反原発3・11郡山集会へ 2・28舞鶴 高浜再稼働絶対許さぬ 地元労組を先頭に集会・デモ

週刊『前進』02頁(2730号01面01)(2016/03/10)


反原発3・11郡山集会へ
 2・28舞鶴
 高浜再稼働絶対許さぬ
 地元労組を先頭に集会・デモ

(写真 舞鶴の自治体労働者を先頭に再稼働絶対反対のデモに立った【2月28日 舞鶴市】)

(写真 集会には地元の労働者も含め150人が結集した)


 関西電力高浜原発(福井県)の再稼働絶対反対の集会が京都府舞鶴市で開催され大成功した。戦争と原発再稼働、被曝強制に突き進む安倍政権は絶対に打倒できる。福島原発事故から5年を迎える3・11反原発福島行動16(郡山市)に、労働組合が中心に立ち総結集しよう。

 2月28日、京都府舞鶴市の西駅交流センターホールで高浜原発再稼働絶対反対舞鶴集会が実行委員会の主催で開催され、地元の労働者を始め150人が結集した。
 原発再稼働情勢は、朝鮮侵略戦争情勢と連動している。集会は、戦争と原発再稼働に、労働者の団結破壊をもって突き進もうとする安倍政権の最大の弱点を鮮明にさせた。労働組合を中心にすべての労働者が団結すれば戦争も原発も止められる。闘いはこれからだ!
 集会は、福島―舞鶴―福井―愛媛が安倍打倒と反原発でつながり、被曝労働拒否をストライキで闘うことでこのつながりに重みと深さを増し、労働者が本気で闘えば何でもできる力を持っていることを示した。これがまさに国鉄闘争で培ってきた力と団結だ。
 福島から、3・11反原発福島行動実行委員の椎名千恵子さんが発言した。福島の怒りと舞鶴の怒りを紡(つむ)いで、この社会に一基の原発も許さず、復興の名で帰還と被曝を強いる安倍政権を倒そうと呼びかけた。
 続いて舞鶴の自治体労働者が次のように報告した。「昨年の9・13舞鶴集会以降、労働組合の中で被曝労働の問題や避難計画のペテン性について徹底的に議論を行い、労働組合の課題として職場の労働者の安全と生命の問題として、ひとつの方向にまとめ上げた。それはストライキで闘うことだ」
 この労働組合の決意が地元住民の参加を呼び寄せる力となった。次々と原発が再稼働されることに絶望を感じ始めていた住民が、この集会に触れて、「再稼働されても声を上げ続けないといけない」と感想を述べていた。労働組合が中心に立って闘えば、必ず住民も立ち上がることが示されたのだ。
 さらに愛媛県職員労働組合の宇都宮理委員長が、自治体労働者の安全と命を守る闘いを労働組合として取り組み、昨年11月の伊方原発再稼働に向けた原子力総合防災訓練の反対闘争を闘ったと報告。「住民も労働者も被ばくしてはいけない」伊方原発の再稼働阻止・全原発廃炉を求める3・19集会を訴えた。
 元原発労働者の斉藤征二さんは、原発の被曝労働の実態を暴露しながら、被曝労働は労働者の使い捨てであり、労働者から労働に対する喜びも気迫も完全に消し去ったものだと問題提起した。労働の誇りを取り戻す闘いが動労水戸の被曝労働拒否のストライキであり、労働組合が前面に出ようと激励した。
 会場からの発言で、「子どもを絶対に被曝させたくない。母親として、再稼働の地、舞鶴でどう考えていくのか。原発を止めて安心な生活を取り戻したい」「連帯して廃炉に向けて闘いたい。このままでは社会が危険な方向に向かってしまう。勇気を出して頑張りたい」という地元労働者の発言があった。
 八尾北医療センター労働組合、奈良市従業員労働組合、日教組奈良市、動労西日本、婦人民主クラブ関西協議会、高槻医療福祉労働組合、全学連などが会場から活発に発言し、動労水戸からのメッセージが紹介された。
 実行委員会の豊中市職の深町加代子さんが「実行委員会を積み重ねて仲間を拡大し、被曝労働拒否の闘いが位置付いてきた。再稼働攻撃は戦争に向かっての動きであり、非正規化である。既成の運動が通用しないことがはっきりした。地域の安全が切り捨てられることは、私たちの本来の労働の姿ではない。労働組合が中心となって闘えば、本来の労働を奪い返すことができる」とまとめた。
 その後、市街に繰り出し、元気なデモを行った。
(京都 朝霧広巳)

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