日本共産党傘下の労組で苦闘する労働者に訴える 反戦・反原発は労働組合の課題だ 革共同に結集し安倍政権を倒そう 自治体労働者 真島 豊

週刊『前進』04頁(2729号04面03)(2016/03/07)


日本共産党傘下の労組で苦闘する労働者に訴える
 反戦・反原発は労働組合の課題だ 革共同に結集し安倍政権を倒そう
 自治体労働者 真島 豊

世界革命へ挑戦

 市場原理主義、民営化、規制緩和を先導してきた新自由主義の台頭によって、労働者民衆はとことん搾取・収奪され、資本の金もうけの道具にされてきました。その結果、この社会で生きていくことを諦めてしまった人が毎年3万人近くいるのが現実です。
 鉄道や通信など公的部門の民営化が加速され、規制緩和によって鉄道やバスの事故が多発しています。医療、年金、介護などの社会保障制度も破壊されています。さらに安倍政権は原発を推進し、安保法制で戦争に参戦しようとしています。
 労働者には侵略戦争を阻止し、安倍を打倒する力があると確信します。日本共産党はこの点を徹底的に否定します。そもそも共産党は、国家と資本に対して「自分たちは刃向いません」と常にアピールしています。「アメリカの戦争に巻き込まれるから軍事基地には反対」と言いますが、実際には「固有の自衛権」を擁護する「愛国主義の党」であり、今の体制と一緒になって侵略戦争を支えることに自らの生き残りをかけています。これでは侵略戦争に突き進む安倍に太刀打ちできるはずがありません。
 また「平和を希求する共産党」と宣伝していますが、では平和とはいったい何なのか? 私はここにまやかしがあると感じました。労働者が徹底した非正規職化にたたき込まれる中、ストライキを嫌悪し、「この平和な日本を守る」と称して自国の戦争には加担する――絶対におかしい。「平和」ではなく、労働者による革命を掲げて、万国の労働者の団結で侵略戦争を阻止し、新自由主義をぶっ飛ばすことが、今、私たち労働者に問われているのです。
 侵略戦争と新自由主義攻撃に立ち向かわず、支配権力に屈服している共産党に対し、国際連帯と反戦反核を掲げ、戦争絶対反対を貫き、労働者を先頭にあらゆる階層の人びとが主体的に闘っているのが革共同です。
 本気でこの社会を変えるために、まずはこの国のあり方を根底からひっくり返し、さらに真の人間的な共同社会を取り戻すため、共産主義社会の実現、そして世界革命に挑戦していきましょう。

革共同と出会う

 私は高校を卒業後、80年代末に自治体職場に就職し、同時に日本共産党の支配下にある労働組合に加入しました。加入直後は特に組合活動はしていませんでしたが、その後、組合員の減少と高齢化によって組合が弱体化してきたため、当時の組合執行役員から誘われて役員になりました。その頃は、執行役員は共産党員が大半でした。
 10年程前に一度、組合幹部から共産党への入党勧誘がありましたが、断りました。あまり魅力を感じなかったからです。その後、数年前に再び組合幹部から入党勧誘がありました。共産党には、強者の論理をふりかざす政治に社会的弱者の立場から対決するイメージがあったので、職場では表立って党の活動をしないことを条件に入党しました。しかし党の会議は不定期で、いつも一対一の「会議」であり、党の顔が見えませんでした。
 そんな中、同じ職場で働く労働組合の仲間に誘われて初めて参加したのが、2014年8月6日の「ヒロシマ大行動」です。この時、初めて革共同の存在を知り、原発反対、戦争反対を元気いっぱい訴える人たちが集まっていて、同じような主張をするなら弱々しい共産党よりも革共同の方がよかったなあと、共産党に入党したことを後悔しました。
 共産党と革共同はどこが違うのだろうと考えてきて、見えてきた部分があります。共産党は、特に自治体労働者には「全体の奉仕者」論をふりかざし、自治体労働者は自分を犠牲にしてでも地域住民の幸せのために奉仕するべきだと言います。これは、今の資本主義社会を維持していくために労働者に犠牲を押しつけるものです。実際、行政当局は「最小の費用で最大の住民サービスを実現する」と言って、自治体職場の非正規職化を強行してきました。
 また、全国各地で原発再稼働が強行されようとしている時に、共産党は「反原発闘争は労働組合の課題ではない。幅広く市民運動でやるべきだ」と言っています。共産党の「全体の奉仕者」論では、「住民」や「国家」のためなら自治体労働者の被曝労働も構わないことになります。
 これに対し革共同は、人間が人間らしく生きていくためには、労働者への犠牲の転嫁や労働者間の差別は許さず、生きていくための賃金を要求し、非正規職撤廃を訴えて闘っています。

共に未来開こう

 私は、2015年、共産党を脱退すると同時に革共同に入党しました。この時期から、安保法制を強行し、福島原発事故で人生や生活を壊された人びとのこともかえりみず原発再稼働に突き進む安倍の独裁的な政治が顕著になってきました。
 共産党では安倍政権を倒すことはできません。共産党には労働者の団結がなく、労働者を心底から信頼することがないからです。民主労総のゼネストのような労働者の底力に、共産党は見向きもしません。自らが政権の一角に入るために、これまでの闘いを平気で裏切る党です。私はそういうことを見てきました。
 市場原理主義、民営化、規制緩和、非正規職拡大、原発、軍事力を強化して戦争を推進する安倍政権を倒すことができるのは革共同です。解雇撤回を掲げて闘う国鉄闘争と一緒になって、労働組合を軸にして闘うことで、未来が開けます。
 日本共産党傘下の現場で苦闘している仲間のみなさんに訴えます! 革共同に結集し、実力闘争により安倍政権を倒そう! 僕たちの社会をつくろう!
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