国鉄決戦と7月選挙決戦を闘い動労総連合と労働者政党建設へ 民主労総と連帯し朝鮮戦争とめよう 革共同中央労働者組織委員会

週刊『前進』04頁(2713号02面01)(2016/01/11)


国鉄決戦と7月選挙決戦を闘い動労総連合と労働者政党建設へ
 民主労総と連帯し朝鮮戦争とめよう
 革共同中央労働者組織委員会


 2016年を昨年をはるかに超える闘いの年としよう。パククネ政権と対決しプロレタリア革命に進撃する韓国民主労総と連帯し、朝鮮侵略戦争前夜にある日帝を打倒するため、なんとしても1千万労働者階級と結びつき組織する新たな労働者政党の登場をかちとらなければならない。国鉄決戦を軸・推進力に、根底からの決起を開始した日本の労働者階級を国際連帯とゼネストへと組織し、組織し、組織しよう。2010年代中期階級決戦勝利へ断固突き進もう。

革命勝利への道筋を示した11・1大集会

 決戦の時はきた。中央労働者組織委員会はその先頭で闘うことを宣言する。そのためにまず第一に、昨年の11・1労働者集会の歴史的な勝利の地平を確認すると同時に、ゼネストに決起した民主労総を先頭とする韓国労働者階級の決起の地平をはっきりさせたい。
 昨年11月の労働者集会と訪韓闘争は、プロレタリア世界革命の現実的道筋を明らかにした。
 一つ目に、11月労働者集会は、世界戦争の急切迫と対決し勝利する道は階級的労働運動と国際連帯―プロレタリア世界革命であることを、日韓米、トルコ、ドイツを始めとする生きた国際連帯をもって明らかにした。11月集会は、世界戦争を世界革命に転化する国際プロレタリアートの隊列の圧倒的な登場となった。
 二つ目に、民主労総ゼネストは、プロレタリアートが何をなすべきか、何を実現できるのかを劇的に告げ知らせた。1万人の活動家を先頭にあらゆる地域・産別で血みどろの職場闘争をくりひろげてきた民主労総が、非正規職撤廃・労働改悪阻止・パククネ打倒を掲げてゼネストに立ち上がった。11月14日には組織された15万の大部隊が戦闘警察と激突しながら一糸乱れぬ行動でソウルの街を解放区とした。100人を超える動労千葉訪韓団はともに闘った。ハンサンギュン委員長の逮捕に対して「政権は80万人のハンサンギュンをつくり出した」と高らかに宣言し、12月から新年へ、さらなるゼネストへ進撃している。
 三つ目に、11月集会と訪韓闘争を切り開いた力こそ国鉄闘争だ。6・30最高裁決定をもって国鉄闘争を終わらせ階級的労働運動を根絶一掃しようとする日帝に対し、動労千葉を先頭に新たな国鉄闘争をたたきつけ、全国で動労総連合建設の巨歩を踏み出した。6〜10月の国鉄闘争の解体か継続かをめぐるすさまじい激突と勝利こそが、11月集会の勝利を実現し、革命戦略としての国鉄決戦論を打ち立てたのだ。
 四つ目に、われわれの挑戦と飛躍の課題もはっきりした。1千万労働者階級と結合し労働組合と党の一体的建設をなしとげる党とりわけ地区党の飛躍、『前進』週2回発行・配布をテコとする宣伝・扇動の大変革、ここに2016年冒頭から猛然と挑戦しよう。

「革命戦略」として国鉄決戦を実践しよう

 第二に、国鉄決戦論の路線的深化と実践をとおして、外注化阻止・非正規職撤廃を正規と非正規の階級的団結の力でかちとろう。その中から巨大な地区党建設と産別委員会建設をやりきろう。全国に動労総連合を建設し、ゼネストと国際連帯で安倍を打倒しよう。
 昨年12月5〜6日に開催された第30回動労総連合定期大会は、動労総連合の全国的建設をとおして階級的労働運動の巨大な発展を切り開こうという大方針を打ち出した歴史的な大会となった。
 それは、大会での田中康宏委員長の「戦後革命のときに国労総連合が国労になり、産業別の単一組織になって、戦後革命を切り開いたように、動労総連合もここを起点に産業別組合になって、全産別で階級的労働運動を大発展させ、新自由主義を打ち破り、安倍を打倒し、労働者の勝利を切り開こう」「来年の動労総連合結成30周年を3けたの組織拡大で迎えよう」という核心的提起に凝縮されている。
 第3次世界大戦に火がつく戦争情勢の接近と大恐慌の果てしない進展は、全世界の労働者の怒りの総決起を生み出している。動労総連合大会は、この戦争か革命かの情勢をプロレタリア世界革命に転化する闘いの基軸として国鉄闘争を位置づけた。
 あらためて国鉄決戦の基軸性を確認したい。2010年4・9政治和解をのりこえた1047名解雇撤回闘争の前進に追い詰められた日帝・安倍、最高裁は6・30決定で「解雇は不当労働行為である」と認定しながら解雇は撤回しないと言い切った。これこそ「闘っても無駄だ」とし、解雇撤回闘争を絶対に終わらせるという階級意思の宣言である。それに対し動労千葉を先頭に国鉄闘争全国運動が仁王立ちし、日帝打倒までやまぬ闘いの継続を宣言した。「生きさせろ」の労働者階級の根底的怒りの先頭で闘うことを宣言したのだ。
 あらためて国鉄分割・民営化攻撃とは何だったのかを明らかにし、私たちが立っている地平をはっきりさせたい。国鉄分割・民営化攻撃は労働運動を絶滅し階級支配のあり方を変え、憲法を変えて戦争をできる国家・社会につくり変えようとする攻撃だった。また、それは日本における新自由主義攻撃の開始であり、その結果、外注化・非正規職化攻撃が進行し、労働者階級から一切の夢と未来を奪う社会がつくり出された。その上に今、労働者を朝鮮侵略戦争に駆り出し、生活・生命を奪おうとしている。
 その国家総がかりの攻撃と唯一闘いぬいてきた動労千葉を先頭にした階級的労働運動の前進が、1047名解雇撤回闘争を生み出し、100万人の支援陣形をつくり出した。階級的団結の最後的解体を阻止し、階級全体の力関係を変え、連合による労働者支配を阻んできた。だが、分割・民営化攻撃と闘わなかった体制内勢力は、2010年4・9政治和解をもって完全屈服し旗を巻いた。そのことは、動労千葉、関西地区生コン支部、港合同を先頭とする国鉄闘争全国運動が1047名解雇撤回闘争に全責任をとり、日本の労働運動を階級的労働運動につくり変える闘いの地点に立ったことを意味した。
 動労千葉、動労水戸を先頭に第2の分割・民営化攻撃として開始された全面外注化・全面非正規化攻撃と闘い、安倍とJR資本を根底的なところで追い詰めてきた。
 また、この過程で4・9政治和解の最大勢力、国労の完全転向と闘いぬき、5・27国労臨大闘争弾圧と完全黙秘・非転向で闘い、動労千葉を先頭とする階級的労働運動の力を体制内勢力や国家権力・資本にたたきつける勝利をかちとった。そうした国労共闘の闘いが10年にわたる和解策動を粉砕し、4・9和解のあらかじめの破産を強制し、国鉄闘争全国運動結成の地平をつくり出してきたのだ。
 同時にこの闘いは与田派や塩川派の血債主義と闘い、「党の革命」を準備し、その先頭に立って労働運動のできる党への転換を切り開いてきた。

正規・非正規の団結の力で外注化阻止を

 こうして国労共闘の闘いは、最大にして最後の体制内労組―国労の歴史的破産と裏切りを満天下に明らかにし、その歴史的使命を果たし、単一の階級的労働組合の建設に向かって動労総連合を全国に建設する闘いの先頭に立っている。
 そうした闘いの中で特筆すべきは、団結解体の攻撃である外注化・非正規職化攻撃への絶対反対の闘いが、正規―非正規の階級的団結をつくり出し、社会にあふれる非正規労働者の根底からの決起と勝利の展望を切り開いていることだ。さらに動労水戸が原発再稼働阻止・被曝労働拒否の闘いで日帝の原発政策に立ちはだかり、原発労働者との階級的団結をつくり出している。その闘いの中から労働の尊厳を奪い返し階級的団結論の理論的路線的深化をかちとってきた。
 国鉄決戦が切り開いてきた地平に確信を深め、動労総連合を全国に建設し、その闘いを推進力に1千人の合同労組を建設し、4大産別の中に巨大な、無数の拠点をつくり出そう。拠点建設と党建設を柱にゼネストと国際連帯で安倍打倒―日帝打倒へ進撃しよう。

労働組合と地区党の建設が勝利の源泉

 第三に、7月選挙決戦に「新しい労働者政党」の登場をかけて総決起しよう。
 動労総連合建設は、全学連とともにプロレタリア革命を担う決定的な最前線の闘いである。だからこそ、地区党が動労総連合建設の先頭に立つことで革命に必要な党の団結と内容が生み出されている。何よりもこの地区党を土台に、国鉄委員会が路線討論をとおして路線形成を行い、歴史的な団結をつくり出し、動労総連合建設をまさに革命の最高の事業として押し上げた。この産別委員会の討論と、地区党が一体化して討論することで、地区党の飛躍と変革が実現された。戦争と革命の時代に勝利する党の建設が具体的に始まった。
 また、全国各地区各地方において「プロレタリア革命に勝利する地区党をつくろう」と新鮮な闘いが始まった。労働者が地区党の指導部となり、産別の狭い枠を越えて、労働者階級として団結する歴史的な闘いの出発である。この団結でとりわけ国家権力によるスパイ化攻撃を粉砕したことは、あらたな時代における党建設の勝利性を示した。全戦線の課題を地区党の正面課題として位置づけ、労働組合の拠点建設への前進が始まった。
 労働組合は資本による搾取や分断と闘い、労働の誇り、尊厳、階級性を奪い返す唯一の武器である。労働者が戦争・貧困・総非正規職化と闘い、団結して生きるために労働組合が必要だ。労働組合で「すべてを奪い返す」のだ。動労総連合建設を先頭に全国の隅々にまで階級的な労働組合を組織し拠点化しよう。
 地区党を実体とする党は、労働組合内部に時代認識とマルクス主義をしみわたらせ、労働者階級の最終的勝利に向かって労働者とともに前進しなければならない。
 労働者階級の勝利は労働組合建設と地区党建設にかかっている。地区党の「鉄の団結」こそ階級闘争の勝利の源泉であることが2015年の最大の総括点と言える。
 2015年の大前進は、地区党建設における飛躍と前進を一体的に闘いとることで実現された。重要なことは、動労総連合建設を先頭とする階級的労働運動の実践をとおして党員と労働者階級の中に「新しい労働者政党」が実感され始めたことである。
 安倍政権による朝鮮侵略戦争への突入という戦後史を画する情勢への突入の中で、7月選挙決戦は間違いなく日本革命の成否をかけた大決戦となった。日本共産党スターリン主義による「国民連合政府」とは、労働者階級に背後から襲いかかり、闘う労働運動を根絶一掃し革命を圧殺する宣言にほかならない。これに対する労働者階級の激しい怒りが渦巻き、「新しい労働者政党」を求めて決起を始めている。国政選挙という数千万人の規模での党派選択の場は、間違いなく労働者階級の革命への決起の水路となる。
 国鉄決戦と7月選挙決戦の爆発で戦争と改憲、外注化・非正規職化に突き進む安倍政権を打倒しよう。ゼネストに突き進み、革命に勝利する労働者政党を登場させよう!
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