法大闘争10年の地平の上に京都大で第2波反戦ストを マル学同中核派・法政大学支部

週刊『前進』02頁(2772号02面04)(2016/08/18)


法大闘争10年の地平の上に京都大で第2波反戦ストを
 マル学同中核派・法政大学支部

(写真 法大文化連盟ののぼりを立てて戦争絶対反対、全原発廃炉を訴えデモ行進【8月6日 広島】)


 9月1〜2日に開かれる全学連大会への結集が全国の学生に呼びかけられています。全学連は昨年10月に京大バリケードストライキを打ち抜き、ストライキで戦争を止める闘いに突入しました。この挑戦をともに完遂し、韓国・民主労総のゼネストと連帯して朝鮮侵略戦争を実力で止めるために闘おう。今号から4回にわたって全国学生からのアピールを掲載します。(編集局)

天皇メッセージはプロレタリア革命に心底恐怖

 8月8日の天皇ビデオメッセージの核心は、戦争・貧困への怒りがプロレタリア革命として爆発することへの支配階級の心底からの恐怖だ。
 「1%」と「99%」の非和解的対立が深まり、全世界で労働者人民の反乱がゼネスト・デモ・暴動として巻き起こり、日本でも沖縄と福島の怒りが安倍政権を追いつめている。参院選では革命を訴える鈴木たつお候補に1万6187票が寄せられた。国会前や全国で「改憲・戦争絶対反対」の怒りが爆発している。新自由主義の破産で社会が崩壊する中、「国民統合」の現実などどこにもない。アキヒトは労働者人民の怒りを憎悪し、「国民はひとつになれ」と反革命的檄(げき)を必死に飛ばしている。これこそ戦争への道だ。
 「天皇メッセージ」で全勢力がふるいにかけられ、偽者の正体が暴かれている。日本共産党委員長・志位は8月8日の記者会見で、「高齢によって象徴としての責任を果たすことが難しくなるのではないかと案じているというお気持ちはよく理解できます」とコメントし、アキヒトにエールを送った。東京新聞は8月9日付の「未来につながる天皇制に」と題する社説で、「天皇制永続のための改革にも踏み込むべきとき」と書いた。
 天皇制に反対できない「政権批判」「反戦運動」など人民の抑圧物でしかない。彼らは、労働者が社会の主人公であり変革の主体であるという真理を否定し、「臣民」におとしめ、「革命だけは絶対に認めない」「資本主義の存続を哀願する」点で完全に一致している。
 天皇制と労働者階級は絶対に相いれない。なぜなら象徴天皇制こそ、第2次世界大戦での日帝敗北を契機に東アジアと日本で爆発した戦後革命の高揚をたたきつぶすために、米日支配階級がつくり出したものだからだ。
 「米帝・GHQは旧体制の存続にあくまで固執した日帝の抵抗をも力ずくで押し切り、新憲法制定への国会審議開始をテコに、46年4〜5月の決定的な政治危機・革命の危機をかろうじてのりきった。5月に開廷した東京裁判も、新憲法に盛り込まれた第9条の戦争放棄条項とひきかえに、天皇と日帝の戦争責任追及を求めて沸騰する日本人民とアジア人民の怒りを、法廷で一握りの戦犯を裁くところに流し込んで抑え込むためのものだった」(『現代革命への挑戦』下巻19〜20㌻)。
 現在、朝鮮侵略戦争が切迫する中で、韓国・民主労総はゼネストに立ち上がっている。資本家と労働者の対立が極限に達し、東アジアで革命がリアルな問題となったからこそ、それをたたきつぶすために天皇アキヒトが自ら前面に登場して「象徴天皇制強化=国民統合」をわめいている。
 天皇制粉砕―プロレタリア革命へ決起しよう。民主労総を始め全世界の労働者民衆と団結し、全学連大会から11月日韓共同行動へ! 青年・学生の未来はここにある。
 来たる全学連大会の最大のテーマは、法大闘争10年の激闘の地平を、「改憲・戦争阻止! 4学生処分粉砕!」の京大第2波ストライキへ発展させることだ。

仲間を守りぬく処分撤回闘争に社会変える力が

 法大闘争はいかなる処分・弾圧も粉砕し、闘う団結を守り抜いた日本学生運動の金字塔だ。新自由主義大学=法大資本との非和解の闘いを「仲間を守る=処分撤回闘争」として貫き、学生の生き方をめぐる真剣な討論からつくられる団結で勝利してきた。強欲な資本が教育を食い物にすることに対し、「団結して生きる」=人間の共同性を対置したところに法大闘争の革命性がある。処分撤回は「当局へのお願い」ではなく、学生が実力でキャンパス支配権を奪い返す中にある!
 2006年3月14日の大量逮捕による法大闘争の開始直後、われわれは以下のように喝破した。「大学を変える力は学生の団結した行動にこそある。いつまで議会や議員にわれわれの未来をゆだねなければならないのか。議会とは、資本家階級がこの社会を独占・支配していることを『おしゃべり』で覆い隠しているだけだ。......社会変革に必要なのは労働者や学生の団結した行動だ。大デモやゼネストこそ世の中を変える。デモやストライキを復権しよう。全国300万学生の改憲阻止ゼネストへつき進もう」(06年6月19日付『前進』法大支部アピール)。
 法大闘争10年は、①大学当局が振りかざす「営業権」「施設管理権」との対決であり、②処分・弾圧でしか支配を維持できない敵の矛盾を暴き出し、③キャンパスでの激闘から「大学の主人公は学生だ!」という誇りを奪い返してきた。法大闘争の全蓄積は、全国での自治会建設と昨年10月の京大反戦バリストに結実した。京大ストは「学生に大学・社会を変え戦争を止める力がある!」ことを示した。

自治会復権させ大学を戦争反対と革命の砦に!

 法大闘争は戦争絶対反対の闘いだ。戦争と大学・教育は一体であり、労働者の団結解体が戦争に直結するように、学生の団結解体も「戦争への道」だ。戦争は大学から始まる、ゆえに戦争は大学から止められる。それは法大・田中優子総長や京大・山極寿一総長のように「自由」を掲げながら、学生の反戦運動を弾圧する腐った大学人の正体を暴いてきた。大学・教育をブルジョアジーが制するか、それともプロレタリアートが実力で取り戻すか。これは21世紀革命の帰趨(きすう)を決する大テーマだ。
 そして、法大闘争は新自由主義との最先端の攻防であるがゆえに、資本主義を打倒する革命の一環に自らの闘いを位置づけてきた。全国―全世界の労働者との団結にかけ、「126人逮捕―34人起訴―13人処分」という未曽有の弾圧をすべてはね返し、「闘えば勝てる!」ことを実力で示してきた。
 日帝・安倍政権は法大闘争10年をつぶせないまま、「戦争か革命か」の時代に引きずり込まれ、何の展望もないまま京大4学生処分にのめり込んだ。ここに敵の最大の危機がある。
 京大処分撤回闘争は必ず300万学生の総決起の号砲となる! 京大闘争に続き法大―全国でストライキを闘う学生自治会の復権をかちとろう!

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京都大4学生への無期停学処分撤回!ストライキで改憲・戦争とめよう!
全学連第77回定期全国大会
 9月1日(木)?2日(金) 1日の午前9時30分開会
 浜町区民館 (東京都中央区日本橋浜町3―37―1)
 ※参加費1000円(2日間で)
 全日本学生自治会総連合(斎藤郁真委員長)

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