新入生へのアピール マルクス主義思想をともに学びプロレタリア世界革命に立とう マルクス主義学生同盟中核派

週刊『前進』02頁(2738号02面01)(2016/04/07)


新入生へのアピール
 マルクス主義思想をともに学びプロレタリア世界革命に立とう
 マルクス主義学生同盟中核派


 新入生のみなさん。「労働者自己解放の思想=マルクス主義」を武器に、プロレタリア世界革命に立ち上がろう! 世界大恐慌は資本主義社会の歴史的限界を突き出し、三たびの世界戦争を引き起こそうとしている。資本主義は破産した。他方で、韓国やフランスなど全世界で数十〜数百万人規模のストライキが高揚している。日本でも安倍政権打倒の気運が満ち、戦争と貧困への怒りは「生きさせろ!」の叫びとなって爆発している。「戦争か革命か」が問われる胸躍る時代だ。

世界恐慌と世界戦争は資本主義の矛盾の爆発

 今年1月、イギリスの飢餓救済団体「オックスファム・インターナショナル」が報告書を発表し、以下のような現実を明らかにした。
 ☆世界人口の1%を占める富裕層の富の合計は、今年中に人類全資産の50%を超える。
 ☆上位1%の資産額は残る99%の資産額を上回る。
 ☆昨年度の世界の上位62人の資産と下位36億人(地球人口の約半数)の資産は約206兆円で同額である。
 ☆上位グループの資産はこの5年間で60兆円増え、下位半数の資産は120兆円減った。
 「1%と99%」の非和解的対立だ。これは「分配の不公平」の問題ではなく、資本主義社会の根本的矛盾の爆発だ。
 戦争はなぜ起きるのか? なぜ貧困はなくならないのか? 青年・学生はいかに生きるべきか?----こうした問いに、政府はもちろん大学・教授も何も回答を与えないどころか、学生の政治的行動を抑圧する。
 『共産党宣言』(マルクス・エンゲルス著、1848年)刊行から約170年。マルクス主義の思想は21世紀において色あせるどころか、ますます輝きを増している。『共産党宣言』を学び、団結してともに闘おう。

資本家階級が生産手段独占

 資本主義社会のもとで、世界中に「カネとモノ」があふれている。しかし、なぜ戦争と貧困がなくならないのか? それは、資本家階級(ブルジョアジー)が生産手段を独占しているからだ。
 人間と社会を豊かにするための生産手段が「資本の蓄積=カネもうけ」のために利用されている。資本主義の生み出す巨大な生産力は、過剰生産と資本家同士の過熱した競争の末に、銀行と資本の間での支払いの途絶、資本の倒産と生産の停止を連鎖的に全社会にもたらすパニック=恐慌を引き起こす。20世紀以降の帝国主義段階では、「過剰資本・過剰生産力」の矛盾は世界大恐慌と世界戦争の原因となる。現実に、二度の世界大戦は、人類を破局と滅亡の寸前に追いやった。
 ブルジョアジーはこの危機を、労働者の賃下げ・解雇と安全破壊(JRでの大事故続発!)、そして戦争で乗り切ろうとする。
 資本主義は、人類の生産力をその中にとどめておくには狭くなりすぎた。「社会はブルジョアジーのもとでは、これ以上生きていくことはできない。ブルジョアジーの存在は、もはや社会とは相いれない」(『共産党宣言』。以下断りない引用は同書から)

プロレタリア革命こそ全社会の変革を可能に

 資本主義社会は、ブルジョアジーによる労働者階級(プロレタリアート)の搾取・支配で成り立つ。「近代の労働者階級は、労働(仕事)があるかぎりで生きることができ、その労働が資本を増殖するかぎりで労働にありつける」。生産物だけでなく、人間の労働力が商品化される。人間は労働力商品の売り手として、資本家のもとへおもむくことを強制される。労働者は資本家の「賃金奴隷」として、労働の成果のすべてを奪われる。そして首切り・賃下げ、民営化・外注化・非正規職化で「生きられない状態」にたたき込まれる。
 「プロレタリアートのブルジョアジーにたいする闘争は、その存在とともに始まる
 社会の生産を担っているのは労働者だ。労働者は社会の主人公だ。「プロレタリアートだけが真に革命的な階級」であり、「賃労働の廃止=私有財産の廃止=生産用具の社会的共有」から共産主義社会を建設し、階級対立を廃止する。
 労働者に国境はない。プロレタリア革命とは世界革命だ。そして、議会制民主主義国家の本質は資本家独裁であり、労働者民衆を支配する「組織された暴力」だ。革命とは国家暴力の粉砕であり本質的に暴力革命だ。

労働者の団結が未来を開く

 マルクスとエンゲルスは、19世紀中期のヨーロッパの労働運動と行動をともにし、労働者階級の革命性を確信した。マルクスは『経済学・哲学草稿』(1844年)で、「社会主義的なフランスの労働者たちの集会」を指して「人間の兄弟のような愛は彼らにあっては空文句ではなく、真実であり、そして人間性の気高さが労働によって頑丈になった人びとのうちから、われわれに向かって光を放っている」と書いた。資本主義下での労働は生活を成り立たせるための苦役だが、労働とは本来人間の生命活動の発露であり、仲間との協働で共同社会をつくる根源的行為だ。
 労働者は資本家と闘うために労働組合をつくり、ストの中で自らの力を自覚する。団結を拡大し人間的共同性と労働そのものをを取り戻す。マルクス主義の核心は「労働者自己解放」であり、「労働者の闘争の本当の成果は、直接の成功にあるのではなくて、労働者の団結がますます広がっていくことにある」。労働者の団結は、資本家から政治権力を奪取する力となるだけでなく、次の社会を労働者が運営する基盤となる。労働者階級の解放は労働者自身の事業なのだ。

共産党の敵対を許さず真の共産主義の復権を

 共産主義とは、資本主義下での巨大な生産力を基礎に、労働者階級の闘いで未来社会を建設する現実の運動だ。「労資協調」や「良識ある資本主義」などのイデオロギーはすべて、労働者が賃金奴隷とされている現実を覆い隠し、労働者の闘いを否定するものだ。
 1991年のソ連崩壊で「共産主義は過去のもの」と宣伝された。しかし、崩壊したのは共産主義ではなくスターリン主義だ。1917年ロシア革命の成果は、革命を指導したレーニンの死後にスターリンによって「一国社会主義」にゆがめられ、労働者の共同性に基づく社会運営はスターリン主義官僚の暴力的支配にとってかわられた。
 日本共産党もスターリン主義であり、労働者の闘いに敵対している。ブルジョア国家を守る「自衛戦争」に賛成し、昨年10月の京大反戦ストにも「業務妨害の刑事犯」などと悪罵を投げつけた。
 こうした思想と運動をのりこえ、労働者の力をブルジョアジー打倒の一点に集中させるのが共産主義者の党だ。革命的共産主義者同盟は半世紀を超える闘いの歴史をかけ、鈴木たつお弁護士と斎藤いくま全学連委員長を推し立てて7月選挙決戦に挑戦する。
 この闘いと一体で、動労千葉・動労水戸を先頭にした動労総連合と全学連を基軸に、全国に闘う労働組合・学生自治会をつくろう。韓国・民主労総とともに日米帝の朝鮮侵略戦争を阻止しよう。すべての学生はマルクス主義学生同盟中核派に結集し、プロレタリア世界革命へばく進しよう!
 「プロレタリアは、この革命において鉄鎖以外に失うものは何もない。プロレタリアが獲得すべきは全世界である。万国のプロレタリア、団結せよ!

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