三里塚・職場を軸に 市東さん守る会・福島結成

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週刊『前進』02頁(2748号02面05)(2016/05/19)


三里塚・職場を軸に
 市東さん守る会・福島結成


 4月23日、郡山市で「三里塚 市東さんの農地を守る会・福島」の結成総会が開催された(写真)。全国農民会議福島支部、動労福島、ふくしま合同労組、労組交流センター、婦人民主クラブ全国協、NAZENのメンバーなどが結集し、規約や活動方針を決定した。
 社会の生産は工業生産を担っている労働者と、食料を生産する農民の二つの柱で成り立っている。JRの尼崎事故、熊本地震の新幹線脱線も、農業における農薬のことや遺伝子組み換えのことも問題の根本は同じだ。良い物をつくりたい、誇れる仕事をしたいのに、それを許さないもの、妨害するものがある。それは利潤追求という今の社会そのもののあり方であり、新自由主義である。原発はその最たるものだ。農地を守る会結成に向け地元の農民のところへ行った時に、『週刊三里塚』と『前進』を持って、いつか変えようじゃなくて、安倍打倒を今やりましょうと訴えた。
 チャンスが来れば明日にでもひっくり返してやると準備している人だけが世の中を変えられる。三里塚闘争はそれを50年間、労農連帯でやってきた。だからこそ、一体となって闘いたいと思う。市東さんの農地を守るための署名活動、労組回り、三里塚現地調査や援農をやり、運動をつくっていく。三里塚闘争を労働者の間に広げたい。
 共同代表に選出された全国農民会議の鈴木光一郎さんは、「騒音の中で愚直に農業をやっている市東さんを守り抜く、労農連帯の新しい運動として始める。種をまき手をかけ育み実にして収穫する。一つひとつの命を大事に育て、その命の継続として労働者の食卓に届けたいと思っている。それが農民だ」と言っている。それはJRの車両メンテナンス労働者も同じだ。分解し、洗浄し、検査し調整をし、また組み立て、絶対に故障を起こさない車両を送り出す。この本来の労働を取り戻すために、労農連帯で安倍政権と闘おう。
(動労福島委員長・橋本光一)

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