団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(2743号04面03)(2016/04/25)


団結ひろば 投稿コーナー

団交での約束ほごを許さずストやり抜く
 大阪北部ユニオン I

 昨年12月10日、突然会社解散=全員解雇を通告されました。社長ががんで余命幾ばくもない、高槻市の入札が取れなかったという理由です。「仕方がない」という職場の雰囲気に押しつぶされ、声をあげられませんでした。解雇を会社と私個人の関係でしかとらえていなかったからです。
 しかし、組合や地域の仲間と議論する中で、たった一人でも労働組合の団結の力で階級的利害を貫くことが重要だとつかみました。そして2月の関西国鉄集会や高浜原発反対舞鶴集会に参加し闘う決断をしました。
 3月2日に団体交渉の通告をしたら、職場は蜂の巣をつついたようになり、連日、勤務時間にくい込む激論になりました。3月15日の団体交渉では、会社は事態に真剣に向き合おうとせず個人攻撃に終始しましたが、会社都合の離職票の発行、有給休暇の取得、財務報告の提出を認めさせました。
 しかし、翌日になると財務報告の提出をほごにし、「団交は拒否する。要求書を受け取らない」と露骨な不当労働行為を行いました。絶対に許せません。解雇は労働者にとって死刑宣告だ!
 3月29日11時から1時間ストを地域の仲間とともに貫徹しました。この日は戦争法の施行日です。日頃は戦争反対のリベラル派を装っていた社長代理は、「日本はテロがないから平和だった。これからテロが起こるからこういう法律も必要だ」と言い放ちました。「戦争と解雇は一体だ」という組合の主張に追い詰められた結果です。職場の仲間は社長代理の変わりように驚き、誰も同調しませんでした。
 職場で資本と絶対反対で闘い、団結を拡大してこそ戦争攻撃と闘えます。高槻駅前の街宣で2年前に解雇された仲間が話しかけてきてくれ、ついに団結拡大の展望を開きました。1カ月間の激闘をやりぬき、次の職場を拠点にしていく展望と自信をつかみました。

ずっと地区党と共にあったK氏追悼する
 東京 長沢 秀

 この春、長らく革共同を見守り支えてくださったK医師が肺炎のため90歳を超える生涯を閉じられました。
 K氏と革共同の出会いは60年代初期、後の東京東部地区委員長、故前迫勝士同志が3全総にもとづく地区党建設を目指し地域の構造改革派(日本共産党から分裂)だったK氏らに獲得的な接触をしたところからでした。
 K氏は戦時下、学生時代にひそかにマルクス主義サークルに参加し逮捕され、海軍への入隊を余儀なくされました。敗戦と同時に大学に戻ると、指導教授から直ちに共産党に入党するよう求められました。そして長野県野沢村での国会議員選挙に派遣されました。農民が村役場を占拠する騒然とした状況で、高山洋吉氏(高山俊吉弁護士の父)のもとで闘った胸躍る日々を誇らしげに語ってくださいました。
 東京に戻った後も、朝鮮戦争時には非合法化された『赤旗』に代わる通信を自宅で印刷したとのことです。血のメーデー(52年)の現場では前列にいたそうです。が、ほどなくして共産党を除名されました。
 残念なことは、私たちの力不足ゆえに、K氏が構改派の限界を政治的に総括する作業を援助しきれなかったことです。K氏は無政府主義者を自称することでけじめをつけようとしているようでした。他方、前迫同志を失いながらもカクマルとの闘いを徹底的に貫いた革共同を見詰め続けていてくれたと感じました。
 K氏の思想と人生は、戦争への反省、国家に対する否定とスターリン主義への怒りの三つにくくれます。K氏の生涯にわたる体験がそうさせたのでしょう。
 『前進』をよく読み、戦争の足音に警鐘を鳴らし、動労千葉の闘いに注目されていました。K氏の相貌(そうぼう)には民衆への愛情、革命への希望と無念が刻まれていました。われわれの闘いを見ていてください。

川内原発すぐ止めろ長崎駅前で街頭宣伝
 長崎労組交流センター(準) T

 4月17日、余震が続く中、長崎労組交流センター(準)は、長崎駅前で街頭宣伝に立った。16日段階で死者41人、負傷者は1千人を超える。震災が人災そのものであることを暴露し、稼働を続ける川内原発の即時停止を要求する訴えを行った。
 ビラは1時間半で用意した250枚が全部なくなった。前例のない事態だ。今回の地震と政府の対応に人びとが心から怒り、強い関心を寄せていることが明確になった。
 また多くの人たちと討論も始まった。「先生が『原発がなくなると電気が来なくなる』と言っていたけど、うそだったんだね」「今回の地震は次の大地震の前触れとも言われているが、政府は『原発は安全』としか言わない」。ビラを受け取って「周りに配ってくる」という人もいた。
 政府は災害時には新幹線で人を避難させるとしていたが、今回JRが金を惜しんで脱線防止ガードを取り付けなかったために新幹線が脱線した。もうけのためには徹底して安全を切り捨てる。新自由主義の展開が地震の被害を拡大している。
 マグニチュード7・3の大地震が襲い、その後も地震が続き、近くに活断層があるのに安倍政権は日本で唯一稼働している川内原発を止めようとしない。止めて検査しようとさえしない。調べもしないで何が安全だ! 
今すぐ川内原発を停止し、すべての原発を廃炉にすべきだ。労働者の命と生活を破壊し、改憲と核武装、戦争に突っ走る安倍政権をただちに打倒しなければならない。
 安倍政権の対応に多くの労働者が怒りを爆発させている。今回のビラまきでそれがヒシヒシと伝わってきた。今回の地震の被害は全九州に及んでいる。熊本はもとより九州全土で動労総連合の組織拡大を基軸にして、すべての労働者の怒りを組織していくときだ。

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