『前進』新印刷工場が完成 印刷局から勝利の報告と決意

週刊『前進』04頁(2777号04面01)(2016/09/05)


『前進』新印刷工場が完成
 印刷局から勝利の報告と決意

(写真 作業中の新印刷機「ハイデル2号機」。奥が「ハイデル1号機」。印刷機2台体制が7月参院選決戦で『前進』増刷に威力を発揮した)

(写真 コンピューターで組んだデータをCTPセッター【奥】でサーマルプレートにレーザーで焼きつけ自動現像機【手前】で現像)

(写真 新【奥】旧2台の折り機)


 革共同の同志と支持者、『前進』読者の皆さんに前進印刷局より偉大な勝利の報告を送る。8月、前進社本社内に新印刷工場が完成した。工場全体を拡張し、新しい印刷機と折り機を導入して2台ずつの体制を整え、能力は数倍になった。日帝・安倍政権と反革命による一切の妨害を許さず、新工場建設工事の偉業を成し遂げた。印刷機2台体制の威力は、7月参院選決戦で発揮された。この事業は多くの支持者、読者の協力によって支えられた。全党の同志、とりわけ労働者同志の献身的な決起なしにはできなかった。古い機械がきれいに整備されていることに感激して全力で協力してくれた関連業者を含め、すべての皆さんに心から感謝の意を表するとともに、印刷局は、ゼネスト―プロレタリア革命勝利を『前進』で切り開く決意を新たにしている。印刷局の団結はより強くうち鍛えられた。残る製版部門の設備更新も、党と階級の団結の力で絶対に勝利させる。『前進』を武器に改憲・朝鮮戦争絶対阻止へ、東京―ソウルを結ぶ11月国際共同行動を大成功させよう。

工場再編成を敢行
 安田武史

 昨年8月、新工場建設の検討が始まった時、この際工場を再編成していく工事を提案した。それは、製版、印刷、折り、製本の作業をそれぞれ独立した工場にするという構想だった。それにより、それぞれの作業環境が整うと考えた。
 設計と検討が繰り返された。可能な工場再編プランが決まり、工事は3月から始まった。通路の確保、それぞれの作業機械の配置とスクラップ&ビルドの検討が、機関紙・誌発行を維持しながら続いた。
 これは、1988年に活版印刷機をオフセット印刷機に替えた時の工事を思い出させるものであり、前進社本社の池袋から江戸川区松江への引っ越しに伴う工事以来の大工事だった。
 この大工事を、全党の同志の力を借りて、天井の解体や新たな天井作り、コンクリートのはつり、廃材の搬出と整理、パーテーションの組み換えと仮設作業場作り、壁のペンキ塗り、上下水道の配管、ドアの設置と床仕上げ、そして照明と空調などのすべてを、わが党の自力でやり抜き完成させることができた。
 この過程は連日10時間前後の作業が続き、よく体力がもったな、と思う。また、その過程で5回の不当な家宅捜索攻撃をも打ち返した。
 8月3日、オーバーホールで出していた折り機が戻り、所定の位置に設置されて1年間にわたる工場建設が無事終了した。新印刷工場の可能性を存分に生かし、革命に向けた宣伝・扇動の飛躍をともにかちとっていこう。

革命情勢に応える
 柏木照美

 7月の革共同集会で、今年前半の闘いの記録が上映された。その中に新たな印刷機を搬入し力強く『前進』を印刷する場面があった。その瞬間、「ウォー」という喚声が上がった。私にとって、この光景はまさに感慨無量、熱いものが込み上げてくる出来事だった。
 印刷局は、1970年代に二重対峙・対カクマル戦の中で武装せる党の「自前の印刷所」としてすべての同志・支持者の力によって建設された。
 今日、新自由主義の崩壊の中で革命情勢が到来している。その要請に応えるものとして、今回の工場建設はあった。
 一番大変だったのは、毎回の機関紙・誌の発行を維持しながらの工場の拡張工事だった。毎週、関係者の会合を持ち、一つひとつの課題を検討し、シミュレーションを繰り返し、具体的に問題点を解決していった。特に、Xデーに向けての営繕部の同志の奮闘はすごかった。
 私の40年の経験から機械の選定にあたっては、丈夫で扱いやすいこと、何よりもメンテナンスがしやすい点が第一。また、万が一に備えて同一の機械を複数台備えることが、1号も欠かすことのできない機関紙の発行にとってぜひとも実現したい課題であった。
 江戸川区に移転してから22年。当時から思い描いてきた印刷工場の構想がついに実現した。
 全国の同志・支持者の皆さん。本社に来られる機会がありましたら、ぜひ、工場見学を! 大歓迎します。

安全原則貫く工場
 白川 華

 印刷に使う刷版を作成する製版部門では、部屋の移動に伴い、天井、壁、電気、水道関係の工事が全面的に行われました。元建設労働者の同志が先頭に立ち、知恵・技術を出し合って工事が担われました。
 新しい折り機は、微調整や故障した際のことを考えて、人の手で「セット替え」をする機械が選ばれました。
 最新式の折り機は、人件費削減のために熟練しなくともコンピューターの画面で機械を操作し「セット替え」ができます。しかし故障・トラブルがあった場合、原因発見は困難になります。機械のトラブルの際に早期に原因究明・改善を行うことが定期発行を貫徹していく上で大事なことだと考えています。そして折り機を修理に出す際に、業者の方からの「この折り機はきれいですね」との言葉に、印刷局の先輩同志たちが日頃、機械を大事に使ってきたからだと感動しました。
 参院選過程では、工場建設、機関紙・誌の定期発行。『前進』の増部発行、選挙活動と、三重四重の闘いでした。体力的に大変でしたが、職場・街頭で『前進』を配布した学生・労働者同志の話や『前進』購読者の増加が何よりの喜びでありエネルギーでした。
 自前の印刷工場を持っているからこそ、急な増部や紙面変更にもすぐに対応できます。どんなに増部になっても、白紙や読めないものを出さないために点検してきました。一人ひとりが苦手な領域もありますが、全体として補い合って協力して作業をしています。
 安全原則を貫き、団結を強化しながら、あらゆる要請に全力で応えていきます。

歴史的事業に誇り
 新川勇太

 私は印刷局に配属されて1年半ほどですが、この歴史的大事業を団結してともに担えたことを誇りに思います。
 今年から『前進』が週2回発行になり、『星野新聞』と『週刊三里塚』が隔週発行、『共産主義者』(季刊)や『国際労働運動』(月刊)の発行もあります。これらの定期発行を貫徹しながらの工場建設工事は、困難との格闘でした。
 巨大な印刷機が工場に搬入される様は圧巻でした。感動に浸る間もなく奮闘は続きました。
 機械というものは初期故障が付き物です。故障が起きれば最低でも1〜2時間は機械が停止し、作業が深夜に及ぶこともありました。その中で、団結と過去の蓄積が力を発揮しました。
 とりわけ、さまざまなトラブルとそれにどう対処したかを記録した過去のデータがすべて残っているのですが、それを生かして困難をのりきったことは、印刷局の偉大さを実感しました。
 5月段階で新しい印刷機と折り機の導入に勝利したことで、7月参院選決戦では延べ数十万部の『前進』発行が可能になりました。
 印刷局の安全原則には「無事故は可能である。万全を尽くせ」とあります。その「万全」は簡単ではありませんが、団結と共同(過去の蓄積も「共同」の蓄積)の力があれば無事故は可能だと確信します。人と機械の安全を守り、定期発行を実現して、階級のどんな要請にも応えていく決意です。
 『前進』を武器に10万人読者網と強大な革命党をともに建設していきましょう!

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