行っており、そしてそれを報告するということである。それを聞いて私は怒りがこみ上げた。報告のために現場労働者を虫けらのようにこき使い、ひとたびミスをすれば労働者のせいにする。暗い時間に配達しなければならないから交通事故の危険性も高くなる。「俺たちは奴隷じゃない!」と声を上げなければ、体や心が破壊され、命まで奪われてしまう。
 だから、今こそ一人ひとりが廃休や超勤は拒否し、〝配達が遅れてもわれわれの責任ではない〟〝誤配もわれわれの責任ではなく会社の責任である〟とはっきりさせようではありませんか。ルーペまで使っての配達はやめろ、ロープレも即時中止し、とっとと作業を開始させろと言いたい。
 今、求められているのはJP労組本部を打倒し、われわれが職場の主人公だということをはっきりさせることだと思います。そして今こそ動労総連合を地域で立ち上げるために郵政労働者が先頭に立つと同時に、動労千葉や動労水戸のような闘う労働組合を郵政職場でもつくっていこうではありませんか。正規・非正規が団結し、郵政民営化反対でともに闘いましょう!

訪問重ねた自治体の職場で物販の初注文
 東京西部ユニオン 松木誉明

 動労千葉物販に初めて注文を申し込んでいただいた自治体職場にお礼に伺いました。この職場にはこれまでも訪問をしてきたのですが、「回覧しても注文もないし、受け取るだけですよ」との反応に終わっていました。
 ところが、この秋は変化がありました。対応した労働者は、11月集会のタブロイド判の国会を取り巻く12万人の写真を見て、「私も国会に行きました」と誇らしく話してくれました。11月集会のチケットは断られましたが「戦争法を発動させない闘いが必要ですね」と話が盛り上がりました。
 今回、この職場から注文が入ったとの連絡があったので早速お礼に伺ったのです。
 相手は「注文しちゃったのよね」とお礼の訪問にうれしそうでした。
 JRが進める外注化・非正規職化と闘い鉄道の安全と雇用破壊と闘っていると報告すると、「自治体も同じです。どんどん外注化・非正規化が拡大しています。公務も破壊されています」と現状を話してくれました。そして「40年、50年先は大変なことに。年金に入っていない人ばかり。この国はもう終わっています」と、怒りをあらわにしました。「この現状を変える力が国鉄闘争です。今後もご支援を」とお願いしました。
 国鉄闘争で労働運動をよみがえらせる手がかりをようやくつかめました。戦争反対・安倍打倒と外注化阻止・非正規職撤廃は一体です。その主戦場が自治体職場です。「動労総連合を全国に」の方針のもと、労働運動を再生していきましょう。まずは物販を注文していただいた職場にお礼に行きましょう。

山手線新型車両事故は外注化した結果だ
 群馬 田島俊昭

 11月30日、「13年ぶりにJR山手線の新型車両投入!」と、鳴り物入りでデビューしたE235系車両(11両の1編成のみ)が、初日から3駅でブレーキ異常などを起こし、乗客約700人を30分にわたって車内に缶詰めにするなど、1万7千人に影響を及ぼす大事故が発生しました。
 先立つ11月27日、動労連帯高崎の「外注化反対第18回学習会」に参加しました。11・1全国労働者総決起集会と訪韓闘争ビデオ上映と報告のあと、漆原芳郎副委員長がJRにおける外注化・非正規職化による安全崩壊について報告しました。
 その中で、4月、山形車両センターのキハ101車両事故原因が、速度発電機の20㍉径駆動ピンと間違えて12㍉を入れたというあり得ない事例。これも4月、信越本線の横川駅で115系車両の恒久プラグが燃えて止まるというこれもあり得ない事例。6月には中央線の豊田車両センターで、車両の保安機器の心臓部ATS電源配線点検を、この作業を初めてやる労働者にさせて断線させていたことが判明した事例などが次々に明らかにされました。
 共通しているのはJR東日本が、外注会社に業務を丸投げして事故を起こしていることでした。
 JR東は「車両製造部門に力を入れて、鉄道輸出をする」としていますが、その実態は、外注化した上に、車両設計のシステムエンジニア部門さえ安上がりにして、高卒で入社した社員に、設計の教育訓練などまともにしないで投入して、できなければ切り捨てるというやり方で新型車両を造っています。
 今回の新型車両トラブルは、新自由主義の外注化・非正規職化攻撃が、労働者の生活を破壊するだけでなく、社会そのものを崩壊させていることの証しです。
 これは国労や東労組が闘わなかったことの結果です。JRをはじめ交運労働者は、安全な車両を造り、乗客と物資を安全に運ぶことに誇りをもっています。検修作業は、冷たい鋼鉄の塊にも安全の命を吹き込む熱く誇りある労働です。
 清掃こそ安全の第一歩です。それはすべての産別共通で、労働者は誇りを奪う外注化・非正規職化に怒っています。職場の怒りを動労総連合建設に集めて闘おう。

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