民主労総 ゼネスト連帯・16春闘を 動労水戸が第3波ストライキ ライフサイクル強制配転に反撃

週刊『前進』02頁(2720号01面01)(2016/02/04)


民主労総 ゼネスト連帯・16春闘を
 動労水戸が第3波ストライキ
 ライフサイクル強制配転に反撃

(写真 ライフサイクル強制配転を弾劾し大子運輸科前でスト集会【1月29日 茨城県大子町】)

(写真 第3波ストに立ち、職場の仲間に向かってアピールする水郡線の運転士・會澤憲一さん)


 動労水戸は1月29日、大子支部の會澤憲一組合員に対する水戸駅への強制配転が2月1日付けで発令されることを弾劾し、ライフサイクル粉砕の第3波ストライキに決起した。ライフサイクルは、JRの運転士を40歳になるまでに3年間駅に配転して駅の業務につかせる制度だ。
 大子支部全員がストに入り會澤さんの決起を支え、茨城県内や東京、福島からも支援の労働者・学生が集まった。
 午前11時、水郡線の常陸大子(ひたちだいご)駅近くにある大子運輸科の前に30人が集まり、スト決起集会を行い、運転士詰め所に向けてアピールした。木村郁夫書記長が司会を務め、石井真一委員長が「動労水戸に入ってストで闘い、ライフサイクルをなくそう」と呼びかけた。また、常磐線の延伸問題について「JRは原発事故がまったく収束していないにもかかわらず、原発に向けて線路を延ばして、『原ノ町運輸区に行かないか?』と聞いて回っている。ふざけるんじゃない!」と弾劾した。
 続いて、會澤さんがマイクを持ち、次のように思いのたけを職場の仲間に向かって訴えた。
 「これまでライフサイクルの発令をさせないように闘ってきました。2月1日付けで発令され水戸駅に異動させられますが、これから3年間、ライフサイクルがどういうものか、組合をこえて自分の体験したことを広めたいと思います」
 「東労組は『反対しても行くことになったじゃないか。屈したじゃないか』と言うでしょう。しかし、屈したわけではありません。闘って闘って、それで水戸駅に行くんです。『闘っても勝てない』ではなく、『闘わなくては勝てない』んです」
 「動労水戸にライフサイクル粉砕のために入ったことは間違いではなかったと思っています。自分が水戸駅に行った後も、これから対象になる人は、ライフサイクルに行かされる不安を抱えていやな思いをしながら運転することになります。若い人はこれから家族をもつでしょう。子どもや家族のある人は守るものがあります。人生を踏みにじるライフサイクルはつぶすしかありません」「まずはライフサイクル、外注化をつぶして、非正規職の人をJR本体に戻す。労働者が団結して闘えば勝てないことはないです」
 會澤さんの心の底からの訴えは、職場の仲間の心に響いたに違いない。
 家族会からともに闘う決意が語られ、動労水戸支援共闘、動労福島、全学連の斎藤郁真委員長が連帯あいさつを行った。
 木村書記長が「ライフサイクルとの闘いは続きます。これからは駅での組織拡大闘争に全面的に入る」と宣言した。
 ライフサイクルは安倍政権や経団連の労働法制大改悪、1億総非正規職化攻撃そのものだ。それは、労働者を資本の攻撃に差し出す東労組の裏切りによってしか成り立たない。昨年40歳になった會澤さんのライフサイクル強制配転を許さない闘いは、年末年始の3波にわたるストでJR東労組水戸地本とJRをギリギリと追い詰めた。
 動労水戸の決起に続き、全国で非正規職撤廃の闘いを巻き起こそう。すべての労働者、青年労働者は2・14国鉄集会に結集しよう。

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