世界革命の扉が開いた 11・30韓国民衆ゼネスト連帯 パククネ・安倍打倒へ闘おう 被曝労働拒否・常磐線開通阻止へ

週刊『前進』04頁(2801号01面01)(2016/11/28)


世界革命の扉が開いた
 11・30韓国民衆ゼネスト連帯 パククネ・安倍打倒へ闘おう
 被曝労働拒否・常磐線開通阻止へ


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(写真 ソウル65万、全国100万が「退陣しろ!」 退陣を拒否し軍事政策で挽回を図るパククネ政権への怒りが燃え上がった【11月19日 ソウル光化門前】)


 11・12ソウルでの民衆総決起闘争は世界革命への火ぶたを切った。ロシア革命から100年、幾たびもの血と汗の闘いをへて、労働者が国際的に単一の階級として固く団結して立ち上がる時が来た。韓国でのパククネ政権完全打倒の闘いは、労働者権力の樹立へと向かっている。世界中の資本家・権力者がこれに恐怖し、全世界の労働者は熱烈に支持してこの道をともに進もうとしている。アメリカではトランプを倒す闘いが爆発している。〈戦争か革命か〉が真っ向から問われる情勢に入った。11・30韓国民衆ゼネスト連帯行動に総決起し、日本でも革命の扉を押し開こう!

日韓GSOMIA締結で革命圧殺狙う米日韓

 ソウルの100万人を超える闘いに世界の労働者が「21世紀最大のデモだ」と奮い立っている。資本主義は最末期だ。闘わないと生きられない。新自由主義的帝国主義は崩壊しながらその体内からナチス的なものや排外主義を噴出させる一方でスターリン主義を突き破って立ち上がる労働者を膨大に生み出す。
 生産と社会を、破壊されてきた人間的共同性を今こそ労働者が闘って奪い返そう。人類を死滅させても生き延びようとする資本主義・新自由主義は完全に命脈が尽きた。韓国では民主労総を先頭に、パククネを監獄にぶち込み、ハンサンギュン民主労総委員長をはじめ政治犯を獄中から奪還して、労働者権力を打ち立てていく闘いが始まっている。動労千葉訪韓団として11・12の闘いをともにした220人、11・6東京・日比谷に集まった5800人を先頭に、日本の闘う労働者は自ら生まれ変わって、開始された革命を全労働者階級のものにしていこう。
 日帝・安倍政権とパククネ政権は11月23日、韓国人民の反対を押し切って、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)に大急ぎで署名し、成立させた。「防衛秘密を交換し共有する」とは戦争協定そのものだ。パククネ政権が打倒寸前に追いつめられる真っただ中で強行されたこの協定は、米日韓軍事同盟による戦争発動への決定的踏み込みである。韓国での100万決起に恐怖した日米帝国主義とパククネが、今や革命の圧殺とパククネの延命のためにも朝鮮半島での戦争突入に必死に動き出したことを示している。満身の怒りを込めて弾劾し、粉砕しよう。
 民主労総は11月30日、全民衆の総決起で社会を止めるゼネストに立ち、パククネ完全打倒へ突き進むことを呼びかけている。求められているのは日本の労働者階級の決起だ。労働者の国際連帯の力で、戦争を始まる前に絶対阻止しよう! 東京を先頭に全国で11・30韓国民衆ゼネスト連帯行動に立ち上がろう。韓国に続いて日帝・安倍政権を倒す闘いに総決起し、日本でのゼネスト・革命情勢をつくり出そう。

国鉄・都労連決戦を闘い韓国に続くゼネストを

 その鍵を握るのは国鉄決戦と都労連決戦だ。ここで労働組合を根底からよみがえらせる闘いをやりぬこう。
 動労千葉・動労水戸を先頭とする動労総連合の解雇撤回、民営化・外注化絶対反対、労働法制改悪阻止の闘いこそ、安倍と資本を追いつめ、組織と運動を拡大しゼネストを準備する。過労自殺やパワハラなど、全青年労働者が等しく直面している現実との闘いの最先端に、国鉄闘争がある。
 国鉄決戦は、韓国革命情勢と一体でこれから発展していく。100万を超える決起を生んだ一切の動力は昨年以来の民主労総のゼネストであり、その基点に2013年12月の鉄道労組の23日間の民営化反対ストがある。韓国の労働者は動労千葉の国鉄分割・民営化との闘いに学んで民営化絶対反対の闘いを切り開いてきた。民主労総は11・12全国労働者大会で各国からの参加団体の冒頭に動労千葉を紹介した。
 国鉄決戦は「労働の奪還」論を確立してきた。それは、資本とそれに屈服した体制内労働運動によって奪われてきた労働者階級の誇りを奪い返し、労働者の階級的団結の中にこの社会を根底から変革する力があることを示す闘いだ。JR総連の危機とJR体制の大崩壊の中で、青年労働者や運転職場の沸騰する怒りと結合し、それを解き放つ決定的チャンスが訪れている。動労総連合が今こそ国鉄労働運動の最大の主流派に躍り出よう。
 実際に分割・民営化はすでに完全に破綻している。線路のほとんどを廃線にしようとしているJR北海道の姿は全JRの姿である。その中で、JR東日本による常磐線全線開通強行攻撃の矛盾、福島への被曝と帰還強制の反人民性がますます浮き彫りになっている。
 11月22日の福島沖地震は、福島第一原発事故の未収束の現実を再び鮮明に突き出した。「3・11は何ひとつ終わっていない」という怒りが渦巻いている。動労水戸を先頭とする被曝労働拒否の闘いは原発労働者や避難住民を始めとする福島の怒りと結合し、さらに発展していくのは間違いない。被曝と帰還の強制に反対する動労総連合の12・10常磐線開通阻止闘争は決定的だ。
 国鉄決戦と一体で最大の激突点をつくり出しているのが都労連決戦である。都知事・小池百合子は新自由主義の崩壊の中で登場した、日帝・安倍政権の絶望的危機の象徴だ。小池による東京丸ごと民営化攻撃は、安倍の「働き方改革」の先兵として反革命的正体をこれからどんどんむきだしにしていく。だがそれは小池がパククネになる始まりだ。一切は労働組合をめぐる激突である。ここで絶対に勝ちぬこう。

TPP戦略は大破産!12月総決起で安倍倒せ

 この国鉄決戦と都労連決戦を柱に、日本において1千万人と結合する全民衆ゼネストの陣形をつくり出そう。
 革命期には、歴史的な土台の上に、これまでとはケタの違う団結の拡大が短期間に一挙につくり出される。職場・労組拠点と労働者の新しい党をつくる大チャンスが来ていることに確信をもって進もう。分断の壁や反動をのりこえて立ち上がる1人の決起の中に100万・1千万決起の可能性と現実性がある。
 米大統領選のトランプの勝利は反トランプ・デモの全米的な爆発を呼び起こしている。トランプ新政権は「ウォール街の帝王」や極右で固められ、1%の大金持ちにこれまで以上に巨大な恩恵を与えるものとなる。階級対立は極限化し、米の革命情勢はまちがいなく急速度で成熟する。
 世界経済はもっと破滅的になり、すでに「新興国」は投資マネーの引き揚げで大打撃を受け、金利や株が異常な動きを繰り返している。はっきりしているのはむきだしの保護主義・排外主義、帝国主義間争闘戦を全世界的にますます激化させることだ。米帝の没落・衰退は歯止めなく激化し、世界は大恐慌の本格化、争闘戦・ブロック化と世界戦争に向かって雪崩をうって進む。それは同時に全世界的な革命情勢となっていく。
 この中で、今や絶体絶命の危機に直面しているのが日帝・安倍政権だ。アベノミクスはすでに完全に崩壊し、日帝経済は破滅への道を直進している。これを塗り隠すための必死の「外交」は何の展望もないばかりか、次から次へと破産し安倍政権への大打撃となってはね返っている。
 安倍が日帝資本の命運をかけて進めたTPP(環太平洋経済連携協定)は、安倍=トランプ会談のわずか4日後、「大統領就任の初日にTPP離脱を通告する」というトランプの宣言によってみじめに打ち砕かれた。12月に予定するロシア・プーチンとの首脳会談も、領土問題で日帝と妥協する意思はロシア側にまったくないことが明らかになっている。ベトナムへの原発輸出も白紙撤回となり挫折した。
 韓国でのパククネ打倒の闘いと連帯し、今こそ安倍を倒す時だ。11・30韓国民衆ゼネスト連帯行動に続き、12・4三里塚緊急闘争、12・10常磐線開通阻止闘争、12・12京大闘争に総決起しよう。
 1千万人と結合し組織化する最大の武器は『前進』だ。機関紙拡大、冬期大カンパ闘争に立ち上がろう。12月総決起の勝利をもって2017年の決戦に躍り込もう。

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韓国民衆ゼネストとともにパククネと安倍をたおせ!
11・30国際連帯デモ 全国各地で総行動
 11月30日(水)午後1時30分
 代々木公園ケヤキ並木 集会終了後、渋谷デモ
 主催/全国労組交流センター、全学連、動労千葉国際連帯委員会

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