機関紙を駆使して11月国際共同行動を大成功させよう 前進経営局

週刊『前進』04頁(2777号04面02)(2016/09/05)


機関紙を駆使して11月国際共同行動を大成功させよう
 前進経営局


 日韓4労組から11月国際共同行動が全世界に呼びかけられている。
 新自由主義の破綻が引き起こした大恐慌―大失業・貧困が世界戦争に行き着くのを許すのか、それとも世界革命への道を切り開くのかという歴史選択が問われている。帝国主義とスターリン主義を打ち破り、新たな共産主義インターナショナルの展望を闘いとろう。
 世界は革命情勢である。求められているのは、プロレタリア革命に勝利する労働者階級の革命党建設と、無数の労働組合拠点の建設、そして両者の一体的建設である。「労働の奪還」論こそ、その核心をなすものだ。

10万人読者網に挑戦しよう

 11月国際共同行動を『前進』を駆使して組織し、米日帝の朝鮮侵略戦争を阻止しよう。
 本紙夏季特別号で10万人の『前進』読者をつくろうと呼びかけられた。
 革共同は2010年代中期階級決戦に勝利するために、本年冒頭から『前進』の週2回発行を実現した。機関紙活動が日常の活動になり、新しい読了運動が始まった。複数の配布担当者体制の構築と迅速な配布の確立が始まり、党活動の活性化と機関紙活動の変革を一挙に生み出した。
 同時に、多くの党員・読者・支援者の協力を得て新印刷工場を建設し、宣伝・扇動が爆発的に発展する条件を確保した。
 そして、1千万人との結合を求めて、鈴木達夫弁護士を押し立てて参院選に挑戦した。街頭・職場・地域で、『前進』を活用して「革命」を真っ向から訴えた。街宣隊を先頭にすべての同志が自己解放的に決起し、街頭で無数の討論が繰り広げられ、1万6187票を獲得した。
 そこではっきりしたことは、労働者大衆が『前進』を熱烈に求めていることである。
 10万人読者網の建設は夢のように思われるかもしれない。のりこえるべき課題は山のようにある。しかし、岩盤のように思われていた「過激派」の壁は大きく崩れつつあるではないか。革命情勢とは、既成の党派の本質が露呈し、既存の党派関係が崩れ始め、初めて出会った人びとが直ちに党に結集し、活動を開始する情勢である。
 すでに、最も革命的な人びとが日本共産党から離反して革共同に結集している。また、初めて出会った人が、革共同集会に結集して『前進』読者になっている。このことが自覚され、党的確信になり、全国的・全党的に機関紙活動が取り組まれるなら、10万人読者網の建設は絶対に可能だ。

『前進』10万が「70年」を組織

 70年安保・沖縄闘争は、革共同第3回全国委員会総会(3全総、1962年)で決定された戦闘的労働運動の防衛と「地区党建設」、革共同第3回大会(66年)の路線のもとで闘いぬかれたが、その闘いを組織的に保証したのは機関紙を軸とした拠点建設と機関紙拡大闘争であった。70年闘争時には10万部に手をかけるところまで来ていた。
 第3回大会で、反帝国主義・反スターリン主義の世界革命戦略を、スターリン主義を現実の階級闘争で打倒するものとして形成することができた。帝国主義とスターリン主義の平和共存路線が主流の時代に、学習と闘争によってこの時代認識と路線で武装し、職場闘争・大学闘争と街頭闘争を結合し、『前進』で職場と大学を組織した。大学・駅頭・闘争現場で『前進』を販売し、職場では労働者を注意深く学習会に組織した。まず『前進』で組織する作風を圧倒的に復権しよう。

各地での機関紙活動の教訓

●A地区で、反原発闘争に取り組んできた活動家を読者にできていないことが組織討議された。担当者がちゅうちょして定期購読の提起をしていないことが突き出された。その討論を経て、他の同志が気軽に勧めたら、ついに8部まで拡大した。
 具体的に対象者を決めて決意して働きかけないと読者は拡大できない。しかし、働きかければ、予想を超えて一気に広がることも明らかとなった。ここで重要なことは組織化の困難を組織で討議したこと、そこから組織としての決起が始まったことにある。
●B地区から、選挙の過程で街頭で改憲反対署名をした30代の青年労働者と選挙後に会った結果、『前進』の定期購読者となり、革共同集会に参加したと報告された。初めて会った人が革共同集会に参加するのは初めてのこと。『前進』に対する抵抗感はない。むしろ求められている。壁があるとすれば、われわれの側がつくっていて、行動を提起していないことにある。
●百万人署名運動の中で、『前進』読者会が始まり、参加者と読者が拡大している。運動の中で読者をつくり、党をつくる。そのことが運動体を活性化させる。
●党員が『前進』を配ることをちゅうちょしなくなった。「自分が壁をつくっている」ことを実践で突破している。職場の休憩室で『前進』を広げて読む同志がいる。職場で資料として回覧されているところもある。週2回配布で支持者との関係が濃くなった。
 機関紙活動の飛躍の条件は満ち満ちている。残る課題は、それを具体的に実践することである。

まず一人の読者の獲得へ

 第一に計画性である。
 週2回発行で『前進』が情勢に間に合うようになっている。これを計画的に活用することが闘争の組織化にとっても、組織建設にとっても鍵だ。
 週2回配布されることで『前進』が生活の一部になり、生活のリズムになる。こうして新たな読了運動が進み、党活動が活性化する。週2回配布は、読者との関係を濃密化・活性化させる。
 第二に、定期的な読者会・読者フラクションを行う。これは読者の活性化と読者拡大の最大の武器である。勤務形態がバラバラになっている中では容易なことではない。計画性と執念が求められる。
 第三に、機関紙担当者を中心とした組織討議を行って拡大闘争に取り組む。これが、今回一番強調したいことである。どの組織も悪戦苦闘しつつその一歩手前までは来ている。機関紙担当者を軸にした担当者会議の粘り強い積み重ねだけが読者拡大を切り開く。
 第四に、投稿し、機関紙財政を担うことだ。
 レーニンは「共産主義者の一人ひとりが、自分の新聞のために犠牲をはらい、そのために活動するとき、彼はその新聞との緊密な結びつきを獲得する」と提起している。
 10万部の読者網を目指して、目の前の一人の読者の獲得に、組織として総力を挙げよう。この闘いこそが、11月国際共同行動の大成功を切り開く力である。

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