国際連帯の大カンパ訴えます 11月国際共同行動の成功と世界単一の労働者党建設へ

週刊『前進』04頁(2779号02面03)(2016/09/12)


国際連帯の大カンパ訴えます
 11月国際共同行動の成功と世界単一の労働者党建設へ

全世界にとどろく「韓日アピール」

 全国・全世界の皆さん。労働者国際連帯の飛躍的強化に向け、革共同へのカンパを訴えます。
 民主労総ソウル地域本部と日本の3労組(動労千葉、関西地区生コン支部、港合同)が全世界の労働者に11月国際共同行動を呼びかけた「韓日アピール」(韓日労働者が世界の労働者同志たちに送る招請状)は、大きな衝撃と感動を広げています。
 国境も民族も越えて労働者階級の国際的団結を呼びかける「韓日アピール」は、分断を強いられた全世界の労働者から渇望されていたのです。これをさらに広げていくために、国際連帯カンパを集中してください。戦争と貧困を強いる支配階級を倒し、労働者が主人公の新しい社会をつくる道を全世界で開きましょう。
 「韓日アピール」と11月国際共同行動は全世界をとらえずにはおかない衝撃性と獲得力を持っています。国際連帯カンパは第一に、この11月国際共同行動の大成功を実現するための闘いです。
 日本と韓国・北朝鮮は「軍隊慰安婦」「歴史認識」「領土」などをめぐり最も対立している国家と民族であるかのように喧伝(けんでん)されています。さらに、この北東アジアは戦争の最火点として世界から最も注目されています。
 全世界に発せられた「韓日アピール」は、この「対立」や朝鮮戦争の切迫は支配階級によってつくられたものであることを暴き出しました。そして、労働者階級が団結し、職場闘争を土台に帝国主義と闘えば、そんなものは粉砕できると訴えています。
 アフリカの国境線が直線であることも、「中東問題」も、民族対立や宗教対立、差別・排外主義やアメリカで吹き荒れる黒人差別も、労働者同士を対立させて階級支配を貫徹するための帝国主義の攻撃です。「イスラム国」もこれにくみするものです。
 数百年間にわたり世界の労働者・農民を苦しめてきた「つくられた対立」を、「韓日アピール」が打ち破り始めました。2001年9・11反米ゲリラをも止揚する壮大な闘いが始まったのです。

世界革命の現実性示す労働者の闘い

 11月国際共同行動の大結集をなんとしても実現しましょう。
 9月2日にインドで1億5千万人が労働法制改悪阻止のストライキに入りました。国際連帯カンパは第二に、巨大な決起を実現しながらもバラバラにされている労働者の国際的団結を復権させ、時代認識と路線で一致した世界単一の「新しい労働者の政党」をつくり出していく闘いです。
 8月22日から対北朝鮮・対中国の米韓合同軍事演習が強行された韓国では、これと真っ向から対決して、高高度迎撃ミサイルTHAAD(サード)配備反対闘争が26日、星州(ソンジュ)現地と連帯して50カ所以上で闘われました。この日、梨花女子大学卒業式では、大学で強まる新自由主義攻撃に対し学生たちが総長辞任を求めて総決起し、総長祝辞を中止に追い込みました。7月のゼネストでは、露天商や貧困に苦しむ民衆も立ち上がっています。
 このような全民衆決起を根底で支えているのは民主労総のゼネストです。闘う労働組合が責任勢力として登場したことが、「保守の岩盤」をも溶かして歴史的決起を生み出しているのです。
 フランスでは、パリ、ニース襲撃事件を口実とする非常事態宣言をはねのけて、労働者階級人民が決起しています。今年3月に労働法制改悪法案の内容が明らかになると直ちに反対運動が開始され、10波の統一行動、スト、デモが百数十万人規模で闘いとられています。4月にはフェッセンハイム原発の閉鎖が決定、5月には四つの火力発電所と19カ所の原発すべてでストライキに入り、16カ所の原発で送電を止めました。その一方、電力労働者は、電気料金が払えなくて電気を止められていた世帯には送電しました。
 フランスの労働法制改悪は労働法や労働協約の上に就業規則を置き、解雇、労働時間の延長、残業代の削減などを労働者に強いるものです。CTS(千葉鉄道サービス)の攻撃とまったく同じです。
 トルコの闘う労働者は、「クーデター未遂」を口実としたエルドアン大統領による大弾圧と解雇攻撃に対して果敢に闘い抜いています。11月労働者集会を闘ってきたアメリカとドイツの労働者、そしてイギリス、中国からも、ともに闘う決意が寄せられています。
 世界の労働者の闘いは、すでにゼネストによる生産管理や地域ソビエトを実現する力を示しています。これらを束ねて、反帝国主義・反スターリン主義(トロツキー主義の克服)、プロレタリア世界革命の路線を確立し推進する国際組織を建設しましょう。

ロシア革命100年、新たな国際組織を

 国際連帯カンパは第三に、国際交流を実現するカンパです。
 全学連の躍進に焦った国家権力が全学連大会を襲撃しました。絶対に許せません。これは中東や全世界で吹き荒れる搾取と戦争のための暴力と同じです。職場や大学での格闘の一つひとつが世界の労働者階級との最高の国際連帯闘争です。「愛は愛とだけ、信頼は信頼とだけ交換できる」(マルクス『経済学・哲学草稿』)のです。
 闘いを世界に伝える「ニュース」を発行しましょう。全世界にオルグを派遣し、全世界から迎え入れましょう。世界をひとつにつなげるセンター機能をつくるために国際連帯基金を集めましょう。
 来年は「ロシア革命100年」です。1912年1月、ロシア社会民主労働党の革命的労働者はプラハで全国協議会を開催しました。ここで単一のボルシェビキ党建設、党と労働組合の一体的建設、飢餓との闘争、第四国会選挙闘争の路線を確立し、職場での猛然たる実践を開始します。14年夏の第1次世界大戦開戦時には多くの闘う労組拠点を建設していました。3年後の17年秋には党・労働組合・ソビエトの力でロシア革命を実現します。
 100年後の今、資本主義はボロボロで、その崩壊のスピードはもっと速くなっています。革共同は「戦争か革命か」を問う情勢に対し、党としての決断をもって今夏の参院選を闘いました。
 改憲前に、戦争が始まる前に日本帝国主義を倒しましょう。
 レーニンは、『共産主義における左翼空論主義』で、次のように提起しています。「労働組合を通じるほかには、労働者階級の党と労働組合の相互作用を通じるほかには、世界中のどこでも、プロレタリアートの発達は、生じなかったし、また生じることもできなかった。プロレタリアートが政治権力を獲得することは、階級としてのプロレタリアートの大きな前進である」「労働組合は、プロレタリアがその独裁を実現するのに欠くことのできない『共産主義の学校』であり、予備校であり、国の経済全体の管理を、しだいに労働者階級(個々の職業でなく)の手にうつし、ついで全勤労者の手にうつすために欠くことのできない労働者の組織であるし、将来も長くそうであろう」
 この提起を実践し、新たなインターナショナルの創立と世界革命の壮大な展望を切り開くために国際連帯カンパを心から訴えます。

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