12月総決起で日帝・安倍打倒を トランプ勝利は新自由主義の大崩壊

週刊『前進』04頁(2797号01面01)(2016/11/14)


12月総決起で日帝・安倍打倒を
 トランプ勝利は新自由主義の大崩壊


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(写真 11・6東京 世界革命へ扉開く国際共同行動 動労千葉、関西地区生コン支部、港合同、民主労総と米独の労働者を先頭に朝鮮戦争阻止、労働法改悪粉砕を訴えデモ【千代田区】)


 11・6全国労働者集会・国際共同行動は、東京・日比谷野外音楽堂に全国・全世界の闘う労働者人民、労働組合、5800人を集めて感動的にかちとられた。動労千葉と韓国・民主労総を中軸とする労働者の国際連帯は世界革命の扉を開く新たな段階に入った。大恐慌下、全世界に吹き荒れる新自由主義攻撃、〈戦争と労働法制大改悪〉と対決する労働者、労働組合のゼネストがプロレタリア革命へと爆発的に発展する時代が幕を開けた。11・12ソウル100万民衆総決起からパククネ打倒・安倍打倒へ攻め上ろう。米大統領選での共和党トランプの勝利は新自由主義と階級支配の総破綻を示す。米帝危機―世界危機の大爆発は不可避だ。世界は革命情勢だ。あらゆる弾圧・反革命を粉砕し、12月総決起で2016年決戦の勝利を確定しよう。ロシア革命100年の2017年、世界単一の労働者党を建設し、プロレタリア世界革命を引き寄せよう。

11月労働者集会の意義

 「民主労総は来る11月12日、公共機関の成果退出制阻止・貨物市場構造調整阻止・サード配置阻止・セウォル号引き揚げ・警察の放水銃発射でペクナムギ農民の命を奪った責任者の処罰・その他多くの労働者民衆の要求のために、ソウルで20万人が集まる大規模集会を準備しています」「われわれ労働者民衆は戦争を願いはしません。われわれは平和で自由な世の中をつくっていくことを望み、自由と平和を守るために労働者が先頭に立って......戦争を防ぎ、新自由主義構造調整を阻止しましょう。万国の労働者よ、団結せよ! トゥジェン(闘争)!」----東京とソウルを結ぶ国際共同行動を訴える、韓国民主労総35人の訪日団・民主労総ソウル地域本部統一委員長、キムソンハンさんのアピール(本紙前号に全文)に11月国際共同行動の魂のすべてが表現されている。
 今年の11月労働者集会の決定的意義は、それが韓国の民主労総と日本の動労千葉、関西地区生コン支部、港合同の4組合の呼びかけによる国際共同行動としてかちとられたことだ。資本家と国家権力による労働運動に対する理不尽な弾圧をはね返し、中東に続き東北アジアで切迫する帝国主義戦争を阻止するための労働者階級の国際共同行動だ。
 1%の巨大金融資本が支配する今日の新自由主義的帝国主義のもとでは世界のどのような労働者も自由ではない。多くの労働者が低賃金・無権利の非正規職、間接雇用に突き落とされ、交通、教育、医療などの公共福祉が縮小、民営化され、資本家どもの金もうけの手段にされている。そして貪欲な資本家の競争は全世界を大恐慌と経済破滅、帝国主義戦争にたたき込もうとしている。
 人類の生存を脅かす初の核戦争危機が到来した。全世界の労働者が国際連帯の旗を高く掲げ、職場・地域から猛然と立ち上がり、資本家階級を打倒し、新たな労働者民衆の社会を自ら建設する以外いかなる出口もない。世界の労働者階級が一つになって大恐慌︱大失業・貧困と戦争をプロレタリア革命に転化する大事業をともに始めよう。この歩みが11・6東京・日比谷から始まったのだ。

国鉄決戦が世界を牽引

 民主労総のゼネストは、朝鮮戦争と階級戦争で延命を図る米日韓の新自由主義とその政府、とりわけ韓国パククネ政権の打倒、革命をめざして闘われている。そのゼネストの最基軸が韓国鉄道労組の無期限ストだ。比類なき戦闘性と大衆性をもつ韓国労働者階級の闘いを牽引(けんいん)し、引きつけてきたものこそ、動労千葉、動労水戸に代表される国鉄闘争の不撓(ふとう)不屈の闘いとその勝利的地平にほかならない。国鉄決戦の地平は17年決戦に向かってますます世界史的意義を獲得しつつある。
 国鉄決戦の世界史的地平の第一に、国鉄分割・民営化とストライキで不屈・非妥協に闘い、その地平が外注化阻止決戦と反合理化・運転保安闘争路線、被曝労働拒否闘争として全面的に発展し、全労働者階級の闘いの指針、新自由主義との闘いの勝利の路線として確立し、全国、全世界のレベルで確認されるまで到達したということだ。
 動労千葉が2001年から不屈・非妥協に壮絶に闘っている外注化阻止決戦は、今やJR東日本を決定的に追いつめ、その延命の根幹を断ち切るところまで来ている。
 そのことは10月28日に東京地裁103号大法廷で開かれた動労総連合の強制出向無効確認訴訟での圧倒的な勝利に鮮やか示されている。現場の労働者による強制出向の現実の暴露と追及にほうほうの体で逃げ出さざるを得ないJR東の顧問弁護士、千葉支社の管理職のぶざまな姿。それは、この日の定例記者会見で分割・民営化―JR移行から30年、「水平分業」というところまで外注化施策を強行すると発表したJR東日本社長の冨田哲郎の足元をもグラグラに揺さぶるものだった。
 国鉄決戦の世界史的地平の第二は、分割・民営化絶対反対を貫く1047名解雇撤回闘争の不屈の前進である。これは、動労千葉9名はもとより、国労5・27臨大闘争弾圧を根底から打ち破り意気軒高と闘う5・27被告団、2010年4・9反革命で1047名闘争を終焉(しゅうえん)させた国労本部の組合員籍剥奪(はくだつ)攻撃と最後まで闘い、1047名闘争の魂を守り闘いの最前線に立つ仲間にくっきりと示されている。
 国鉄闘争の世界史的地平の第三は、2011年3・11と真正面から対決し、労働運動の課題として被曝労働拒否闘争をつくり出し、日本帝国主義の福島抹殺の大攻撃と対決する闘いの中から、その路線と方針を「労働の奪還論」にまで高めた動労水戸の闘いの地平である。これは本紙2793号「動労水戸&福島がドイツを訪問」に鮮やかに示されている。

小池打倒の都労連決戦

 11月労働者集会・国際共同行動から直ちに12月の大攻防に総決起し、小池都政打倒の都労連決戦をパククネ・安倍打倒の闘いと一体的に闘おう。
 国鉄決戦と完全に一体で首都東京の労働運動を根本から塗り替える。これは動労東京建設の勝利をともに総力で闘いとる一大挑戦だ。
 小池打倒の都労連決戦は、築地市場の豊洲移転問題の全矛盾が爆発する中、︿丸ごと民営化・労働組合解体﹀に進む小池との対決、国鉄分割・民営化(型)攻撃の全社会的拡大との激突となった。小池は10月28日の定例記者会見で、「情報公開を東京改革の柱に」「新たな公益通報制度を実施し、職員の法令違反などについて都民の皆さま方から通報を受ける新たな制度を開始する」と述べ、その本性もあらわに現場労働者への許し難い攻撃に踏み込んだ。しかしこれこそ大阪維新の橋下徹が強行し全面的に粉砕された道だ。
 2011年、大阪市長となった橋下は、労働組合攻撃の開始を宣言し、思想調査、入れ墨調査、「職員基本条例」「政治活動規制条例」「大阪市の労使関係に関する条例」を制定した。大阪の労働者の怒りと闘いが足元から爆発し、橋下は根底的に打倒された。
 11・6集会で港合同の中村吉政委員長が「大阪市の顧問だった上山(信一)が東京都の顧問となっていることは、偶然ではありません。莫大(ばくだい)な利権の動く民営化のために労働組合をつぶすことが、新自由主義の本質です。ともに闘いましょう」と訴えた。この声を全都労連労働者のものとしよう。闘いの最先頭に都労連・東京交通労働組合、区職労の労働者は立とう。
 11・8米大統領選で共和党トランプが勝利した。トランプは新自由主義と米支配階級への労働者階級の怒りを取り込んだ。しかしトランプの統治は米社会の大分裂と階級対立の激化を促進する。トランプのもと米帝危機と世界危機の大爆発は不可避だ。世界はますます革命情勢である。
 12・10常磐線相馬―浜吉田開通阻止闘争は、動労総連合の全国的建設の飛躍をかけた闘いだ。2018年問題―非正規職撤廃へ闘おう。労農連帯論を深め12・4三里塚緊急現地闘争に立とう。12・12京大集会―京都市内デモをかちとろう。冬期大カンパ闘争=財政決戦に総決起し、強大な革共同を建設しよう。

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