6・5国鉄集会に大結集を サミット粉砕・核戦争阻止、オバマの広島訪問を許すな 民主労総と連帯し5・14〜16沖縄闘争が高揚

週刊『前進』04頁(2749号01面01)(2016/05/23)


6・5国鉄集会に大結集を
 サミット粉砕・核戦争阻止、オバマの広島訪問を許すな
 民主労総と連帯し5・14〜16沖縄闘争が高揚


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(写真 鈴木たつお弁護士が新宿駅頭で革命訴え 既成政党と労組の御用幹部を弾劾し「新しい労働者の政党をつくろう」と訴えた【5月14日】)


 鈴木たつお弁護士を押し立てて闘う6〜7月選挙決戦は、いよいよ本格的段階に突入した。1〜4月闘争の感動的勝利の地平を引き継ぎ、米日韓体制による朝鮮侵略戦争・核戦争阻止をかけた歴史的闘いへ、「新しい労働者の政党をつくろう! 改憲・緊急事態条項新設絶対反対! 派遣労働廃止・非正規職撤廃! 安倍政権打倒!」を真っ向から訴え、全力で総決起しよう。5・14〜16沖縄闘争は、朝鮮戦争の超切迫下で、韓国・民主労総と連帯し、沖縄全島ゼネストをめざし圧倒的に闘い抜かれた。5・26〜27サミットとオバマ・安倍の5・27広島訪問を断じて許さず、6・5国鉄闘争全国集会の大成功をかちとり、6〜7月選挙決戦へと突き進もう。

戦争・改憲―労働法制大改悪との闘いが前進

 この1〜4月の闘いは画期的な勝利を切り開いた。それは就業規則改悪の4・1実施を阻止した動労千葉のCTS(千葉鉄道サービス)闘争の画期的地平と、学生運動の大前進への敵権力の恐怖の反動としてあった京大反戦スト弾圧を断固として粉砕した闘いを頂点として、日帝・安倍とブルジョアジーの戦争・改憲と労働法制大改悪の攻撃を階級的な実力で粉砕する重大な勝利だ。
 さらに地区党建設・拠点建設の闘いが路線的・組織的に不屈に前進し、動労総連合の全国的建設、とりわけ東京における建設の決定的前進を軸に、4大産別や合同・一般、全産別の闘いも勝利を切り開いている。特に教労や自治体では、体制内指導部との権力戦において闘う組合員の決起で、画然と新たな情勢が生み出されている。今や誰もが「時代は変わった!」と、階級闘争の新たな局面の幕開けを感じとり、勝利に確信をもち始めている。
 さらに、鈴木たつお弁護士(参院選東京選挙区)と斎藤いくま全学連委員長(衆院選杉並選挙区)を押し立てて闘う6〜7月選挙決戦で、大恐慌下に革共同は「新しい労働者の政党をつくろう!」と真っ向から訴え、100万、1千万の労働者人民と結合する闘いに猛然と決起している。しかもこれらの勝利と決起の基礎には、『前進』の週2回発行とその配布・拡大の闘いがあり、それを支える闘う印刷所建設のすばらしい前進がある。
 こうした中で、5・14〜16沖縄闘争は、全学連の学生に対する不当極まるデッチあげ逮捕と、韓国・民主労総への日帝権力の入国妨害を打ち破って、朝鮮侵略戦争阻止、サミット粉砕、オバマ・安倍の広島訪問反対、基地撤去・沖縄全島ゼネスト戦取に向けた国際連帯闘争として圧倒的に打ち抜かれた。
 この沖縄闘争の地平から、帝国主義の戦争会議=伊勢志摩サミット粉砕とオバマ・安倍の広島訪問阻止の5・25京都デモ、5・26広島原爆ドーム前集会・デモに断固として決起しよう。そして何よりも6・5国鉄闘争全国集会への大結集をかちとり、6〜7月選挙決戦へ総力を挙げて驀進(ばくしん)しよう。

全学連の闘いに対する権力の弾圧に大反撃を

 労働運動と学生運動の猛然たる前進に危機感をつのらせ恐怖した日帝権力は、サミットを前にデッチあげ弾圧に出てきた。警視庁公安部は5月14日、沖縄大学で活動する全学連の学生を、昨年12月のありもしない「傷害事件」をねつ造し、那覇市内で不当逮捕した。さらに沖大学生自治会の赤嶺知晃委員長の自宅への不当捜索を強行した。
 そしてこの不当逮捕を理由に、16日には前進社本社にきわめて暴力的な不当捜索を行い、正面の大ドアをエンジンカッターで破壊し、立ち会いの同志に襲いかかってメガネを壊すなどのとんでもない狼藉(ろうぜき)を働いた。さらに在社のもう一人の同志を「有印私文書偽造・同行使」なるデッチあげで不当にも逮捕したのである。
 これは安倍政権と警視庁公安部による、伊勢志摩サミットとオバマ広島訪問を前にしての、追い詰められ危機感にかられた暴力的襲撃であり、許し難い弾圧だ。だがわれわれはこの不当捜索と不当逮捕に怒りを爆発させて闘い抜き、安倍と権力の思惑を粉砕した。しかし大ドアを破壊するなどの暴挙は断じて許せない。怒りをたたきつけ大反撃する。
 この安倍と日帝権力への怒りをバネにサミット粉砕・オバマ広島訪問阻止を闘い、6・5国鉄闘争全国集会への大結集をかちとろう。
 6・5国鉄大集会は第一に、1047名解雇撤回へ新国鉄署名を推進し、戦争・改憲と雇用・労働破壊の攻撃に大反撃をたたきつける集会だ。階級的労働運動と動労総連合が労働運動の主流派として登場する集会だ。昨年の6・30最高裁決定で国鉄分割・民営化が不当労働行為であったと認定させた画期的地平に立ち、さらに攻勢的に闘い抜こう。
 6・5国鉄大集会は第二に、安倍の戦争・改憲攻撃、日米軍事同盟と米日韓体制による朝鮮侵略戦争・核戦争の策動に真っ向から対決する国際連帯の大集会だ。サミットは戦争会議であり、その議長国として安倍は切迫する朝鮮戦争での集団的自衛権の行使や改憲、核武装も狙っている。安倍やオバマへの怒りを集め、日韓労働者の国際連帯を前進させよう。
 6・5国鉄大集会は第三に、6〜7月選挙決戦勝利への総決起集会であり、労働者と労働運動を裏切り、帝国主義・新自由主義に全面屈服する日本共産党などすべての既成政党に代わる「新しい労働者の政党をつくろう」と訴え、ともに決起する集会だ。国鉄新署名を推進し、動労千葉物販を活用して6・5大結集を全力でかちとろう。

新しい労働者の政党が切実に求められている

 大恐慌はいよいよ激化し深化している。米経済は輸出や設備投資が減退し、「停滞」があらわとなり、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げは2回目が続かない。中国スターリン主義の経済大減速は、日米欧帝国主義と新興諸国を直撃している。日帝も「アベノミクス」は破産・崩壊し、量的緩和もマイナス金利も、もはやどうしようもない。この中でサミットを前に、日米を軸に通貨安競争=為替戦争がかつてなく激化している。
 「パナマ文書」がその一端を暴いたように、世界のわずか1%のブルジョアジーや政治家や富裕層が3750兆円もの資産を租税回避地(タックスヘイブン)に隠し持ち、巨額の脱税を行っている一方で、99%の労働者人民が貧困にあえいでいる。大恐慌は今や「貧困と戦争」を生み出し、帝国主義・新自由主義と闘いバリケードストライキやゼネストに決起することが、韓国、フランス、ブラジルをはじめ、全世界の労働者、学生、高校生の反乱の基調となっている。社会党・オランド政権のもとで労働法制改悪阻止の大ストライキに立ち上がっているフランスの闘いこそ、それを指し示している。
 日本の労働者・学生も絶対に立ち上がる。昨年の7〜9月安保国会決戦の高揚がそうだ。動労千葉・動労水戸の闘いと一体で100万人に向けて訴える斎藤全学連委員長の熱烈なアジテーションに、国会前に結集した労働者民衆は心底から共感し獲得された。
 今求められていることは、60年闘争や70年闘争をも超える戦争反対、帝国主義・新自由主義打倒の全国大学反戦ストであり、階級的労働運動の前進によるゼネストであり、6〜7月選挙決戦への総決起とその勝利だ。
 今こそ6〜7月選挙決戦を労働運動と党建設の大飛躍、プロレタリア革命への大前進の闘いとして総決起しよう。7月選挙に向け激しい党派闘争に突入している。労働者人民は、民進党、日本共産党、社民党など既成政党の変質、無力、屈服に根底から不信を深め、新しい労働者の政党を求めている。階級的労働運動にしっかりと軸足を据え、労働者の闘いを体制の根本的変革、革命の勝利へ導く新しい労働者の政党の登場をかけて6〜7月選挙決戦を闘おう。
 労働者階級は自分のためだけでなく、他人のため、農民など社会の他の階級・階層の解放のために闘える存在だ。昨年4月以来の韓国・民主労総のゼネストが何よりもそれを示している。民主労総の呼びかけに応え、外国人労働者、農民、露天商、障害者、「貧民」、学生などあらゆる層の民衆が総結集してゼネストを闘った。6〜7月選挙決戦の重要な核心の一つもここにある。
 6・5国鉄大集会を前に動労総連合の旗が東京に立つ。5・26〜27サミット粉砕、オバマ・安倍の広島訪問阻止を闘い、6・5国鉄大集会に総結集しよう。その大結集・大成功から、全国から総決起し6〜7月選挙決戦へ一瀉千里(いっしゃせんり)に突入しよう。

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