6・19星野解放全国集会へ(上) 沖縄の怒りと結んで鈴木弁護団長を国会に

週刊『前進』04頁(2751号04面02)(2016/05/30)


6・19星野解放全国集会へ(上)
 沖縄の怒りと結んで鈴木弁護団長を国会に

(写真 昨年11月29日、暁子さんらとともに高裁デモの先頭に立った鈴木弁護団長)


 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議が、6月19日に開く「獄中41年打ち破れ 星野文昭さん解放全国集会」への参加を呼びかけている。これに応えて、全国から上野公園野外ステージに総結集しよう。
 星野文昭同志は1971年11月14日、沖縄返還協定の批准を阻止するために渋谷の街で闘った。沖縄の労働者民衆の要求を逆手にとり、米軍基地を存続させたペテン的な「返還」を阻止するために、本土・沖縄の分断を打ち破って決起した。70年闘争の頂点をなすこの闘いに打撃を受けた国家権力は、彼を「機動隊員殺害の実行犯」にデッチあげて無期懲役とした。
 星野同志を取り戻す闘いは日本と世界にあふれる怒りと結びつき、この世の中を根底的に変える闘いと一体である。星野闘争は沖縄闘争であり、基地と非正規の島、沖縄の現実に怒り立ち上がる広範な民衆とひとつになって闘う運動である。

絵画展が大反響

 その出会いの場になっているのが星野絵画展だ。昨年は全国57カ所で開かれ、1万人が参加した。今年はそれを上回る勢いで開催されている。
 5月3日~8日まで那覇市で開かれた絵画展には406人が参加し、15日の星野暁子さん講演集会は120人が会場を埋めた。講演会には辺野古新基地建設と闘う人びとも多数集まった。
 「こんな人がいるのを知らなかった」「無期41年の獄中でどうしてこのように明るい絵が描けるのか」という感想が寄せられ、星野同志の闘いと沖縄の怒りがひとつになっている。
 沖縄の闘いは「米軍基地撤去、戦争絶対反対」であり、安倍政権とどこまでも非和解だ。またしても発生した元海兵隊員による女性殺害事件に対する怒りの爆発は、米軍基地全面撤去を求めるゼネストにまで上りつめる闘いとなることは間違いない。

参院選を闘おう

 星野再審弁護団の鈴木たつお弁護団長が「新しい労働者の政党をつくろう」と訴えて7月参議院選挙に立候補する。
 資本家やブルジョア政治家の腐敗は底なしだ。東京都知事・舛添は次々と発覚する金銭腐敗にどこまでも居直りを決め込んでいる。東京オリンピックはワイロ・裏金で招致され、「パナマ文書」は資本家どもが労働者から搾取・収奪した莫大(ばくだい)な資産の隠匿をあばいた。
 他方、2千万人に達する非正規労働者は、どれだけ働いても人間らしく生きることができない。「保育園落ちた日本死ね!」というブログが引き起した反響は、人間社会として崩壊している今日の日本国家そのものへの怒りの大きさを明らかにした。
 ところが、労働者民衆の側に立ち、安倍政権と非妥協で闘う政党が存在しない。鈴木弁護団長が訴える「新しい労働者の政党をつくろう」とは、国会内の取引や交渉に運命をゆだねるのではなく一人ひとりが闘う主体としてともに決起しようということだ。その中にこそ世の中を変え、星野同志を取り戻す展望がある。
 6月19日、星野集会に集まり、星野同志解放のデモをやり抜こう。

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獄中41年打ち破れ 星野文昭さん解放全国集会
 6月19日(日)正午開場 午後1時開会
 3時45分デモ出発
 上野公園野外ステージ(東京都台東区上野公園不忍池南側)
 主催 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議

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★星野文昭さんとの交流誌 獄壁を越えて
 第23号/2016年5月15日発行
 編集/星野暁子


 1部500円(5部以上400円)
 お申し込みは全国再審連絡会議事務局へ

 2年ぶりになる「獄壁を越えて」23号を改めて読み返すと、この2年間の運動の広がりにずっしりした重さを感じます。
 文昭は、先日4月27日に70歳を迎えました。その獄中での日々を文昭は自ら語っているように、労働と社会的共同性と全生命活動を奪い返して、日々を充実させて生きる毎日として過ごしています。かなわなかった70歳奪還を手綱を締めなおして、71歳奪還として生きたいと思います。今年は、勝負の年ですから。
(星野暁子)

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