団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(2783号04面04)(2016/09/26)


団結ひろば 投稿コーナー

新たな星野闘争で11月国際共同行動へ
 徳島星野救援会 仙田哲也

 9月4日、全国の皆さんと団結した徳島刑務所包囲デモを実現できました。デモ隊が呼びかけた声は、獄中の星野文昭さんにしっかり届きました。動労千葉、動労水戸、福島をはじめ、全国から悪天候の中を時間と旅費を工面して星野さんに会いに来られた皆さんの熱意。地元のわれわれも奮起しました。
 新しい星野闘争が始まりました。職場から青年労働者が力強く星野闘争を担いました。救援運動にとっても、労働運動にとっても、もはや「壁はない」。11月国際共同行動への第一歩が着実に踏み出せたと思います。
 9・4刑務所包囲デモの早朝、全国の医療福祉、合同労組の仲間約30人の団結で、徳島医療福祉労組の介護施設・昭誠館門前抗議闘争が闘われました。委員長と書記長の突き抜けた笑顔が、闘いの勝利性を示しています。
 手束(てづか)病院資本は、夜勤を2人から1人に減員。職員の反乱を抑え込むためにパワハラを繰り返す。評価制度を使って職員に分断・競争を持ち込み、「仕事ができていない」と賞与を50%カット。それを追及する労組には団交拒否。しかし、追い詰められているのは資本の側です。
 「やまゆり園」事件を引き起こした新自由主義攻撃は、医療福祉職場に労働地獄をつくり出しています。この対極で、地獄を打ち破る闘いが国鉄闘争・星野闘争と一体で始まりました。
 怒りに燃える青年労働者にとって、「ゼネスト」とは、自分の職場での「労働の奪還」であり「星野さんの奪還」そのものです。
 動労千葉、動労水戸とともに「命に代わるものはない」との立場で職場の団結を壮大につくり出し、11月国際共同行動に大結集しましょう!

国民年金保険料強制徴収強化は許せない
 東京 竹平理恵

 このところ年金をめぐるニュースが目につきます。日経新聞は9月20日の朝刊1面トップに「年金、強制徴収を拡大」という見出しで、厚生労働省と年金機構が国民年金保険料の強制徴収の対象を拡大すると報じました。銀行口座や自動車などの差し押さえまでやる強制徴収の基準を、16年度は課税所得350万円以上だったのを17年度から300万円に引き下げるというのです。15年度の基準は400万円以上でした。2年で100万円も下げるとは!
 狙いは納付率のアップです。国民年金保険料の納付率は90年代半ばをピークに下がり続けて、今や6割を切っています。16年度の国民年金保険料は、年間19万5千円を超えます。保険料を払えなくて、手続きして免除や猶予になっている人だけで576万人もいます。
 非正規職を増大させ、雇い止めを横行させる。学生からは高い授業料を巻き上げる。そうやってかつかつの生活を強いて保険料を払えなくさせておいて、「だったらその分をほかの労働者が肩代わりしろ」というやり方に怒りがこみ上げます。
 安倍政権は、そうまでして出させた保険料=年金積立金を、世界大恐慌下でも経済がうまく回っているかのように見せかけるために株に投入させ15年度に5兆円、4〜6月にも5兆円の損失を出しています。
 年金積立金は労働者が血と汗を流してつくりだした生活の糧です。安倍や資本家の好き勝手に使っていいものではありません。国民年金は基礎年金です。基礎年金まで株に投入しているのは日本くらいとのことです。日本で、世界で年金を奪うことにどれだけ多くの労働者が怒っているでしょうか。
 9月3日、台湾で年金カットに反対して公務員労働者14万5千人がデモを行いました。労働者が国際連帯を強め、年金を含めて自ら運営していく社会をつくることは切実で待ったなしだと強く感じます。

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