郵政元旦ビラまき 怒り充満、闘いの機運 青年労働者と結びつく

週刊『前進』04頁(2713号02面04)(2016/01/11)


郵政元旦ビラまき
 怒り充満、闘いの機運
 青年労働者と結びつく


 全国労組交流センターと郵政非正規ユニオンは、今年も全国で主要郵便局への元旦ビラ配布を行った(写真は東京・晴海郵便局)。
 「明けましておめでとうございます」「元旦からご苦労様です」。出勤してくる労働者に次々とビラを手渡していく。A局では「頑張ってますね」「今年もよろしく」と何人もの労働者が声をかけてきた。B局では「いつもビラ読んでますよ」と、毎月のビラまきで顔なじみになった労働者が笑顔を見せた。
 今年の特徴は、多くの局でビラを受け取る労働者の数がこれまで以上に増えたことだ。逆に当局の側は露骨な妨害ができなくなっている。例年、何人もの職制が暴力的に対応してきた局では、今年は離れた場所から1人が様子をうかがうのみだ。労働者を威圧しビラを受け取った人をチェックしていた局ではそれができなくなった。
 マイナンバー通知カードの配達などで一層あらわになった深刻な要員不足・長時間労働、パワハラ、非正規職の雇い止めなどに対する労働者の怒りが沸点に達し、怒りが闘いに転化し始めている状況に会社の側がおののいているのだ。また、東京・晴海郵便局の団交拒否などを東京都労働委員会が不当労働行為と認定したことが、郵政資本に大打撃となっている。
 郵政職場には「このままでは本当に過労死してしまう」「誤配は労働者の責任ではない」「もうストライキをやるしかない」と怒りが充満し、闘いの火の手が上がる情勢だ。昨年末、労組交流センターのある事務所に、C局の20代の青年労働者が「ビラを読んだ」と電話を寄せてきた。「職場でパワハラが横行している。ビラに載せてほしい!」と30分以上も話し、さらに翌日には事務所を訪れて何時間も討論となり、組合の会合に参加することになった。
 労働者は受け取ったビラを大切に持っていて、パワハラや退職強要、雇い止めなど、当局から不当な攻撃を受けた時に連絡してくるのだ。労組交流センター全逓労働者部会や郵政非正規ユニオン、各地の合同労組の何人もの青年労働者がそうして闘う仲間となり、各地の青年労働者のリーダーに育ってきている。
 非正規の青年労働者を始めとした郵政労働者の資本への激しい怒りと結びつく情勢だ。連合JP労組中央の支配をくつがえし、今年こそ郵政職場に闘う支部・分会をつくり出そう! 郵政非正規ユニオンの本格的発展をなしとげよう!

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