韓国パククネ与党惨敗 民主労総6月ゼネストへ進撃 労働運動と国際連帯で朝鮮侵略戦争を阻もう

週刊『前進』02頁(2742号01面01)(2016/04/21)


韓国パククネ与党惨敗
 民主労総6月ゼネストへ進撃
 労働運動と国際連帯で朝鮮侵略戦争を阻もう

(写真 蔚山では金属労組現代自動車支部組合員のユンジュンオ候補が与党候補の倍近くの得票で当選を決め、勝利にわきたった)

 4月13日に行われた韓国国会の総選挙は、パククネを惨敗にたたき込んだ。小選挙区では第1党の座から転落し、比例代表を合わせた定数300議席のうち122議席(保守系無所属を合わせても約130議席)しか占められず、少数与党に転落した。
 投票日の前日、「与党圧勝」の事前予測が流される中、パククネは傲慢(ごうまん)にも全国民に向けての演説を行い、北朝鮮との戦争を前にした「国民の団結」を要求し、これを破壊する者は許さないと述べた。さらに昨年来の国会で労働法改悪などの重要法案が阻止され続けたことへの憎悪をむき出しにし、今こそ「国会の入れ替え」をやる時が来たと豪語した。だが一夜明けた13日、このパククネの頭上に労働者人民の決起による審判が打ち下ろされたのだ!
 この原動力は民主労総の不屈の闘いだ。民主労総がパククネ政権との絶対非和解、「パククネ審判」を真っ向から掲げて闘ってきたことが、全人民の怒りを解き放った。

民主労総が擁立した8候補当選

 民主労総は民衆総決起闘争を闘ってきた諸団体とともに共同闘争本部を形成してこの総選挙を全力で闘い、支持候補の中から8人を当選させた。大工業地帯の蔚山(ウルサン)では、民主労総が組織決定で擁立した候補が与党に大差をつけて圧勝した。
 現代自動車の大工場がある蔚山北区では、金属労組現代自動車支部の組合員であるユンジュンオ候補が61・5%の票を獲得し、38・5%の与党候補を下した。現代重工業の拠点である蔚山東区でも、キムジョンフン候補が58・88%の票を得て勝利し、与党は32・75%にとどまった。
 パククネは両候補が国家保安法により強制解散された統合進歩党の党員だったことを理由に、「北朝鮮の手先」という激しい反共キャンペーンを展開し、選挙の直前に支援団体の事務所を捜索するなどの弾圧を繰り広げたが、そのすべてを実力で打ち破っての勝利である。

「民衆弁護士」が与党地盤に風穴

 慶尚北道慶州(キョンジュ)市では、「路上の弁護士」と呼ばれて民主労総とともに民衆総決起闘争の先頭に立ってきたクォンヨングク弁護士が出馬し、これまで保守一色に塗り固められていたこの地域で、予想を大きく超える15・9%の支持を得た。第1野党の候補をも抑えて3位につけ、投票所のうち数カ所ではクォン候補が逆にトップに立ったという。
 民主労総はさらに、パククネの地元である大邱(テグ)でも労組破壊攻撃と闘って解雇されたサンシンブレーキの組合員を候補として擁立、釜山でも労働者候補を推し立てて闘い、大奮闘した。

次は日本で7月選挙決戦勝利へ

 民主労総は4月14日の声明で、「今回の結果は、パククネの総選挙目標の一つであった労働改悪強行に対して労働者が鳴らした弔鐘であり、歴史教科書国定化及びセウォル号真相究明に顔をそむけるなどの現政権の傲慢と独善に、民衆が下した審判だ。昨年の労働改悪阻止ゼネストと11・14民衆総決起から始まった巨大な民衆の抵抗が、選挙結果として現れた」と総括した。そして直ちに労働改悪阻止・最低賃金1万㌆争奪・財閥責任追及を掲げて6月大ゼネストへ進撃する号砲を発した。
 この民主労総に続き、今度は日本で、労働者階級人民が7月選挙決戦の歴史的勝利を切り開く番だ! 全力で突撃を開始しよう!
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