革共同集会で今秋決戦方針 11月東京・ソウル・全世界共同行動へ 天田書記長が基調報告 ゼネストと革命を訴え

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週刊『前進』02頁(2770号02面01)(2016/08/11)


革共同集会で今秋決戦方針
 11月東京・ソウル・全世界共同行動へ
 天田書記長が基調報告 ゼネストと革命を訴え

(写真 全国から950人が集まり世界革命勝利へ団結した 11月共同行動の成功に向け、党の飛躍をかけて闘う決意を全参加者が固めた【7月31日 東京・江戸川区】)

(写真 連帯あいさつに立つ三里塚反対同盟の市東さん【中央】と伊藤さん【左】、宮本麻子さん)

(写真 熱烈に提起する天田書記長)


 7月31日、東京・江戸川区総合文化センターで革共同政治集会が開催され、950人の結集で大成功をおさめた。集会は、何よりも参院選決戦が切り開いた巨大な勝利の地平を確認するとともに、今夏〜秋の闘い、とりわけ11月の東京・ソウル・全世界共同行動の歴史的成功に向けて、党の飛躍をかけて全力で挑戦する決意を打ち固め、2016年決戦後半戦への号砲を鳴らした。

朝鮮侵略戦争を絶対阻む

 集会の基調報告は、「資本主義は終わりだ! ゼネスト・革命で勝利を」と題して天田三紀夫革共同書記長が提起した。天田書記長は冒頭、「7月参院選決戦の勝利の地平の上に、革共同としてこの夏〜秋をどう闘うか」として、「まず確認すべきことは、民主労総ソウル地域本部から国際連帯行動の圧倒的な強化が提起され、それを受けて動労千葉が11月を東京・ソウル・全世界の共同行動としてかちとることを決定したことだ。これに応え、この秋、東京・ソウルの100万人の決起をかちとり、朝鮮侵略戦争を絶対阻止しよう」と訴えた。
 加えて、「国鉄闘争を軸に、全労働者の団結した闘いで戦後労働法制解体攻撃を打ち破ること」「京都大学における4学生への無期停学処分の攻撃を全人民の力ではね返し、300万学生の総決起をかちとっていくこと」を訴え、以上の三つを今秋決戦の決定的課題とすることを提起した。
 さらに、「11月に向かう闘いとは、7月参院選でわれわれがやったことをもっと大規模に実践していくということだ。すなわち①宣伝・扇動の変革、②拠点建設、③1千万労働者人民との結合という3大方針をさらに推進していこう」「われわれの眼前にあるのは新しい時代、すなわち資本主義の終焉(しゅうえん)であり、世界は革命情勢だ。今日の日本共産党の変質、連合の分裂・崩壊という中で、今こそ動労総連合建設を軸に階級的労働運動が主流派に躍り出る時だ」と強調した。さらには、10月の三里塚全国集会に向けて「労農連帯で闘えば三里塚闘争は必ず勝利できる。反対同盟と一体となり、革共同は責任をもって勝利までともに闘う」と高らかに宣言した。
 最後に、党と労働組合の一体的建設とその指導部・指導系統の防衛、党の非合法・非公然体制の圧倒的確立、星野文昭同志を始めとする全獄中同志を守りぬき奪還することを訴え、機関紙『前進』を軸とした本格的な党建設―読者網建設の推進を強調して基調提起を締めくくった。

参院選闘争の地平を総括

 基調報告に先立ち、木崎冴子同志から参院選決戦の報告が行われた。木崎同志はまず、7月26日に起こった相模原市の障害者入所施設での大量殺傷事件について、「この事件の一切の元凶は、新自由主義の最末期における日帝・安倍の障害者抹殺・戦争政策にこそある」と怒りを込めて明らかにした。そして「今こそ資本主義の根本的打倒が問題になっている。その中で、今度の選挙戦は『新しい労働者の政党をつくろう』を正面から掲げ、3大方針のもとに50万部もの『前進』を配布し、掛け値なしの革命的選挙闘争の本格的な第一歩を築いた」と選挙戦の核心点を総括した。
 連帯あいさつとして、ふくしま共同診療所の杉井吉彦さん、三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんと伊藤信晴さん、沖縄民権の会の座覇光子さん、全国水平同盟の久原正子委員長、星野文昭さんを取り戻そう全国再審連絡会議・共同代表の星野暁子さん、8・6ヒロシマ大行動実行委員会がそれぞれ発言に立った。
 三里塚反対同盟の市東さんは、「福島・沖縄の闘いとともに、そして動労千葉を先頭とする労働者との労農連帯の力で必ず勝利し、これからも三里塚で農業を続けていく決意です」と鮮明に決意表明し、会場が万雷の拍手で応えた。星野暁子さんは、文昭さんのメッセージを読み上げ、9・4徳島刑務所包囲闘争への決起を呼びかけた。
 特別報告として、参院選を候補者として闘った鈴木達夫弁護士が発言に立った。鈴木弁護士は、「戦争か革命かをめぐる世界史の転換点で、私たちは敢然と手をあげて登場し、本当に得難い出会いや発見を得ることができた」「90回を超える街頭演説を通じて、多くの青年や労働者が時には1時間以上もじっと私の話を聞き、『労働者の団結にこそ社会を変える力がある』という訴えに圧倒的に共鳴した。革命への強固な基盤が築かれた。この勝利から、さらに闘う労働運動の無数の拠点建設をかちとっていこう」と語り、実り豊かな選挙戦を勝利感をもって振り返った。

全国大学反戦ストへ闘う

 集会の最後に、中央労働者組織委員会、中央学生組織委員会、国際部、ユニオン習志野への弾圧をともに粉砕した千葉県委員会、参院選をともに闘った東北・関西地方委員会、マルクス主義青年労働者同盟、合同・一般労組委員会、動労東京、全学連からそれぞれ決意表明が行われた。
 全学連の斎藤郁真委員長は、「私たちはこの秋、京大第2波スト―全国大学反戦ストの実現に向けて、まず何よりも京大4学生への無期停学処分撤回をかちとるために全力で闘います」と宣言。さらに「いよいよ改憲をめぐる、国家のあり方をめぐる歴史的決戦が始まりました。今、資本主義・新自由主義の社会の中で、多くの青年や労働者が『どうすれば生きられるのか』『どうやって自分や仲間を守ったらいいのか』と真剣に考えている。求められているのは、『社会を動かしているのは労働者だ』という、単純だが最も大事な事実を明らかにすることです。そのために、私たちが今やっている闘いを私たちだけのものにせず、すべての人びとの共同の闘いへ高めよう。すべての力を結集してプロレタリア革命勝利を切り開こう」と呼びかけた。
 最後に斎藤委員長は、「今日この場に結集したすべての青年・学生は革共同に結集し、ともに闘おう」と熱烈なアピールを発し、集会全体を締めくくった。

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