戦争も資本の搾取も容認 日本共産党と決別しよう 元党員から労働者に訴える

週刊『前進』02頁(2762号02面05)(2016/07/07)


戦争も資本の搾取も容認
 日本共産党と決別しよう
 元党員から労働者に訴える


 私は、昨年9月の国民連合政府構想発布以降、「戦争法廃止の一点のみ。日米安保など他の政策は扱わない」などと反動的屈服を宣言した日本共産党県委員会に対し、マルクス主義で闘い、昨年末に決別し、ここに結集しました(『前進』第2723号2725号参照)。
 さて、私が決別してからというもの、日本共産党はますます転向し、右傾化を極めているではないですか。
 京都大学で反戦バリストを行った、京都大学同学会に対する日本共産党京都府委員会の罵詈雑言(ばりぞうごん)。東京学芸大学で反戦ビラをまいていた法政大学文化連盟の武田雄飛丸さんを、民青と日本共産党が警察に売り渡した暴挙。
 『共産党宣言』には、「共産主義者は、すべての革命運動を支持する」と書いてあるのに、何たる体たらく! 日本共産党は〝共産党〟ではなくなった!

■「同一労働同一賃金」推進、「ルールある資本主義」を掲げる日本共産党中央・全労連指導部を弾劾する

 同一労働同一賃金は、「非正規の正社員化」ではなく、「正社員の非正規化」ということです。しかし、日本共産党と全労連は、同一労働同一賃金の推進者になっている。
 マルクスは『賃金・価格・利潤』で、「公正な一日の労働に対する公正な一日の賃金などと言う保守的要求ではなく、賃金制度の廃止を」と述べています。結局、全労連もマルクスを捨て、「御用労組」に堕したということです。
 また、日本共産党のビラには「ゼネストやろう」ではなく、「ルールある資本主義を」と書いてある。何の冗談か!
 マルクスは『賃労働と資本』で、「資本主義の発展は、資本家に対して、生産力強化と労働搾取を強制する。また、産業予備軍(非正規職など)を絶えず生み出す」と暴露しています。
 つまり、資本主義は、経営者がどれほど「道徳的」であっても、生産力強化と労働搾取の強制から逃げられないし、自己の企業を絶えずブラック化することが資本主義の正義ということだ!
 さらに、レーニンは『帝国主義論』で、資本主義の発展は戦争に行きつかざるを得ないことを生々しく暴露しています。「戦争法廃止」「ルールある資本主義」は、とうてい両立できない!

■「日米安保廃棄凍結」「自衛隊活用」は、全世界の闘う労働者階級人民を皆殺しにするという宣言だ

 フランスでは、ゼネストや自主管理闘争が闘われ、原発停止をかちとった! また、韓国では民主労総のゼネストで、パククネ与党に過半数割れの大打撃を与えた!
 しかし、日本共産党の打ち出した「日米安保破棄凍結」「自衛隊活用」は、集団的自衛権や安保法制=戦争法推進と同様、こうした全世界の革命的労働者たちを皆殺しにするという宣言です。 あらためて日本共産党の党員さん、民青同盟員さん、全労連組合員さんに訴えます。反動的屈服を繰り返す指導部と対決し、一緒に新しい労働者政党建設に決起しましょう。
 参院選で、日本共産党に代わる新しい労働者政党建設ののろしを上げ、11月6日の全国労働者総決起集会に、一緒に行きましょう。
(坂本晴幸)

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