6・19星野解放全国集会へ(中) 東京高裁に目撃調書の開示迫る そこに無実の証拠がある

週刊『前進』04頁(2753号04面01)(2016/06/06)


6・19星野解放全国集会へ(中)
 東京高裁に目撃調書の開示迫る
 そこに無実の証拠がある


 星野文昭同志と再審弁護団は5月26日、東京高等裁判所第12刑事部に、現場目撃者11人の供述調書の開示を迫る「証拠開示請求に関する意見書」を提出しました。
 1971年11月14日、星野同志は沖縄返還協定批准阻止闘争で「機動隊員を殺害した」とデッチあげられ、無期懲役の判決を受けました。現在、第2次再審請求の異議審を闘っています。

弁護団が意見書

 星野同志を有罪とする物的証拠は一切ありません。デモに参加していた6人の学生の「供述調書」だけが唯一の証拠です。
 星野同志は機動隊員殴打とは一切関係ありません。殴打現場の先にある十字路に立ち、NHK方向に現れた別の機動隊に注目していました。当日、星野同志は薄青色の上着を着ていました。デモ隊員のほとんどが黒っぽいコートを着ていた中で目立つ服装でした。
 殴打現場を間近から目撃した住民などが11人おり、その供述調書が存在することは、警察の「捜査報告書」に明記されています。弁護団は2012年以来、その開示を求め続けていますが、検察官は拒み続けています。なぜ隠すのか。そこに星野同志の無実の証拠があるからにほかなりません。
 検察官は、「わずかな時間だけの目撃」であるし「異常な現場での目撃だったから、どれだけ注意力を集中して観察できたか(わからない)」という屁理屈で、開示を拒否してきました。
 しかし、闘争直後で記憶も新しい上、星野同志を「実行犯」にデッチあげるという方針がまだ定まっていない時に聴取された供述調書は、目撃した内容がそのまま語られていると言えます。
 弁護団は今回の意見書で、供述調書が真実を明らかにする上できわめて重要な証拠であること、検察官が拒否する理由は一切ないことを鮮明にさせました。東京高裁・高検を追いつめ、三者協議を開かせ、現場目撃者11人の供述調書の開示をかちとりましょう。

救援運動が拡大

 証拠開示・再審開始のために、弁護団の闘いと一体のものとして、労働者民衆の怒りの声を国家権力にたたきつけることがきわめて重要です。
 星野同志奪還の救援運動は、大きな飛躍をかちとってきました。『星野新聞』発刊に踏み切り、星野同志と暁子さんの闘いを広く熱く訴えてきました。星野同志の41年間の不屈の闘いが、今や労働者民衆の希望となり、闘う労働者民衆との結合をかちとっています。
 全国で開催されている絵画展では、新しい感動的な出会いが数多く生まれています。特に沖縄で基地撤去・安倍打倒の怒りと一体となった新たな星野闘争が生まれ出ています。地域で救援運動を形成・拡大する基礎がつくられています。
 また、徳島刑務所に対する直接行動では、壁の向こうにいる星野同志の息吹と闘いを実感し、なんとしても獄壁をぶちやぶろうという思いと固い団結を生み出しました。
 この地平に立って7月参議院選挙で鈴木たつお弁護団長を国会へ送ることが、星野同志奪還を決定的に切り開きます。参院選の勝利と星野同志奪還のために6・19全国集会に結集しましょう。

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獄中41年打ち破れ
星野文昭さん解放全国集会
 6月19日(日)午後1時開会
 デモ出発 3時45分
 上野公園野外ステージ
 主催/星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議

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