3・8国際婦人デー行動へ 戦争・貧困・非正規化許さない婦民全国協を全国につくろう

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週刊『前進』04頁(2723号02面02)(2016/02/15)


3・8国際婦人デー行動へ
 戦争・貧困・非正規化許さない婦民全国協を全国につくろう


 革命の足音が聞こえる! 戦場の中東から、そして韓国からパククネ打倒の地響きが! 闘いの先頭に非正規の女性労働者が立っている。日本でも動労水戸の1・4ストライキをはじめ職場から決起が始まっている。戦争しなければ生き延びられない資本主義は終わりだ! 切迫する朝鮮侵略戦争を、世界の仲間とともに革命へ転化しよう! 1千万人と結びつく新しい労働者政党の建設の先頭に女性が立とう。今年の3・8国際婦人デー行動はその跳躍台だ。

新自由主義が社会の全面的な崩壊もたらした

 帝国主義は過剰資本・過剰生産力を必然とする。新自由主義のもとでそれがもたらしているのは戦争、奴隷労働、社会崩壊だ。人間が生きていく土台、条件が崩壊し、社会的な共同性や連帯が奪われている。職場は「工場法以前」の状態だ。若い女性や子どもの貧困は非正規職化の結果だ。虐待、高齢者が殺されてしまう現実、スキーバス事故や連日のJR事故、福島切り捨て、沖縄の「基地の島」と「非正規の島」の固定化など一切は金もうけ第一の民営化・非正規職化が根本原因だ。資本主義社会の転覆が問題となっている。
 労働法制の抜本改悪と真っ向から闘おう。経団連「2016年版経労委報告」の冒頭には、「女性の活躍の戦略的推進」「労働時間規制の撤廃」が掲げられている。改悪派遣法を賛美し、「非正規職の処遇改善」「同一労働同一賃金」をうたっている。
 資本家階級は「生産年齢人口の減少」を叫び、労働力確保のために女性・高齢者・障害者・外国人などを労働市場に引き入れようとしている。
 国鉄分割・民営化と一体で労働者派遣法を制定し、男女雇用機会均等法で女性の深夜労働も解禁し、非正規職化、低賃金化で子どもを産むこともできない状態にしてきた者たちが、「労働人口減少でたいへん!」などとどうして言えるのか。
 さらに労働基準法を改悪し、労働時間制(8時間労働制)を取り払い、総非正規職化と超低賃金化を強行した上で、さらにそれも「仕事と成果で評価する人事・賃金」に変えようとしているのだ。まさに究極の団結破壊、労組破壊だ。

安倍の「同一労働同一賃金」は総非正規職化が狙い

 「一億総活躍社会」などと聞いて女性や民衆はみな「戦時中の一億火の玉・総動員のことだ」と見抜いている。しかし、連合や女権主義者、体制内勢力は「男女共同参画」「女性活躍推進法」を推進し、今回の労働法制改悪も歓迎している。
 安倍の打ち出した「同一労働同一賃金」の狙いは何か? 定期昇給廃止、年功序列型賃金廃止と一体であるこの攻撃は、正規職をなくし非正規の水準に合わせて賃下げしようというものだ。
 安倍のブレーンの八代尚宏は「正社員と非正規社員の格差是正のためには、正社員の待遇を非正社員の水準に合わせる方向での検討が必要」と言い、人材派遣パソナグループ会長で産業競争力会議議員の竹中平蔵は「同一労働同一賃金というなら正社員をなくしましょう」と言い放った。安倍は「同一労働同一賃金」を叫びたてることで「正社員ゼロ」の社会をつくろうとしているのだ。
 その切っ先に位置するのが、昨年9月に強行された労働者派遣法の抜本改悪だ。これは労働者全体に「一生非正規、生涯派遣」を強いる攻撃だ。
 非正規職の労働者にとって、「食べることのできる賃金、生きることのできる賃金を保障しろ」は、まさに死活にかかわる要求になっている。だが、最末期資本主義は、労働者が生存できないレベルに賃金を切り下げることによって、延命しようとしている。その先にあるのは戦争だ。
 賃金は労働者と資本との力関係によって決まる。一律大幅賃上げを掲げて春闘に立ち、団結の力で資本をねじ伏せてこそ、労働者は生きていくことができる。
 ところが連合などの体制内労働運動は、賃金による分断を容認する「同一価値労働同一賃金」を唱え、それが「女性の権利擁護」につながるかのように言い張ってきた。今、安倍はこうした体制内勢力の屈服を逆手にとって、総非正規職化の攻撃をかけている。
 こうした攻撃を粉砕する力は、動労千葉を先頭とする国鉄決戦にある。動労千葉は、今日、職場で正規・非正規がともに闘って組織拡大を実現している。
 『非正規が闘って、勝った!』の東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会に続いて、合同労組の闘いが進んでいる。4大産別でも郵政では非正規が6割を超え、医療・介護など女性が多い職場でとくに非正規職化が進んでいる。ここから闘う団結・労組をつくろう。労組交流センター女性部は体制内組合幹部と激突し、非正規職撤廃・派遣法廃止で闘おう。

国際的団結固め慰安婦問題での日韓合意粉砕を

 戦争法の成立直後、「国民連合政府」構想を打ち出した日本共産党は、主権侵害に際しては日米安保第5条のもとで日米で共同対処=戦争すると明言した。さらに、日本軍軍隊慰安婦問題での日韓合意を絶賛した。
 この日韓合意こそ、米日韓による朝鮮侵略戦争への突進の政治だ。民主労総は、挺身隊問題対策協議会や学生たちとともに「日韓合意」徹底弾劾を貫き、「少女像」撤去を許さない座り込みを開始した。3・1「独立記念日」にはソウルで大闘争を構えている。
 3・8国際婦人デー闘争で、「日韓合意弾劾・朝鮮侵略戦争反対」を掲げ、国際的団結で戦争をとめよう。
 女性解放闘争を地区党の正面課題に据え、組織建設の勝利で1千万人とつながろう!
 昨年、戦争法絶対反対で日本労働者人民は底力を見せた。その多くが女性たちだった。ここに階級的労働運動派が登場し結合するならば、戦争を革命へ組織していくことは可能だ。

革命の中にこそ女性解放を実現する道がある!

 女性の解放はプロレタリア革命の中にある。人間が人間らしく生きるため、人間本来の労働を取り戻すためには資本と非和解的に闘うことが必要だ。そのことを訴え、すべての女性労働者・労働者家族を組織する運動が必要だ。
 労組交流センター女性部や婦人民主クラブ全国協議会は、体制内勢力や反革命との党派闘争を闘い、勝利してきた。今日国鉄闘争を闘い、新自由主義と対決している。
 昨年、婦人民主クラブ全国協議会は、「戦争を革命へ!」を掲げ、労組交流センター女性部とともに、北海道から九州まで全国7カ所で国際婦人デー行動を闘った。一昨年の福島に続き、福岡・京滋・大阪北摂に新支部を結成した。地区党が女性解放闘争を正面課題に据え、七転八倒しながら総力を傾けることで結成がかちとられた。
 今年こそ沖縄を始め全国に婦人民主クラブ全国協議会の支部を建設し、1千万人と結合しよう!
〔深沢史子〕

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3・8国際婦人デー行動

■宮城
「非正規と貧困の社会を変えよう! ストライキと国際連帯で戦争とめよう!」
 3月6日(日)午後1時リレートーク/午後2時
 エル・ソーラ仙台 大研修室

■東京
「ストライキで作ろう! 私たちが主人公の社会! 朝鮮侵略戦争阻止! 非正規職撤廃 ・派遣法粉砕!」
 3月6日(日)正午開場
 豊島区生活産業プラザ/集会後、デモ

■相模原
 3月20日(日)午後2時
 大野南公民館

■関西
「戦争を革命へ 労働者民衆に力あり!」
 3月6日(日)午後1時半
 エル大阪 視聴覚室/集会後、大アピール行動

■広島
 3月5日(土)午後1時
 幟会館/集会後、 デモ

■福岡 
「ひっくり返そう世の中を!」
 3月5日(土)午後1時
 農民会館/集会後、デモ

■沖縄
 3月13日(日)午後2時
 沖縄県青年会館

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