大阪市で春闘討論集会 弾圧への怒りと現場の熱気

週刊『前進』02頁(2728号02面01)(2016/03/03)


大阪市で春闘討論集会
 弾圧への怒りと現場の熱気

(写真 関西合同労組に対する暴処法弾圧への怒りがあふれ、現場労働者の報告が続いた大阪市労働者討論集会【2月26日 大阪市港区民センター】)

 2月26日、大阪市港区民センターで大阪市労働者討論集会が行われ、45人が結集した。直前の17日に強行された関西合同労組への暴力行為等処罰法適用という大弾圧への怒りが会場全体に満ち、熱気あふれる集会となった。
 大阪市職の労働者が司会を務め、大阪市教組の労働者が基調報告を行った。「関西合同労組の組合員2人に対する不当逮捕を絶対に許さない! これは朝鮮侵略戦争突入情勢下での労働組合壊滅攻撃であり、究極の団結破壊だ。非正規職撤廃・派遣法粉砕を掲げて正規と非正規が団結して立ち上がっていることに対する資本家階級と安倍政権の革命への恐怖だ」と勝利感をもって提起。「労働者は無力なのか? 資本や当局の意のままにされる奴隷なのか? 違う! 労働者には力がある。労働者の生き血を吸い、誇りを奪うこの腐り切った社会を、根底から覆しつくり変えずにいられるか!」と怒りを込めて報告した。
 関合労弾圧で不当逮捕され、翌日奪還された関西合同労組の山口幸一書記長は「組合団交に対して暴処法が適用されたということは、革命情勢の到来を意味する。非正規職撤廃で労働者が団結して闘えば必ず勝利できる」と確信を持って訴えた。
 続いて動労西日本の橘日出夫さんが特別報告を行った。「闘いの方針を放棄した国労指導部や民営化攻撃の先兵と化した動労カクマルの裏切りこそが労働者の未来を奪った。だが動労千葉だけが2波にわたる命がけのストライキを貫徹し、40人の解雇者を出しながら国鉄労働運動をギリギリのところで防衛し、1047名解雇撤回闘争という労働運動史上かつてない闘いを切り開いた。戦争突入情勢の中で、国鉄分割・民営化でも解体できなかった労働運動を、外注化と10割非正規職化、そのための労働法制の大改悪で解体しようとしている。これこそ敵階級の破産だ」と喝破した。
 三つの報告を受けて討論が行われた。初めて参加したタクシー労働者は、資本による組合つぶしとこれに屈服した裏切り者とのやり合いを報告し、「人の道、正義を守る厳しい道を選んだここにいる皆さんの闘いを意気に感じ、ともに汗を流す覚悟でここまできた」と熱意を込めて訴えた。 郵政の青年労働者は「ミスしたことで会社に責められ、職場を辞めるところにまでいったが、組合に入って闘ってきたことで今の自分がある」と発言。一つひとつの発言に現場労働者の満身の怒りが込められている。本物の団結を求める叫びだ。
 今回の集会は、「産別の違いを越えた労働者の団結を打ち固め、その力で大阪市における労働運動を塗り替えよう」「この団結の力でゼネストを切り開こう」という実行委員会での議論をもって準備されてきた。その中で打ち抜かれたこの集会は、大阪市における新たな階級的労働運動の出発点となった。
 一人ひとりが世の中を変える力を持っている! 労働者は団結して闘えば勝てる! 今こそ確信を持って、ともにゼネストに向けて闘おう。
(大阪市 A)
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