EU離脱は資本主義の終焉 参院選 大恐慌と戦争の危機が激化へ 安倍倒し労働者の力で革命を

週刊『前進』02頁(2760号01面01)(2016/06/30)


EU離脱は資本主義の終焉
 参院選 大恐慌と戦争の危機が激化へ 安倍倒し労働者の力で革命を



鈴木たつお候補 (東京選挙区)
弁護士。都立新宿高校、東大卒。1964年、NHKに就職し長崎赴任。日放労(NHK労組)長崎分会委員長に。 1970年闘争時に全国反戦青年委員会代表世話人。NHKを解雇され1991年、弁護士に。以後、労働運動・学生運動とともに闘う弁護士として活躍。星野 文昭さん再審弁護団長。2014年、都知事選と衆院選に立候補。1940年生まれ。



(写真 6月25日夜、池袋西口広場の演説会。鈴木候補の訴えに、多くの人が足を止めて聞き入った)


 参院選が、7月10日の投開票に向かって激しく闘われています。鈴木たつお陣営は連日都内を駆け巡り、「新しい労働者の政党を」「団結して革命をやろう」と訴え、「たつお旋風」を巻き起こしています。イギリスのEU(欧州連合)離脱は資本主義の終焉(しゅうえん)を示す事態です。いよいよ大恐慌と戦争に対して、世界革命が求められる情勢です。鈴木候補はそのことを正面から訴えて闘っています。6月25日夜、JR池袋駅前での演説(要旨)を紹介します。(編集局)

大恐慌でEUは崩壊へ

 EUからイギリスが離脱するというニュースが世界を駆け巡っています。世界で一斉に株価が暴落しています。一体これは何が起こっているのか。
 一言で言うと、資本主義はもう終わりだということです。資本主義発祥の地、本家本元がイギリスです。そのイギリスの資本主義・帝国主義が世界大恐慌と新自由主義の破綻のもとで没落、分裂し、EU崩壊と戦争の危機がついに現実のものとなったということです。
 サッチャー以来、行き詰まったイギリス帝国主義は労働組合つぶし、民営化と社会保障解体の新自由主義の政治で労働者の権利を奪って生き延びようとしてきた。それが完全に破産し、今回のEU離脱という結果になったのです。
 イギリスのシティは世界の金融の中心です。イギリスの労働者はその支配に絶対反対だ、もう生きられないという深い怒りの声を上げています。労働者の不満、怒り、生きることに対する根本的な不安が国民投票の結果として表れました。それを移民のせいにする排外主義、ナショナリズムは絶対に許せないし、断固闘わなければなりません。しかしイギリスの労働者、青年の怒りは必ずイギリスの支配階級に向かう。その証拠にイギリスの資本家の代表、首相のキャメロンは早々と辞めると言ってしまった。
 イギリスのEU離脱が示すことは、資本主義はこれで終わったということです。資本主義を打ち倒した次に、どのような社会をつくっていったらいいのかが問われています。新しい労働者の政党をつくることが今こそ求められています。

金まみれの五輪返上を

 自民党から共産党まで、すべての既成政党が、この終わっている資本主義を維持するのに汲々(きゅうきゅう)となっています。非正規労働者が2千万人に達し年収200万円以下の人たちが、とくに青年労働者で1400万人になっています。あるいは、老老介護の高齢者夫婦が心中を図るという残酷な話が報じられています。このような矛盾、貧困、戦争は行き詰まった資本主義の結果です。このような社会の仕組みを根本的にひっくり返そう。
 具体的に訴えたいことは一つに、2020年東京オリンピックは返上しようということです。カネまみれ、クスリまみれのオリンピックで誰がうまい汁を吸うんですか。この夏のリオ五輪自体が今危うくなっています。
 下馬評は東京が不利だったのに、なぜいきなり東京に決まったのか。とんでもないカネが流れたことが明らかになりました。日本オリンピック委員会の竹田会長が、自分が2億3千万円の裏金をシンガポールのブラックタイディング社に渡すサインをしたと認めました。10億を超える裏金が使われていたという話もあります。企業の宣伝のために、放映権の独占のために、何よりも一部の政治家がゼネコンに流れる利権に群がるために行われるのがオリンピックです。
 オリンピック予算はついに当初の10倍、数兆円になりました。私たちの税金がますます取られるだけです。しかも高い濃度の汚染された土を持ってきて施設を造る。避難すべき放射能のベクレル量の80倍です。今からでも遅くありません。オリンピックは返上しよう。

消費税は最悪の税制だ

 二つめに、消費税は全廃しようということです。自民党、公明党が消費税の推進者であり、10%に消費税引き上げを決めた張本人が民主党です。共産党まで消費税そのものは認めています。これはおかしいと思う。
 消費税は、年収10億円の資本家からも年収が200万円に達しない青年からも同じ税率で取る。最も悪辣(あくらつ)な取り方です。
 消費税が廃止になったら社会保障が立ち行かなくなるなどというのは、自民党や公明党の連中のペテン、うそです。社会保障を消費税という悪税でまかなわなければならないというのは一体誰が決めたんですか? 年金、保育、そういう社会保障がほしいだろう、必要だろうという人民の切実な声に付け込んで取り立てるのが消費税です。
 自民党の中には「税率15%、20%にしなければだめだ」という声も出始めている。こんなことに黙って従っていたら本当に殺される。消費税そのものを廃止しましょう。
 新聞では、東京選挙区は自民が2議席、民進も2議席、あとは共産と公明かなどと言っています。しかし、今まで通りのこんな連中が政治をやって世の中が変わりますか。その連中が政治をやってきたからここまで悪くなったのではないか。
 新しい労働者の政党は、労働者の生活と子どもたちの未来、そして踏みにじられている労働そのものを私たちの手に取り戻すために闘う政党です。労働者の団結で革命をやって、世の中の仕組みを根本から変えていこうではありませんか。

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鈴木たつお候補の政見放送

▲テレビ
6月28日(火)午後3時10分~
 NHK総合  (4候補中の最初)
6月30日(木)朝7時30分~
 NHK総合  (4候補中の最初)
7月6日(水)早朝4時40分~
 テレビ東京  (10候補中の3番目)
▲ラジオ
6月28日(火)朝8時05分~
 NHK第1  (4候補中の最初)
6月30日(木)夜7時30分~
 NHK第1  (4候補中の最初)
7月2日(土)朝7時~7時55分
 文化放送   (8候補中の最後)
       正午~午後1時
        (8候補中の6番目)
7月4日(月)正午~
 文化放送   (4候補中の2番目)

鈴木たつおの選挙政策

◆新しい労働者の政党をつくろう!
◆アベをたおせ!
  労働者の団結が社会を変える
◆改憲・戦争を許さない
  沖縄の全基地撤去/朝鮮戦争絶対とめる
◆被ばくさせない
  福島の怒りとともに全原発廃炉
◆労働基本権の破壊を阻む
  「正社員ゼロ」「解雇自由」とめる
◆消費税は全廃だ!
  保育・医療・介護を保障しろ
◆東京オリンピックは返上を

私たちは推薦します

高山俊吉(弁護士、憲法と人権の日弁連をめざす会代表)
西川重則(平和遺族会全国連絡会代表)
城臺(じょうだい)美彌子(被爆者、NAZENナガサキ)
山田真(小児科医、八王子中央診療所)
白井佳夫(映画評論家)
杉井吉彦(国分寺本町クリニック院長)
的場昭弘(神奈川大学教授)
花輪不二男(鈴コン闘争共闘会議代表)
新藤宗幸(千葉大学名誉教授)
田中康宏(動労千葉委員長)
椎名千恵子(3・11反原発福島行動実行委員会)
根津公子(東京・「君が代」不起立被処分者)
平良修(星野文昭さんをとり戻そう!全国再審連絡会議共同代表)
斎藤郁真(全日本学生自治会総連合委員長)
シンディー・シーハン(米・「反戦の母」)
ケアスティン・ルーデック(独・ゴアレーベン核廃棄物処分場建設反対同盟役員)
韓国・民主労働組合総連盟ソウル地域本部
(ほか多数、敬称略)

鈴木たつお事務所
〒110-0016
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