郵政非正規ユニオン 晴海局に解雇撤回迫る 当該先頭に団体要求行動

週刊『前進』04頁(2713号02面03)(2016/01/11)


郵政非正規ユニオン
 晴海局に解雇撤回迫る
 当該先頭に団体要求行動

(写真 寒さを吹き飛ばし「解雇を撤回しろ!」と熱いシュプレヒコール【12月23日 晴海局前】)

 「不当労働行為認定をかちとったぞ!」「日本郵便・髙橋社長は謝罪しろ!」「晴海局は雇い止め解雇を撤回しろ!」
 東京・晴海郵便局前で12月23日朝8時から、雇い止めされたO組合員の解雇撤回および郵政非正規ユニオンとO組合員に対する不当労働行為への謝罪を求める団体要求行動が闘いぬかれた。行動は郵政非正規ユニオンなどがよびかけ、25人が駆けつけた。
 2013年3月31日、晴海局は労災で療養中のOさんを雇い止め解雇した。しかも晴海局は組合との団交を2回で一方的に打ち切るなどの不当労働行為を行った。組合の申し立てに対し東京都労働委員会は昨年12月10日、晴海局の不当労働行為を認定したが、Oさんの解雇撤回は棄却した。組合は直ちに中央労働委員会に再審査を求める申し立てを行った。今回の行動はこれと並行し、Oさんの解雇撤回を絶対にかちとる職場実力闘争として闘いぬかれた。
 東京中部ユニオンの仲間の司会で集会が始まった。基調報告を郵政非正規ユニオンのA執行委員が行った。「私たちは東京都労働委員会で晴海局の不当労働行為認定をかちとった。それに対し晴海局は固く口を閉ざしている。だが、それで逃げられると思ったら大間違いだ。郵政非正規ユニオンとO組合員は中央労働委員会に再審査を申し立て、団交に応じさせることと、雇い止め解雇撤回をかちとる闘いを開始している。東京多摩局の雇い止め解雇撤回闘争も中央労働委員会の闘いが結審を迎える。また、全国に郵政非正規ユニオンの旗が立って奮闘し、重要な勝利をかちとっている。郵政非正規ユニオンはO組合員の解雇撤回まで闘う!」
 続いてOさんがマイクを握り、「私は非正規であり続けたためにどんな悲惨な目にあったかをこの身をもって経験してきており、まして通勤災害中の労働者を『戦力外』とみなし平気で雇い止めにした晴海局と日本郵政がどうしても許せなかった。一矢(いっし)報いなければこのまま非正規の現状は変わらないと考え、ユニオンとともに闘う覚悟を決めたのです」と深い怒りを語り、続けて「私は、闘争開始から『解雇撤回』を目標に闘ってきました。なので、中央労働委員会に争議の場を移し、これからも闘争は続けます! 非正規の人権の向上、正規と変わらない労働条件―夢みたいな話ですが、この闘争には過去に泣く泣く郵便局を辞めていかなければならなかった非正規の思いが込められているのです」と自らの存在をかけた決意を表明した。
 さらに東京各地のユニオンなどの労働者が次々と晴海局を弾劾し、闘う決意を述べた。
 集会中、自転車で通りがかった地元の男性が「朝日新聞で都労委決定の記事を読んだ。解雇は絶対に許せない。がんばって」と話しかけ、握手でOさんを激励した。
 晴海局は不当労働行為を謝罪し、Oさんの解雇を直ちに撤回しろ! 日本郵便は、東京多摩局など全国各局で行った解雇をすべて撤回しろ!
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