国際労働運動vol.9 2016.6 職場・地域で生きさせろ

週刊『前進』04頁(2749号04面05)(2016/05/23)


国際労働運動vol.9 2016.6
 職場・地域で生きさせろ


 労働者は労働力を売る以外に生きていけない。病気・けが・障害・出産・子育て・退職・高齢化・失業などの場合に生きる保障を国家に求めて闘い抜いてきた。このようにして戦後労働者階級人民が血と汗を流してかちとってきたのが社会保障だ。
 ところが、世界大恐慌が深化し、朝鮮侵略戦争が切迫する情勢下で、日帝による「命より金」の新自由主義攻撃が吹き荒れ、労働者の総非正規職化と労組破壊攻撃が激化している。その中で社会保障は資本の利潤追求の場に変質し、人間の人間的な生存を奪っている。
 本号のテーマは「社会保障破壊に職場から反撃」である。社会保障の破壊に全人民の怒りが爆発している。「保育園落ちた!日本死ね!」は圧倒的な共感を得た。労働者階級はこのままでは生きていけない、資本主義社会を打倒する革命が必要だというスローガンである。
 その観点から①医療・介護、②障害者福祉と作業所運動、③保育、④年金の四つの領域における社会保障の破壊の現状を徹底的に暴き出すと同時に、労働者階級人民の闘いの路線を提起している。
 最も力を込めて提起しているのは「職場・地域からの反撃」で闘って得た教訓だ。社会保障破壊との闘いは、労働者が職場
・地域で闘い、闘う労働組合のもとに団結し、職場支配権を握り、労働を奪還することだ。それが社会保障の破壊をはね返す闘いだ。これは労働者が主人公となる新しい社会をつくる闘いでもある。
このエントリーをはてなブックマークに追加