11・6全国労働者集会 パククネは打倒寸前 次はゼネストで安倍を倒せ 国際連帯で戦争と労働改悪に反撃

週刊『前進』04頁(2797号02面01)(2016/11/14)


11・6全国労働者集会
 パククネは打倒寸前 次はゼネストで安倍を倒せ
 国際連帯で戦争と労働改悪に反撃

(写真 国際共同行動で戦争と労働法制解体に反撃を! 11・6日比谷に5800人が結集し「団結ガンバロー!」)
(写真 インターナショナル斉唱【11月6日 日比谷野音】)

 11・6全国労働者総決起集会は、東京・日比谷野外音楽堂に5800人を結集して、高揚感に満ちて闘いとられた(前号既報)。韓国・民主労総ソウル地域本部と動労千葉など日本の3労組の共同の呼びかけのもと、今年の11月労働者集会は11・6東京と11・12~13ソウルを結ぶ国際共同行動の一環として設定され、労働者の国際連帯で戦争と労働法制大改悪を打ち砕く熱気にあふれた。参加者はパククネを打倒寸前に追い詰めている韓国労働者の闘いに応え、国鉄決戦を基軸に階級的労働運動を復権し、日本におけるゼネストを実現して、安倍政権と小池百合子都知事を打倒する決意を固めた。11・6集会を呼びかけた4団体の発言を報道した前号に続き、集会での各発言の要旨を紹介します。(編集局)

解雇撤回・JR復帰へ

定年前に必ずJR東に戻る
 動労千葉争議団 中村仁さん

 動労千葉の組合員はトイレのことで弾圧されました。絶対に許しちゃいけないと思います。彼は残念ながら職場を去ることになったけれど、彼の誇りと名誉を絶対に動労千葉は回復しなくちゃいけない。これは国鉄分割・民営化に絶対反対で闘った闘いとまったく同じだと思います。
 今回も物資販売で全国に行かせてもらいました。全国の人たちが元気に闘っていることを実感しました。元気になって本当に闘いを大きくしていきたいと思います。
 動労千葉の9名は解雇撤回を絶対にかちとり、あの極悪企業のJRに帰ります。なんで極悪企業のJRに帰るのか。われわれは国鉄―JRに解雇されたんだから、その職場に帰るのは当たり前です。これは労働者全体の問題です。
 外注化阻止と解雇撤回・JR復帰へ闘い続け、私が定年になるまでには9名にJR東の門をくぐらせます。

民営化の破産示した株上場
 動労総連合・九州委員長 羽廣憲さん

 JR九州が国鉄分割・民営化から30年を目前にして株を上場しました。しかし、これは国鉄分割・民営化が破産したことの表れです。JR九州は鉄道事業収入を2割まで下げ、株主配当のために九州全駅の3分の2を無人駅にすると言っています。もはや鉄道会社ではなく、不動産会社になると宣言したのです。
 JR九州は人のクビを切っておいて団体交渉にも応じません。熊本震災の時には安全軽視の経営姿勢も明らかになりました。しかし国土交通省は、なんの安全対策もとっていないのに、連休期間中の収益のために運行再開を許可しました。この国と資本は本当に「命よりカネ」です。
 労働者の未来は労働者が決める。私たちは解雇撤回を実現するまで徹底的に闘い続けます。
 戦争でしか矛盾を解決できない資本主義社会を根底的に変革するために、全世界の労働者階級の団結で闘いを前進させましょう。

JRに原状回復の責任あり
 動労千葉顧問弁護団長 国鉄闘争全国運動呼びかけ人 葉山岳夫さん

 朝鮮戦争が切迫しています。朝鮮戦争にのめり込む安倍政権を打倒するため、全世界の労働者の連帯とゼネストをはじめとする巨大な反戦闘争が要請されています。
 今や国鉄分割・民営化は破綻しています。1047名解雇撤回闘争の一環の動労千葉裁判で「国鉄が不当労働行為意思のもとに不採用基準を策定し、動労千葉の9名をJR採用候補者名簿から削除した」ことが最高裁で確定しました。弁護団が提出した元JR西日本社長・会長の井手正敬の懇談議事録で、JR設立委員会委員長の斎藤英四郎が井手や葛西敬之と談合し、葛西に不採用基準を作らせたことも明白になりました。
 JR東日本は不当労働行為の当事者であり、原状回復する法的責任があるにもかかわらず、「当社は関係ない」と団体交渉も解雇撤回署名の受け取りも拒否しています。とんでもない違法です。
 解雇撤回・原職復帰の闘いは、心ならずも反動的政治和解を強制された1047名全体のものです。絶対に正しく、労働運動の力で勝利できる闘いです。弁護団は皆さんと連帯して闘います。

動労総連合を全国に

安全破壊する外注化粉砕へ
 動労千葉副委員長 関道利さん

 10月28日の外注化裁判に多く参加していただき、大法廷を埋め尽くすことができました。外注化強行から4年がたっています。出向は原則3年と言いながら、ほとんどの組合員は今も出向を延長されています。
 現場では外注化で別会社化されて指揮命令系統が複雑になり、安全が破壊されています。作業内容はすべてJRが決め、CTS(千葉鉄道サービス)のプロパー社員の教育もJRが行っています。完全な偽装請負です。外注化で実際に進んでいるのはJR社員をCTSプロパー社員に置き換え、同じ仕事を超低賃金でやらせることです。行き着く先は完全別会社化と転籍です。
 山手線の支柱倒壊や京浜東北線川崎駅での脱線・転覆など深刻な事故の原因が外注化だとJR東の社長自身が認めています。外注化は労働者を分断して権利を破壊し、安全を破壊しています。組織拡大、外注化粉砕へ闘います。

改悪就業規則を粉砕しぬく
 動労千葉幕張支部(CTS) 北村武さん

 CTSで仕事をしています。本日はCTSの職場の仲間とともに参加しています。
 この半年間、就業規則改悪と全力で闘ってきました。許しがたいことに10月1日に改悪は強行されましたが、就業規則との闘いはいよいよこれからが本番だと思っています。
 2018年4月から、労働契約法をめぐって全国でクビ切りが問題になってくると思いますが、CTSの職場でも誰一人クビを切らせないという闘いを、これから仲間とともに全力で闘っていきたいと思います。闘いはこれからです。
 職場の多数を握るほど組織を拡大して、改悪された就業規則を粉砕していきたいと思います。

冷房設置求め指名スト貫徹
 動労千葉千葉運転区支部長 高澤成夫さん

 乗務員の運転保安の確立、労働条件改善を求め、9月に3名の支部の仲間が指名ストに決起し闘いました。3名の仲間はディーゼル機関車の運転もしていますが、ディーゼル機関車には冷房装置がありません。夏場の気温が35度を超える時、運転台は40度とか45度を超えます。私たちは毎年、運転台にクーラーをつけてくれと会社に申し入れていますが、一向にやってくれません。この10年で1人は突然亡くなり、2人は脳梗塞(のうこうそく)で倒れて乗務を降りました。過酷な労働条件と無関係ではないと思います。
 また、長時間の行路の改善とか、途中にトイレをつくってくれという要求も出しています。そういうのも会社は全然やってくれません。トイレ問題での不当処分粉砕、外注化粉砕、これを一緒に今後とも闘います。

常磐線開通にはストで反撃
 動労水戸委員長 石井真一さん

 パククネやヒラリー・クリントン、トランプなどに権力を渡しておくわけにはいきません。労働者が権力をとる革命の時代が来たと思います。
 動労水戸は東日本大震と福島第一原発事故以来、被曝労働拒否を闘ってきました。安倍総理は2020年東京オリンピックまでに常磐線を全線開通させろと言い、JRは12月10日に小高から仙台までを開通させようとしています。福島県民とともにストライキで反撃したいと思います。
 2017年の避難者への補償金打ち切りは、貧困の中で暮らすのか、被曝しながら元の地域に帰るのかを迫るものです。これは常磐線開通と一体の攻撃です。絶対に許せません。
 勝田車両センターの構内運転をしている動労水戸の組合員に、60㌔離れた大子で本線運転士をやれという攻撃が来ています。団結してこの攻撃をはね返します。

高崎線停止は合理化が原因
 動労連帯高崎副委員長 漆原芳郎さん

 本日は、この数年、病気療養中だった和田山繁委員長と、今年6月に清掃職場から新たに組合に加入した仲間と一緒に参加しています。
 一昨日、高崎線は10時間止まりました。これはひとえに合理化によりメンテナンスができていないことが原因です。
 今回の事故について会社は「ケーブルをねずみがかじった」と言っていますが、それを修復して運行を再開したら次々とシステムエラーが出てさらに5時間止まった。
 3月の籠原駅の火災の時は2日半、止まりました。寿命20年の碍子(がいし)を48年も使い続けて大事故が発生したわけです。
 動労総連合の外注化反対の裁判は、東京地裁で本人尋問が始まっています。来月16日は水戸と高崎の本人尋問です。大法廷へのみなさんの傍聴決起をお願いします。

契約社員制度の撤廃へ闘う
 動労西日本書記長 山田和広さん

 JR西日本は広島印刷事業所廃止と同時に三江線廃止を打ち出してきました。しかし、これはJR西日本が労働者の闘いに追いつめられたゆえの攻撃です。現場の労働者、地域の労働者・学生・市民との団結をつくり出して、三江線廃止の攻撃を粉砕したいと思います。
 JR西日本は5年で雇い止めにする契約社員制度を03年から導入しています。労働法制改悪の先兵として、JR西日本は青年労働者を使い捨てにしてきました。これに対し私の解雇撤回闘争をとおして契約社員制度の撤廃へ闘い続けています。
 JRは関連会社の労働者にダブルジョブ・トリプルジョブで死ぬまで働くことを強いています。このあり方をひっくり返す闘いが動労総連合の絶対反対のストライキです。動労総連合を全国につくり勝利しましょう。

東京都丸ごと民営化阻止

(写真 大阪・橋下打倒の闘いに続き、都・区職労働者を先頭に民営化阻止、安倍・小池打倒の都労連決戦を宣言)

労働者に小池倒す力はある
 東京交通労働組合の労働者

 都労連、東交労働者を代表して発言します。
 小池百合子都知事は築地市場の豊洲移転問題で「全職員を粛正」すると言い放ちました。豊洲問題の真犯人は石原慎太郎元知事です。その石原を追及することなく都職員に全責任を転嫁することは絶対に許せません。
 小池の狙いは東交・都労連を解体して安倍政権が掲げる総非正規職化、残業代ゼロ・解雇自由化の働き方改革、そして業務丸ごと民営化、社会保障解体を特区制度を活用して東京から先行的に進めることです。オリンピックを契機とした地下鉄24時間運転や「満員電車ゼロ」なども一体の攻撃です。安全を守る東交労働者の誇りにかけて絶対反対しかありません。
 大阪市の仲間が橋下を打倒したように、都労連の労働者にも小池を打倒する力はあります。東京で勝ち抜けば、日本の労働運動の流れが変わります。韓国ゼネストと連帯し、ストライキのできる東交・都労連を取り戻し、安倍もろとも小池を打倒しましょう。

スト実行できる労組が必要
 都労連傘下の学校事務労働者

 私の組合は日教組傘下、都労連傘下です。「学校事務の共同実施」という民営化・外注化、非正規職化攻撃と絶対反対で闘っています。
 小池百合子が築地市場の豊洲移転延期のパフォーマンスで登場しましたが、早くも追いつめられています。絶対に「白紙撤回」とは言いません。オリンピック・パラリンピック会場「見直し」の劇場型政治も尻すぼみで結局ゼネコン政治推進です。しかし小池はパンドラの箱のふたを開けてしまいました。新自由主義の利権と腐敗が噴きだしてしまったのです。一切は現場労働者の怒りの決起、労働組合の闘いにかかっています。
 賃金確定闘争がスタートしています。立て続けの賃下げは絶対許せません。都労連は11月16日始業時1時間のスト準備指令を発しました。私の組合でも8割を超える組合員がストに賛成しています。今こそそれを実行できる労働組合が必要です。民主労総の同志たちのゼネストに固く連帯して、都労連決戦を闘っていきます。

国際連帯の訴え

一人乗務強制の協約を阻止
 アメリカ/鉄道労働者統一委員会(RWU) ジェームス・ウォリスさん

 鉄道労働者統一委員会(RWU)はランク&ファイルの任意組織です。北米の多くの鉄道組合の労働者の団結をつくることを目的としています。
 RWUは一人乗務反対闘争を主導しました。恐ろしい死亡事故と環境破壊を起こしている石油輸送列車の危険な運行に最先頭で反対しています。過労問題と闘い続けています。旅客鉄道の公共企業体であるアムトラックの破壊に反対してきました。財政的支援の打ち切り、労働者と乗客の安全性の破壊、最終的には民営化が狙われています。
 動労千葉の1047名闘争のような意志の強さ、粘り強さが求められています。韓国の鉄道労組と貨物連帯によるストライキはアメリカの鉄道員を鼓舞しています。世界的なサプライチェーンの本性からして労働者階級の国際連帯は一層必要不可欠になっています。われわれの闘争は同一です! 暴虐との共通の闘いを通して、労働者人民は階級や国家的分断のない新しい世界、自由・平等と共通の人間性に基づく世界を建設し続けることができます。

敵はひとつ、資本主義だ!
 ドイツ/レイバーネット・ジャーマニー ヘルムート・ヴァイスさん

 みなさんと同様に、ドイツでも新たな戦争に立ち向かっています。ドイツ政府はこの20年ほどの間に約20回、軍隊を他国へ送り込んできました。
 みなさんと同様に、私たちも労働条件を改善するために闘っています。500万人の人びとが、生きていけないような状況の中で一日中働いています。官僚的な労働組合はこの状況と闘っていませんが、私たちはこうした労働者を組織していきたいと考えています。
 また、核に対する私たちとみなさんの闘いもひとつです。
 たくさんの闘いが共通しているのは、私たちの敵はひとつ、資本主義だからです。

戦争・改憲攻撃と闘う

国際連帯こそ戦争とめる力
 とめよう戦争への道!百万人署名運動事務局長 西川重則さん

 今日は、韓国、アメリカ、ドイツなど遠方の方々が参加され、国際連帯に基づく戦争絶対反対の集会となりました。
 私たちは戦争・改憲に突き進む安倍政権打倒をめざし全力で闘っています。安倍首相は戦争のできる悪法を強行成立させ、日米軍事同盟を強化しています。戦前・戦中の侵略・加害の歴史を問題にせず、日本民族中心思想の歴史・伝統・文化をめざして平和憲法を改悪しようとしています。財界中心の資本主義社会の延命のため、戦時中の大日本産業報国会の再現を夢見て、労働組合を解体しようとしています。
 労働者民衆の戦争反対の国際連帯こそが、戦争をさせない大きな力です。私たちは、戦争法の実戦化を許さず、文字通り「止めよう戦争!」「朝鮮半島で戦争が始まる前に止めよう」の運動に全力投球すべきだと思います。
 そのためにも、自衛の名による戦争も認めない、戦争絶対反対を訴えていかねばなりません。憲法第9条の歴史的意味を学び、平和を創りだすために、国境を越えた人びととの国際連帯を大きくしていきましょう。

ゼネスト実現の先頭に立つ
 日本IBM・ビジネスサービス労働組合書記長 仲宗根光洋さん

 5・15沖縄闘争に民主労総から2人の同志が駆けつけ、私の解雇撤回闘争をともに闘ったことにお礼申し上げます。
 沖縄は「戦争か革命か」の真っただ中にあります。朝鮮侵略戦争の最前線基地化との闘いが日々闘われています。辺野古・高江で新たな基地建設が強行され、非正規職労働者への雇い止めとの決戦に入っています。私たちの労組の派遣法撤廃と解雇撤回の闘いは「基地の島」=「非正規職の島」との最先端の闘いになっています。
 かつての基地労働者の「解雇撤回・基地撤去」の闘いが、今「非正規職撤廃・基地撤去」の闘いとしてよみがえりました。戦争を担う基地職場から、「戦争や基地のない新たな社会を建設する」という国際連帯とゼネスト・革命のスローガンを生み出したのです。
 6月19日、元米海兵隊軍属による女性暴行殺害事件に抗議する県民大会は、「基地全面撤去」を全参加者の総意で確認しました。私たちの「沖縄全島ゼネストで基地を撤去し戦争を阻止しよう」との訴えが全参加者の心をとらえました。ゼネスト実現へ、沖縄の労働者は先頭に立ちます。

都教委がもくろむ免職阻む
 東京都「日の丸・君が代」不起立処分者 根津公子さん

 石原都知事時代の03年、東京都教育委員会は卒業式・入学式で「君が代」起立・伴奏をしない教職員の処分を始めました。「次はクビか」という中、私は大勢の方の支援を受けて全力で闘い、ついに都教委がもくろんだ免職を阻止しました。
 「君が代」不起立は、私にとっては個人の思想・信条の問題ではありませんでした。子どもたちに愛国心・上意下達の精神を刷り込ませない、子どもたちを戦場に送らせない、教員としての職責をかけた闘いでした。
 「君が代」裁判では私については停職3月まで適法とされてきましたが、昨年5月、東京高裁は私の停職6月処分を取り消し、今年5月、最高裁でも勝訴しました。
 小池知事は築地市場の豊洲移転問題で、石原を追及せず市場長を処分しました。都職員を萎縮させ、都労連を解体し、賃金切り下げ、首切り自由、全分野で民営化を進めるということです。
 「天皇は安倍首相と違い平和主義者だ」と言う人たちが多くいますが、まったくの誤りです。孫子の代まで天皇制が保持されるように、天皇は退位を言ったのです。天皇制は諸悪の根源、廃止を求めましょう。

各産別の報告と決意

資本と対決し状況変えよう
 郵政労働者

 4月1日、郵政職場での人事異動で、JP労組執行委員であった私は希望も出していないのに支部外に強制配転されました。これは労働組合に対する不当労働行為そのものです。
 私は支部執行委員として資本・当局の一方的な職場支配のあり方に疑問を持ち、労働組合を本来あるべき姿に取り戻すための活動をしていました。この攻撃は闘う労働運動つぶしです。仕方ないことだと諦めて受け入れてはならないのです。
 そこで私は3月31日に辞令を拒否し、労働委員会闘争に決起しました。関西の郵政労働者も無期転換制度に対して立ち上がっています。
 はっきりしていることは、資本と対決しない限り何も状況は変わらないということです。命令と服従の関係の奴隷となってたまるか。この怒りをエネルギーに転換し戦争と民営化に対決する郵政労働運動をつくり上げなければなりません。
 日本と世界の未来は労働者階級のものです。その先頭で全逓(郵政)労働者は闘います。

団結を束ねる役員選挙決戦
 三浦半島地区教職員組合の労働者

 私たち三浦半島地区教組で闘う仲間は、階級的労働運動を職場に奪い返すために、十数年にわたり組合役員選挙に挑戦を続けています。私たちが全分会に配布した民主労総の闘いのDVDを見た人はみな元気をもらい、感動しています。
 米海軍横須賀基地を母港とする原子力空母ロナルド・レーガンは米日韓の軍事大演習を強行し、一触即発の事態に備えています。朝鮮戦争が始まれば、私たちの住む横須賀は戦争の出撃拠点になり、朝鮮半島の労働者の命を奪う拠点になります。絶対に許しません。
 労働組合の主人公は組合員です。職場を動かしているのは労働者です。戦争絶対反対! 労働法制改悪阻止! 人事評価絶対反対! 非正規職撤廃! ストライキで闘う労働組合をつくろう! と、組合員に真正面から訴え、闘う労働運動をつくる歴史的なチャンスが来たと思います。
 今日の集会を出発点に職場の団結を束ねる新たな闘いに打って出て、今度こそ役員選挙決戦に勝利する決意です。

雇い止め通告撤回させ勝利
 岡山大学医学部職員組合 矢田範夫さん

 医療・福祉を全面的に民営化する安倍の「成長戦略」の帰結は「人の命を救う」はずの医療・福祉の労働が「人の命を奪う」という現実であり、7月の「津久井やまゆり園」事件はその極致です。医療福祉産別で闘う労働組合をよみがえらせることは、労働者階級の未来にとって死活的です。
 安倍による医療・福祉の民営化と外注化、10割非正規職化の攻撃を集中的に体現しているのが、私たちが働く岡山大学病院の病院統合構想です。
 今年3月には、非正規職の研究者に対する雇い止め通告に対し、既成労組執行部は「仕方ない」と闘争を放棄しましたが、私たちは「われわれこそが労働組合だ」と宣言し、撤回の勝利をかちとりました。
 ゼネストを闘うソウル大学病院労組をはじめとする労働者の国際的団結のもとに、戦争絶対反対・労働法制大改悪反対を掲げて闘います。

「働き方改革」粉砕の闘いを
 合同・一般労働組合全国協議会代表 吉本伸幸さん

 われわれ合同・一般労働組合全国協議会は、組合員の大半が非正規職労働者で組織されています。しかし正社員も非正規職労働者もその枠を超え一体で闘いぬいています。その実践の中で「労働組合が闘えば勝てる」という勝利の確信をつかんでいます。
 安倍政権による「働き方改革」とは、正社員ゼロ化・総非正規職化であり、8時間労働制を解体し、解雇自由の権限を資本家に与える大攻撃です。「同一労働・同一賃金」とは、正規職と非正規職を含む全労働者の賃下げを意味します。
 今まさに問われていることは、職場から闘う労働組合をよみがえらせ、労働者が団結して立ち上がり闘うことです。
 合同・一般労働組合全国協議会はすべての労働組合の先頭で、社会の主人公である労働者が胸を張って生きていける社会の建設のために闘いぬいていきます。
 万国の労働者、団結せよ!

連帯あいさつ

(写真 多くののぼりを林立させて反対同盟が登壇した)

市東さん農地体張って守る
 三里塚芝山連合空港反対同盟 萩原富夫さん

 三里塚反対同盟は7月で50周年を迎えました。
 市東さんの農地裁判において10月25日、最高裁判所はわれわれの上告を棄却するという本当に許しがたい判決を下しました。裁判所が市東さんの農地を強制収用するというとんでもない事態に入ったということです。
 同時に成田空港問題においては、新たな攻撃として第3滑走路建設の計画が持ち上がり、空港の24時間化という攻撃もかけられています。しかし、地域住民はこの計画が明らかになった段階から、説明会で怒りの声を続々と上げています。50年たっても、国や空港会社の姿勢はまったく変わっていない。絶対粉砕あるのみです。有志が各部落で反対運動を組織しています。ともにこの成田空港を廃港まで追い込む、そういう闘いを今後展開していきたいと思います。さらに、日本の農業をつぶし、社会全体のあり方をひっくり返すTPPを絶対に粉砕しなければなりません。
 すべてのみなさん、再び三里塚に集まってください。市東さんの農地を体を張って守り抜こうではありませんか。正義はわれわれにあります。空港粉砕へともに立ち上がりましょう。労農連帯をともにかちとっていきましょう。

本当の勝負はこれからだ!
 三里塚芝山連合空港反対同盟 市東孝雄さん

 5万人署名のときは、みなさんご協力ありがとうございました。
 最高裁判決が出ました。しかし、これで終わったわけではないし、負けたわけでもありません。これからが本当の勝負と考えています。必ず勝利するまで闘いたいと思います。どうかみなさん、よろしくお願いします。

2017年に必ず取り戻す
 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議 星野暁子さん

 戦争と非正規、労働者人民への犠牲へと突き進むしかない1%に対して、韓国で、全世界で、99%の労働者人民が狼煙(のろし)を上げるチャンスです。同時に、無実で42年投獄されている星野文昭を取り戻すチャンスです。文昭は、米軍基地の再編・強化であった沖縄返還協定批准阻止のために、71年11月14日、渋谷で闘い、デッチあげの「殺人罪」で無期懲役を強いられています。
 9月4日、430名で徳島刑務所包囲闘争を行いました。私は刑務所の裏山から「必ず、必ず、必ず取り戻すからね。あと一息だから、元気で頑張ろうね」と呼びかけました。私たちの声はしっかり文昭に届きました。
 『星野新聞』の発刊、今年だけで60カ所を超える絵画展で運動の広がりをつくり出してきました。その力と階級的労働運動の力で2017年、「無実なのだから、ただちに出せ」と身柄奪還に勝負をかけたいと思います。証拠開示を求める100万人署名と再審で追いつめていきましょう。

命を守る闘い全世界へ発信
 福島診療所建設委員会代表 佐藤幸子さん

 小児甲状腺がんは175名にもなっているのに、何を守るために、うそと隠蔽(いんぺい)を繰り返すのでしょうか?
 5年目からチェルノブイリでは小児甲状腺がんが増えたというのに、福島では、検査自体を縮小するようにとの要望書が小児科医会から出されたことに衝撃を受けました。住宅支援打ち切りの裏には、「避難者」自体を抹殺しようとしている意図が見えます。
 10月20日、ふくしま共同診療所が中心となって、この住宅支援打ち切り・甲状腺検査縮小に対する抗議の集会・デモを行いました。デモ終了後、県庁への要望書提出を行い、ふくしま共同診療所は命を守るために「避難・保養・医療」の原則に徹することを再確認しました。そして、被曝と帰還の強制、住宅支援打ち切り、甲状腺検査縮小に反対する署名運動を開始することを決定しました。子どもたち、そして子どもたちを守る大人の健康も守っていく取り組みを全国・世界に向けて発信していきます。

決意表明

労働組合の力今こそ必要だ
 動労千葉青年部のCTS労働者

 私は千葉鉄道サービス(CTS)の清掃職場で働いている非正規労働者です。現状は非常に厳しいものです。給料が安いし、定期昇給もない。その上、契約は半年。こんなんじゃ人間らしく生きていけませんよ。なぜこんな現実がつくられたかというと、われわれのような闘う労働組合が力を失ってしまったからです。
 また、安倍首相による戦争参加の動きが徐々に進んでいます。それは、やはりものを言う労働組合が力を失ってしまったからです。この現状ではわれわれ青年労働者は殺されてしまいます。殺されないようにするためには職場で闘うしかない。
 CTSでも動きがどんどん起きています。われわれ青年労働者がこれからの時代、闘う労働組合の復権と組織拡大の先頭に立って頑張っていきたいと思います。

労働者の手に力を取り戻す
 動労水戸 照沼靖功さん

 今、どこの職場も非正規職、そして外注化という問題がまん延しています。今こそ労働者の手に労働組合の力を取り戻して、外注化阻止、非正規職撤廃、戦争を止める闘いを、おのおのの職場からやっていきましょう。

学生自治会が力発揮する時
 京都大学学生

(写真 京大生を先頭に学生のデモ隊が進んだ)

 現在、京都大学でも学生の自主活動への弾圧が進行しています。昨年反戦バリストを行った4人には無期停学・敷地内立入禁止処分が下されています。しかし、12月12日には京大での三度目の集会を予定しています。京大生は負けません。
 なぜ今このような学生弾圧が行われているのか。それは、なんとしても大学を戦争に協力させたいからです。よりよい社会のあり方について考える時間も力も学生から奪い取り、国家のために奉仕させたいからです。昨年には文科省から全国の国立大学に国旗掲揚や国歌斉唱が要請され、日本学術会議では検討委員会が設けられ、軍産学連携が議論されています。
 今こそ、学生が自分の頭で考え、議論し、行動する場として学生自治会が求められています。
 私の住んでいる自治寮には韓国や中国からの留学生もいます。その人たち、そして今日集まったみなさん、各国で闘っているすべての人に、銃を向けるようなまねはけっしてできません。
 全国の労働者のみなさん、私たち学生はみなさんによってこそ支えられている大学という場で、今の社会に対して一生懸命問題提起をし、これからの世界について考えていきます。

閉会あいさつ

国際的連帯で戦争止めよう 愛媛県職労委員長 宇都宮理さん

 数々の困難と国境、言葉の壁を越えて集まったみなさん、お疲れさまです。
 私たちも愛媛の地からみなさんとの団結を求めてやってきました。
 私たち労働者の団結は国境を越えて広がっていきます。戦争を止める力がここにあります。全世界の労働者と団結して戦争を止めましょう。
 国鉄闘争勝利、労働法制改悪反対、戦争法発動阻止、すべての原発なくそう、国際連帯推進、ソウル総決起大会勝利のため、全世界の労働者は団結してガンバロー!

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