【速報版1面-1】許すな改憲!1千万署名運動を 参院選決戦へ杉並・江戸川で集会 鈴木弁護士気迫の訴え 〝新しい労働者政党つくろう〟

週刊『前進』08頁(2710号07面01)(2015/12/14)


【速報版1面-1】
許すな改憲!1千万署名運動を
 参院選決戦へ杉並・江戸川で集会
 鈴木弁護士気迫の訴え
 〝新しい労働者政党つくろう〟

(写真 江戸川集会後のデモ。青年・学生の若い力を先頭に160人のデモは沿道から大注目を浴びた【12月6日】)

(写真 杉並集会で鈴木弁護士が「来年参院選で新しい労働者政党の登場をかけて闘う」と決意を語った【12月5日 セシオン杉並】)

(写真 江戸川集会で参加者は鈴木弁護士の力のこもった講演に聴き入り、奮い立った【12月6日 江戸川区総合文化センター】)


 12月5日杉並、6日江戸川で、「許すな改憲!大行動」の主催で、「戦争絶対反対!許すな改憲!集会」が開かれた(19日には大田集会が開催される=要項2面)。「大運動」の代表呼びかけ人である鈴木達夫弁護士が講演を行い、来年7月の参議院選挙に断固、立候補して闘う決意を明らかにした。今こそ労働者階級の利益を真に代表する、新しい労働者の政党が切実に求められている。参院選勝利のために、全国の労働者は団結しよう。「許すな改憲!1千万人署名運動」を全国の職場、街頭で取り組み、国鉄決戦・参院選決戦を軸とする16年決戦へ進撃しよう。

杉並集会 参院選は改憲阻止決戦
共産党の安保容認に怒り

 12月5日、東京・杉並区のセシオン杉並で「戦争絶対反対!許すな改憲!杉並集会」が、地元の杉並区民を始め120人が参加して開催された。集会は韓国ソウルで同時に闘われた民衆総決起闘争との熱い連帯感をもって開かれた。
 冒頭、主催者を代表して東京西部ユニオンの吉本伸幸委員長があいさつした。吉本さんは、自らの鈴コン分会での闘いを報告しつつ、「世界は第3次世界大戦前夜のような情勢だ。でも労働者は本気で闘えば絶対に勝利できる。今こそ労働者の団結した力を示そう。労働者の政党を登場させよう」と訴えた。
 続いて鈴木達夫弁護士が「新しい労働者の政党をつくろう!」と題して講演を行った(要旨別掲)。鈴木さんはこのかんの世界と日本の情勢について語り、とりわけ戦争と対決して闘うべきことを訴えた。いかに闘うべきか? 戦争法反対で決起した2千万の膨大な人民と、どう結合するか? 鈴木さんは、労働者の政治意識の形成にとって、やはり選挙と政党の果たす役割が決定的に大きいことを強調した。そして「来年の参院選は、改憲阻止と労働者の政党の登場をかけた大決戦である」と訴え、そのために自ら立候補して闘う決意を明らかにした。
 さらに日本共産党が「国際社会が一致してテロ撲滅を」と叫んで空爆を支持し、安保・自衛隊を承認し、安倍の戦争政治の手先となっていることを怒りをこめて弾劾した。「国家も戦争も、一握りの資本家階級のためのものだ。この点で、とことん議論を巻き起こそう」と呼びかけた。
 最後に鈴木さんは、自らの日放労時代の組合活動の経験からも「労働者は絶対に勝利できる」と訴え、40分間の講演を締めくくった。強い確信と決意のこもった鈴木弁護士の講演に、参加者は、ともに参院選必勝へ全力で闘う決意をこめて、満場の拍手をもってこたえた。
 このあと地元の自治体労働者の職場闘争と訪韓闘争の報告、反原発闘争の訴え、マイナンバー制度反対の訴えなどが行われ、最後に元杉並区議会議員の北島邦彦さんが「許すな改憲!1千万人署名運動」の推進と参院選必勝を訴えて集会を締めくくった。

江戸川集会 韓国ゼネストと連帯を
青年・学生を先頭にデモ

 杉並集会の成功に続いて、6日の江戸川集会・デモが160人の参加でかちとられた。集会は、許すな改憲!大行動・江戸川の青年労働者の司会で始まり、最初に11・1全国労働者集会や11・14韓国民衆総決起闘争を収録したDVDが上映された。
 動労千葉訪韓団の一員として11・14民衆総決起闘争に参加した東京東部ユニオンの小泉義秀委員長が報告に立った。「昨日、ソウル市庁前に5万人が結集し、12・5第2次民衆総決起闘争が闘われました。12月16日には民主労総ゼネスト、19日にはさらに大集会が呼びかけられています」「この江戸川の地に闘う労働組合をよみがえらせ、改憲絶対阻止の闘いを組織していくことが、民主労総のゼネストに真に連帯する道です」
 続いて、鈴木達夫弁護士が講演を行った。鈴木弁護士は、安倍の改憲策動を鋭く暴露・弾劾するとともに、「急迫不正の主権侵害には日米で共同対処する」と主張する日本共産党を徹底批判し、来る16年参院選必勝への決意を語った。講演の最後に「安倍や共産党に労働者人民の未来をゆだねてはならない。今こそ新しい労働者の政党をともにつくりましょう!」と訴えた鈴木弁護士に、会場全体が大きな拍手で応えた。
 労働運動の現場からは、動労千葉新小岩地域班の佐藤正和さんと江戸川区役所で働く労働者が発言に立った。佐藤さんは、「動労千葉はこの11月、CTS(千葉鉄道サービス)から新たな2人の仲間を迎えました。外注化・非正規職化との闘いは、新自由主義攻撃の全体構造に対する闘いの核心です。今こそ闘う労働運動を壮大なスケールでよみがえらせよう!」とアピールした。
 地域の運動からは、東京東部・星野文昭さんを取り戻す会と、許すな改憲!大行動・江戸川から、それぞれ活発な取り組みが報告された。
 集会の最後に全学連の斎藤郁真委員長が登壇し、「全国大学でストライキができる学生自治会を建設し、新しい労働者の政党をともにつくり上げていきます」と決意表明した。(要旨別掲)

沿道の注目集め船堀駅まで行進

 集会終了後、会場の江戸川区総合文化センターから船堀街道を南下して都営新宿線船堀駅まで、約3・5㌔のコースを元気にデモした。「憲法改悪絶対反対!」「安倍のために死んでたまるか!」「労働者は奴隷じゃないぞ!」のコールが江戸川の下町に響いた。沿道から拍手を送る人やビラを求めて駆け寄る人、マンションのベランダから手を振る人などが至るところで見られた。

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